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水戸市の雨漏りは棟際のセメント瓦の破損と防水紙の劣化が原因
更新日:2023年7月12日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
水戸市にお住いのお客様より、平屋住宅の雨漏りの修理についてご相談をいただきました。
今回は実際の調査の模様から、築年数やご依頼主様のご要望を踏まえたご提案内容までをご紹介したいと思います(*ノˊᗜˋ*)ノ
調査を行う住宅は築40年~50年ほどの賃貸住宅です。
ご依頼主のオーナー様は、古い物件なので大規模な修繕ではなく、応急処置もしくは簡易的な補修を希望されています。
セメント瓦屋根に登って状態を確認したところ、棟際に破損箇所を見つけました。
日本家屋に使用される陶器瓦よりも安価なセメント瓦は、高度経済成長期の住宅不足を補うために、1980年~1990年代にかけて国内で広く普及しました。
セメントと川砂を混ぜ合わせて作られ、定期的なメンテナンスを行えば耐用年数は30年~40年程度で、耐火性にも優れている屋根材です。
主原料がセメントなので重みと厚みがあり、風によるズレが少ない一方で衝撃に弱く、表面の塗装が剥がれると水分を吸収しやすくなる側面もあります。
テレビ用のアンテナに近い位置の棟際の瓦は、ほぼ垂直に割れた状態です。
まずここが怪しいと考え、屋根材の下の防水紙を確認したかったのですが…
瓦が釘で打ちつけられているため、中を見ることはできませんでした。
無理やり外して、他の瓦を破損させてしまっては元も子もありません(>_<。)
しかし築年数から考えると、使用している防水紙の寿命は長くても20年ほどでしょう。おそらく防水紙もかなり劣化が進み、本来の二次防水という役割を果たしていない可能性が高いと思われました。
破損した部分から雨水が侵入したとしても、防水紙に問題がなければ雨漏りは起こりません。
一番外側に葺かれた瓦などの屋根材が雨漏りを防いでいる…そのようなイメージをお持ちの方も多いでしょう。
実は見えないところに敷設された防水紙が
雨漏り防止の大切な役目を担っているのです(˶ᵔ ᵕ ᵔ˶)
破損した瓦とともに気になったのが棟で、全体的に微妙にズレた印象です。
屋根面同士が合わさる山折りの部分を棟と言いますが、その最上段に使用される瓦を棟瓦と呼びます。
通常は棟瓦の下に段積みされる熨斗瓦と、銅線や鉄線などで緊結して固定しますが、こちらの住宅の棟には緊結線が見当たりません( ˙ㅿ˙ ;)
釘で留め付けられているわけでもないので、割れたセメント瓦のすぐ上の棟瓦を持ち上げてみたところ、案の定簡単に外れてしまいました。
棟瓦の下からは両側に配された熨斗瓦(のしがわら)が現れました。
熨斗瓦は釘留めされていますが、破損したセメント瓦の上の熨斗瓦は釘が抜けてしまい、こちらも簡単に取り外すことができました。
熨斗瓦の下には、棟の下地となる木製の貫板(ぬきいた)が見えます。
そのさらに奥にあるのが防水紙で、ゴミや埃が溜まったわずかな隙間からではよく分かりませんが、寿命をだいぶ超えていることからも柔軟性がなくなり、劣化は確実に進行しているように感じました(_ _。)
オーナー様は将来的には取り壊しも考えていらっしゃる物件です。
雨漏りを改善するには、どのような方法がいいのでしょうか?
本来は屋根を一新する葺き替えがベストですが、築年数やオーナー様のご要望などを鑑みた結果、棟際に破損が見つかった南面のみの葺き直しをご提案させていただきました。
葺き直しとは、現在の屋根材を捨てずに再利用する工事です。
一旦瓦を撤去し、防水紙など下地となる部分を交換・補修してから、同じ屋根材で葺き直すため、環境負荷が低く、費用も抑えることが可能なんです。
平面のみを葺き直す場合、通常の施工範囲は棟の手前でまでとなりますが、今回は棟にも様々な問題を抱えています…σ( •́ ̯•̀ )
そこで棟瓦も部分的に葺き直しを行い、北面の瓦2枚目程度まで新しい防水紙を伸ばして防水性を高め、その上で棟瓦と熨斗瓦をしっかりと結束させることにしました。
セメント瓦は廃盤になっているものが大半で入手は難しいのですが、幸いなことに5~6枚のストックがあるので、差し替えて対応しようと思います。
オーナー様には提案通りの内容でご了承をいただきました。
現在お住いの方にもご迷惑がかからないよう、工事は2人体制で1日で終了する予定です。
最近、またセメント瓦の調査の依頼が増えています。
全国的に普及してから40年以上が経ち、雨漏りを含めいろいろな不具合が多くなってきました。
街の屋根やさん水戸店では、茨城県内で無料診断を実施しております。
セメント瓦を始め現在は流通していない屋根材の調査も、当店へお任せください!
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