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那珂市の雨漏りは瓦ずれと防水紙破損が原因!銅板製の谷に亀裂も発見
更新日:2023年5月30日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日は、那珂市で行った瓦屋根の雨漏り調査の模様をお届けいたします。
お電話をいただいた際、「長く雨が降ると室内に雨漏りが起こる」とのお話でした。
そろそろ入梅を迎えるこの時期は、症状がひどくならないうちに早目の対策が大切です。
早速お宅へ伺い、雨漏りの状況を見せていただきました<(*_ _)>
那珂市のお客様宅は、築約30年の平屋の瓦屋根です。
雨漏りは天井から発生しているらしく、室内を見せてくださいました。
天井だけではなく、廻縁・室内壁・長押・鴨居にまで漏水の痕跡が認められました(°-°;)
思った以上に、雨漏り跡は広範囲に及んでいます。
屋根はどのような状態なのでしょうか?実際に登って原因箇所を探ります。
脚立に上がり、まず軒先から雨漏りが発生している箇所を目視してみます。
瓦は日本瓦と同様の粘土製ですが、波状の山が二つあるモニエース瓦です。
天窓のすぐ近くにずれた屋根材を見つけました。
雨漏りの真上の瓦ずれ…非常に怪しい気配がしますね( •̀ㅁ•́;)
瓦を引っかけて固定する瓦桟から完全に脱落しています。
天窓の周りに設置される瓦は、右側(天窓側)に瓦が重ねられていないため、他の場所よりも固定力が弱くなります。地震や強風の影響を受けて脱落したのかもしれませんね。
現在では当たり前になった瓦の釘留めも行われていないので、徐々にずれて外れたのだと思います。
ただ、瓦が脱落しただけでは即雨漏りには繋がりません。
屋根材がずれたところを詳しく確認すると、防水紙に亀裂が入りボロボロに破損していました(>_<。)
住宅の屋根は、侵入してきた雨水が染み込まないように、屋根材の下に防水紙(ルーフィング)が敷き詰められています。
屋根材が一時防水だとすると、二次防水の役割を担っているのが防水紙です。瀬戸際でお住いを守っている防水紙に不具合が起こった時、雨漏りに繋がる危険性が極めて高くなるのです。
本来は瓦が外れた程度では雨漏りは起きませんが、下葺きの防水紙がここまで劣化していては、弱い降り方でも雨水は侵入してしまうでしょう。
瓦ずれが起きていた場所の防水紙の破損が、雨漏り原因箇所と判明しました( •̀∀•́ )
取りあえず外れた瓦を元に戻して応急処置を行いましたが、防水紙の再敷設と瓦の葺き直しが必要でしょう。
天窓は屋根に穴をあけて作るため、構造上どうしても雨漏りの危険度が高くなりますので、定期的な点検をお勧めしています。
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雨漏りを防止する屋根の防水紙の重要性
もう一つ気になったのが、銅板製の谷樋の様子です。
綺麗に模様が描かれているように見えますが、これは被膜が薄くなると出てくるサインなんです。
以前は「瓦屋根+銅製谷樋」というパターンが多かったのですが、昨今はあまり相性がよくないと言われ、一般住宅ではこの組み合わせはほとんど使われなくなりました。
酸性雨のせいだとか、瓦の釉薬と銅が化学反応を起こすとか、いろいろな見解はあるものの本当の理由は定かではないようです( ˘•_• )
谷樋は屋根面同士が繋がる谷の部分に設けられる通水路で、谷板金とも呼ばれています。
雨樋と同じ機能を持ち、屋根に降り注いだ雨水を集めて排水する重要な役割を果たしています。
屋根の形状や立地によっては全く見えないため、不具合が発生していても分かりにくく、雨漏りの原因になりやすい場所の一つです。
毎年多くの住宅で谷樋が原因の雨漏りのご相談を受けていることから、こちらの谷樋もくまなく確認したところ…やはり見つかりました!
銅板の被膜が薄くなった部分に
亀裂が入っています。
谷樋の下にももちろん防水紙は敷かれていますが、雨漏りのリスクは極力取り除いた方が得策でしょう。
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屋根で最も雨漏りしやすい部分「谷板金」の修理方法
お客様には雨漏りの原因だった
天窓周りの葺き直しと、
谷樋の板金の交換をお勧めしました
(๑•̀ - •́)و約30年という築年数を考えると、防水紙の耐用年数はすでに越えています。
今回補修を行う箇所の防水紙も、新たに敷き直すようご提案をさせていただきました。
先日、九州から東海の各地で梅雨入りの発表がありました。
本格的な長雨になる前に、屋根の点検はいかがでしょうか?
街の屋根やさん水戸店では、あらゆる屋根に精通した担当者が調査を行っております!
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