水戸市でダイワハウス戸建て住宅のコロニアル屋根を点検【築30年】
更新日：2023年2月14日
お客様はダイワハウスさんの戸建て住宅にお住まいです。
鉄骨を用いた骨組みのとても丈夫な造りの家ですが、他の住宅同様に屋根や外壁には定期的なメンテンナンスが必要です。
築30年が経過した屋根は、実際どのような状態でしょうか？
長尺梯子を軒先まで伸ばし、屋根に登って調査を開始します！
お客様宅の屋根は、主成分がセメントのコロニアル（平板化粧スレート）です。
屋根の勾配を測ると5寸と表示されました。
3寸～6寸が標準的な傾斜（並勾配）と言われていますので、5寸はちょうど水捌けのよい勾配ですね。
軒先に上がってまず目に付いたのは、屋根材の反りや浮きです。
セメントを主原料とするコロニアル屋根は、表層にあらかじめ塗装が施されていますが、経年とともに塗膜が剥離すると、基材のセメントが湿気を吸収するようになります。
そうなると発生してくるのが、反りによる浮きです。
上下の屋根材は重なりを設けながら葺かれていますが、想定以上の反りが起こった場合、屋根材の隙間から雨水が侵入するようになります。
こちらのお宅は5寸の傾斜があるため、相当な横殴りの雨でなければ吹き込むことはないでしょう。
また二次防水の役目を果たす防水シートが屋根の下に敷設されていますので、即雨漏りには繋がらないと思いますが、あまり放置してもいい状態ではないかもしれませんσ(･´-･`*)
続いて飛び込み業者さんから指摘があった、屋根の頂上部にあたる棟板金を見てみましょう。
棟には、屋根裏にこもった空気を排出してくれる棟換気が付いていました。
この小さな隙間が夏の室内の温度上昇を抑制する熱気対策と、冬の結露を防止する湿気対策に一役買っているんですよ(˶ᵔ ᵕ ᵔ˶)
屋根との接地面にはコーキングが施され、手で動かしてみてもぐらぐらと揺れる様子は全くありません。
西方向に若干の変形が認められますが、全体的に頑丈に取り付けられているので、飛び込み業者さんが提案されていた棟交換の必要性はないと判断しました。
それよりも気になったのが、降り棟にかかる屋根材のずれです。
割れてしまっている屋根材も見つかりました( •̀д•́ ; )
さらに日当たりのよくない場所には、大量のカビやコケが繁殖していました。
カビやコケは湿気のあるところには生息しません。
塗膜が劣化して防水性を失った屋根材が雨水を吸収し、常に湿気を含んだ状態になっていることが原因です。
カビ・コケ・藻の発生はメンテナンスのサインとなりますので、気を付ける必要があります。
太陽光がよくあたる東面と南面は湿気が溜まりにくいため、北面と比べるとそれほどカビなどは見られません。
環境にもよりますが、北面の屋根は住宅の裏側に位置することが大半で、なかなか目に付かないケースも多いでしょう。
メンテナンスの遅れを防ぐ意味でも、たまには北側の方から屋根を確認しておくといいかもしれませんね。
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お客様には今後のアドバイスも交えて屋根の状況をご報告した後、ご家族ともよく話し合ってくださいとお伝えしました。
突然家にやって来て不具合を指摘されると、とても不安になってしまいますよね。
大切なお住いだからこそ通りすがりではなく、時間をかけて調査をしてくれる業者さんにお任せした方が安心だと思います。
「どこに相談したらいいの？」とお困りの時は、ぜひ街の屋根やさん水戸店の無料点検をご活用ください。
経験豊富な担当者が調査を行い、お住いの不安を解決いたします！
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