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ひたちなか市で瓦屋根を解体し葺き替えのために屋根下地を作り直します
更新日:2022年12月13日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日はひたちなか市の屋根葺き替え工事の現場から、瓦屋根の解体と下地を作り直す様子までをお届けいたします。
最初のご相談の内容は、2階の天井に発生した雨漏りの調査でした。
瓦屋根の漆喰の詰め過ぎが原因だと判明したしましたが、屋根葺き替えを施工するに至った経緯を軽く振り返ってみましょうヾ(*'▽'*)/
室内の雨漏りの状況を確認した後、実際に瓦屋根に登って調査を行いました。
漢字の八の字の形状になっている八谷板金が、2階の雨漏り箇所のちょうど上部にあたります。
屋根材同士が接合する谷は、元々雨漏りのリスクが高い場所ですが、瓦の取り合いに詰められた漆喰が谷板金まではみ出し、ボロボロと剥がれていました。
2年前に業者さんの勧めで漆喰工事を行ったそうですが、他にも至るところで不具合が見つかりました。
大棟の三日月漆喰は、古い漆喰を剥がさずにそのまま塗り重ねられ、ずい分厚みが増した状態です。
一番問題だったのは、「隅棟・化粧棟・風切り丸」が緩衝する部分が完全に塞がれていたことでした。
平行に並んだ化粧棟と風切り丸の間を雨水が流れ落ちる仕組みになっているため、本来はトンネル状の隙間を設け、排水を妨げないようにしなければならないのですが…Σ(°□°; )
漆喰は多く詰めた方がいいというわけではなく、
雨水の動きを考慮した適切な量が求められます。
担当した業者さんは、残念ながら漆喰の施工方法をよく理解していなかったのかもしれません。
お客様とご相談を重ねた結果、雨漏りの心配のない屋根に変えたいとのご希望により、丈夫で軽い金属屋根に葺き替える工事を行うことになりました。
現場調査の詳しい記事➤
ひたちなか市の瓦屋根での雨漏りは漆喰の詰めすぎが原因です
空模様が少々怪しい中、いよいよ屋根葺き替え工事に着手します。
架設した足場に、近隣のお宅に埃が飛ばないように防塵シートを設置し、既存の瓦屋根の解体・撤去作業からスタートです!
屋根の解体は頂上部より行いますので、最初に棟部から取りかかります。
一番高い位置にある大棟を始め、化粧棟・隅棟・風切り丸(丸瓦の列)も順に外していきます。
棟瓦に続き、今度は平瓦の撤去に入ります。
瓦以外の葺き土やその他の材料は、屋根から落ちないようにその都度土嚢袋に詰め込みました。
防塵シートで埃の飛散を防止
瓦降ろしは荷揚げリフトを使用
葺き替え工事を行う屋根の面積は約180㎡、かなり大きなお宅です。
瓦は1枚でもそれなりに重量がある上、広い屋根ゆえに半端ではない枚数です。
手際よく下ろすためにも通常はクレーンが装備されたユニック車の出番となりますが、周囲の環境などから今回は使用できず…(`・_・´; )
代わりに荷揚げ用のリフトを用い、ウインチで全て人力で下ろしました。
初日は5名体制で臨みましたが、途中からとうとう雨が降ってきました。
棟の土台となっていた粘度成分の葺き土が周囲に流出し、雨に濡れたせいでベトベトになり、ペースト状に溶け出した部分がツルツル滑ってなかなか作業がはかどりません( ;ㅿ; )
ぐずついた天気が続く中、瓦屋根の解体と撤去が完了しました!
葺き土や桟木も全て綺麗に取り除かれ、元々設置されていた防水シートが露わになりました。
当初は2日間を予定していましたが、何度も雨に降られた結果倍の4日間を要してしまい、携わった職人も等しく倍の人数で無事に瓦降ろしを終えることができました。
棟瓦を合わせると2階の屋根が9~10トン、1階の屋根が約4トン、解体した瓦の総重量は約14トンにも及びました。
新しく葺き替えるガルバリウム鋼板の屋根は、瓦屋根と比べて約1/10重さになりますので、今までよりもかなり軽量化が図れますね。
それにしても、荷揚げ用リフトは一体どれだけの回数を往復したのでしょうか…お疲れ様と言いたいところですが、以降も部材や機材の上げ下ろしがありますので、まだまだ活躍してもらわなくてはなりません。
古い屋根材を撤去した後、今度は屋根の下地作りを始めます。
屋根の強度を上げるため、残した野地板の上に新しい野地板を張って下地を補強します。
「増し張り」という工法で、新旧の野地板を重ねて貼ることにより強度が増し、また撤去費用や処分費用が軽減できるメリットもあります。
※野地板の傷みや腐食が激しい場合は、新しい野地板と交換する「張り替え」を行います※
野地板材の構造用合板
人力で野地板を屋根に運搬
野地板として使用するのは「構造用合板」です。
屋根の下地材を始めとして、床下地材や壁下地材と言った木造の建築物に用いられ、JAS(日本農林規格)で定められている合板です。
表記されている通り厚さが12mm、大きさが910×1820mmです。
荷揚げ用のリフトには載せられないので、全て手作業で屋根の上に運びました୧(๑•̀ - •́)૭
しかし、屋根の解体時と同様にしばしば雨に遭遇し、その度にブルーシートを広げて養生。
天候の回復を待ち、畳んで施工→また雨空になり養生…を繰り返し、5名体制で2日の予定がまた延びてしまいました。
工事中は少なからず天候に左右されますが、焦りは禁物!
屋根の下地作りは今後の耐久性にも関わりますので、手順を踏んでしっかりと施工することが大切なのです。
1日遅れになりましたが、野地板の増し張りが終了しました。
野地板の上に敷設する防水シートは、雨水の侵入を防ぐ二次防水の役割を担っています。
防水シートは様々な種類がありますが、使用するのは耐久性に優れた「改質アスファルトルーフィング」です。
屋根の解体時とは反対に、雨水がスムーズに下へ流れるよう、屋根の端部の軒先より頂部の棟に向かって重ねながら葺いていきます。
途中でまた雨に見舞われましたが、防水シートを張った箇所はもう雨漏りの心配はありませんね。
防水シートの敷設も完了しました!
金属屋根の葺き替えの模様は次回お届けしますので、続きもおつき合いいただけると嬉しいです(*'▽')
施工中にお施主様より興味深いお話を伺いました。
今まで強風が吹き付けた時などは、家が軋んで揺れているような体験を幾度もされたそうですが、瓦を降ろした後は強風でも感じなくなったとのことです。
屋根が重いと重心が家屋の高い位置にきますので、地震が起こった場合は、重心が低い家屋と比べどうしても揺れが大きくなります。
あくまでも「そんな気がする…」というお施主様の印象ですが、地震の揺れと関係しているのかもしれませんね。
長く住んでいらっしゃるからこそ、ほんのわずかな変化を感じ取られたのでしょうか。
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