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ひたちなか市の瓦屋根での雨漏りは漆喰の詰めすぎが原因です
更新日:2022年10月28日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日は、ひたちなか市で行った現場調査の模様をお届けいたします。
今回のお客様のご相談内容は、2階の天井に発生した雨漏りについてです。
インターネットでいろいろお調べになり、同様の事例が多い当店を選んでくださいました。
どのような状況で雨漏りが起こっているのでしょうか…?早速ご自宅へお伺いしました。
ご依頼主様のお宅は瓦屋根です。
まず初めに2階の天井を確認させていただきました。
石膏ボードに茶色い雨水の跡がくっきりと広がっています(; ゚ ロ゚)
30年以上住まわれているご家族のお話では、今まで一度も雨漏が起こったことはなく、初めて経験したとのことで大変驚かれたそうです。
室内の確認でおおよその見当が付いたので、今度は実際に屋根に登って調査を開始します。
下屋根に梯子を架け、ベランダに置いた脚立を使って2階の屋根に上がります。
2階の雨漏り箇所の上部にあたるのが八谷板金です。
写真では逆になっていますが、真上から屋根を見た時に漢字の八の字の形状になっているので八谷と呼ばれています。
屋根材同士が接合する谷の部分に必ず設けられているのが「谷板金」です。
屋根に降った雨や雪が集中するように作られ、雨樋と同等の機能を持つ大変重要な部位です。
周囲の屋根よりも低く奥まった場所に設置されるので、普段はなかなか目にする機会が少ないでしょう。
そのため目視での点検ができず、不具合が起きていても気付きにくく、雨樋のリスクが高い場所と言われています(>_<。)
谷板金には剥がれた谷漆喰の塊や欠片があちこちに落ちています。
スムーズな排水を阻害する大きなものもあり、これでは屋根側に雨水が溢れてしまいます。
谷漆喰とは、谷板金と瓦の取り合いに詰められた漆喰のことです。
漆喰は棟瓦に施されているもの…というイメージをお持ちの方は多いかと思いますが、隙間を塞ぐ面戸としても漆喰が使われることがあるんです。
しかし適切なメンテナンスを行わないと、劣化が進んだ漆喰は当初の固定力を失ってボロボロと剥がれ、時には塊となって脱落する事態になりかねませんヾ(;゚□゚)ノ
谷漆喰が瓦からずい分はみ出しているのがお分かりでしょうか?
一般の方は「漆喰を多く詰めた方が厚みもできるし丈夫なのでは?」と思われるかもしれません。
でも実は、瓦の漆喰は多い方がよいわけではなく、雨水の動きを考慮した適切な量が求められるのです。
お客様宅の谷漆喰は瓦よりも盛り上がって過剰に詰められ、防ぐべき雨水を逆に呼び込んでいる状態( ;∀; )
結果としてしっかり谷板金に雨水が流れる前に、漆喰から巻き込んだ雨水が内側に廻り、中で滞留した水分が漆喰の密着度を低下させたことが、脱落の原因でした。
お客様は以前、他の業者さんにメンテナンスを依頼したそうですが…どうやら古い漆喰の上から重ね塗りをしただけのようです(´๐_๐)
傷んだ部分を剥がして新しく塗り直す際は、谷瓦の端よりも内側に漆喰を詰める必要があります。厚く塗ってはみ出すと、漆喰に触れた雨水がじわじわと浸透してしまうからです。
谷部の雨漏りは漆喰のみが原因ではなく、防水紙(ルーフィング)の劣化も起因の一つと考えられました。
他の漆喰も気になり見て回ったところ…
屋根の最も高い位置にある大棟の三日月漆喰も、厚塗りされた状態でした。
訪問業者さん等が行ったと思われる塗り重ねられた漆喰をよく見かけますが、谷漆喰同様に詰め過ぎは雨漏りを誘発する元となります。
細長い熨斗瓦(のしがわら)の2段目の部分よりも内側でとどめるのが、三日月漆喰の理想の納め方です。
1段目のぎりぎりまで塗られた漆喰は、明らかに詰まり過ぎです。
台土の状況にもよりますが、古い漆喰の上に重ねって塗るとその分厚みが増し、理想の適切な量からはほど遠くなり、雨水を引き込むリスクが高まってしまうのです(ó﹏ò。)
大棟以外の漆喰も至るところで重ね塗りがされていました。
特に怪訝に感じたのが、隅棟と化粧棟と風切り丸の緩衝部位です。
他の漆喰と同じく緩衝した部位に漆喰が大きく盛って塗られていますね。
それ以上に問題だったのは、
三つが緩衝する取り合いの部分が完全に塞がれていた点です!
本来この箇所は、トンネルになっていなければならないのですが…
化粧棟と風切り丸(切妻屋根の先端側に葺かれた丸瓦の列)の間を雨水が流れる形状になっているため、通常は
トンネル状の隙間を作り、排水を妨げないようにするのが習わしです。
漆喰の
施工法をよく理解していなかった業者さんが、破損したと勘違いして塞いでしまったのでしょう。
飛び込みの業者さんがお客様宅の漆喰工事を行って2年、思いもよらず発生した雨漏りに、今回はご自身でたくさんの業者を調べられ、当店に白羽の矢を立てていただきました
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傷んだ漆喰の詰め直し、棟瓦の取り直しで瓦屋根を健全に保つ
屋根の調査中に外壁の塗膜の剥がれが方々で見つかり、劣化がとても気になったのでお客様にお伝えしました。
この外壁に関しては、また別の機会に改めてお届けしようと思います。
いろいろご提案とご相談を重ねた結果、瓦屋根から金属屋根に葺き替える工事と、外壁についても塗装工事のご依頼をいただくことができました。
11月中旬から徐々に着手していく予定ですので、施工の詳細は再度ご報告いたします<(*_ _)>
漆喰は綺麗に均して塗るだけでも相応の経験が必要です。
詰め直しや取り直しと言った補修工事は、漆喰を熟知した経験豊かな信頼できる業者さんに依頼することをお勧めします!
街の屋根やさん水戸店では、漆喰はもちろんのこと屋根のプロフェッショナルを取り揃えております。
なにかしらお悩み事がある方は、まず
当店の無料診断をご活用されてはいかがでしょうか。
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