水戸市でベランダからの雨漏り！幕板の継ぎ目不良も起因の一つ
更新日：2022年9月29日
お客様のお話によると、ちょうど真下の軒天に雨漏りの被害が及んでいるらしく、ベランダの防水工事をご検討中とのことです。
脚立に登り、まず軒天の状態を手で触れて確認します。
常時水が廻っているような雨染みが広がる箇所を押したところ、ブヨブヨとした感触で、内部に溜まっていたと思われる雨水の雫が落ちてきましたΣ(°□°; )
軒天の修理は年間通して数多くいただいていますが、原因が漏水を伴う場合は、軒天だけを直しても残念ながらまた同様の状況に戻ってしまいます。
再発を防止する意味でも、原因を追究した上で漏水している箇所を改善し、その後に軒天の修理に入るのがベストな方法でしょう。
防水の現状を確かめるため、室内を通らせていただき2階のベランダへ上がりました。
緑色に塗られたトップコートが鮮やかな、FRP防水のベランダです。
施工からおよそ10年が経過しているそうですが、とても綺麗な状態ですね。
防水層に亀裂が走った箇所がありますが、全体的に大きく傷んでいるところは見られず、軒天に雨水が廻った原因ではないと考えました。
床面の亀裂よりも、笠木のジョイント（継ぎ目）部分の方が怪しい印象です(⚭-⚭ )
「笠木（かさぎ）」とは手すりなどの頂部に被せる仕上げ材のことで、ベランダやバルコニーには防水性の高い金属製が多く用いられています。
竣工したハウスメーカーさんは、「このような継ぎ目は漏れませんよ」とおっしゃっていたらしいのですが…ベランダの中でも笠木からの雨漏りは多く、今までの経験上、ビスを打ち込んだジョイント部分は雨水が侵入しやすい場所なんですよね(>_<｡)
心配だったお客様は、定期的にご自身でコーキングを充填されていましたが、年齢も踏まえこれ以降はプロに頼もうということになり、今回は当店が呼ばれました。
ハウスメーカーさんが出した修理費用の概算が、とても高額だった点も理由の一つだったようです。
笠木と一体化した幕板に破損箇所が見つかりました！
「幕板（まくいた）」は、横方向に取り付けた幅広の板状のもので、1階と2階の間の外壁や屋根の縁等に境界的な役割や強度を持たせるために用いられます。
笠木と一体化した幕板のジョイントのコーキングが完全に破断し、簡単に持ち上がってしまうほど手ごたえのない状態です。
この幕板の破損と軒天の雨漏り被害は関係があるのでしょうか…？
長年雨水が溜まり腐食していた軒天の真上が、幕板の破損箇所になっています。
コーキングが切れて隙間が空いている幕板のジョイント部分から雨が吹き込み、軒天まで浸水したと考えていいでしょう。
継ぎ目の不良が雨漏りの起因の一つだとお客様にお伝えしたところ、「こんなところから…」と驚きつつも納得されたご様子でした。
関連記事➤意外と多い笠木が原因のベランダ・バルコニーからの雨漏り
今回は、ベランダからの雨漏り調査の模様をお届けしましたがいかがでしたか？
この後、ベランダの床面防水工事と併せ、笠木の継ぎ目及び接合部のコーキング充填、幕板部の補修という内容でお見積りを作成しました。
ハウスメーカーさんとかなり開きがあったようで、お渡ししてすぐに申し込みをいただくことができました(*ᴗˬᴗ)⁾⁾
工事は10月後半を予定しています。施工の様子はまた改めてご報告しますね！
建物から外へ張り出しているベランダは、常に雨風や紫外線の影響を受け続けるため、劣化が進みやすい場所です。
わずかな隙間を狙って侵入する雨水は、古く傷んだコーキングやビスの緩み等からもじわじわと浸み込んでいきます。
ベランダ・バルコニーの雨漏りや防水工事でお悩みの方は、当店の無料点検をお勧めします！県内どこでもお伺いしますので、ぜひご活用下さいね(˶ᵔ ᵕ ᵔ˶)
わずかな隙間を狙って侵入する雨水は、古く傷んだコーキングやビスの緩み等からもじわじわと浸み込んでいきます。
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