笠間市のセメント瓦屋根からの雨漏りはルーフィングの経年劣化が原因
更新日：2022年8月24日
こちらは、和室天井の雨漏りの様子です。天井材は目透かし天井材が用いられています。
雨漏りの範囲が広範囲に広がっており、依頼主様によると、徐々に天井材が沈んできたとのことです。
実は、雨漏りの原因の大部分は屋根にあるんです。
原因をきちんと突きとめて雨漏り修理や屋根修理を行わないと、天井材の張り替えもできません><
今回のお住まいは、築32年の平屋住宅で、屋根材には既に廃盤になっているセメント瓦が使用されています。
セメント瓦は、耐用年数が25年～30年であり、メンテナンスとして10年に一度程度の屋根塗装が必要な屋根材なんです。
セメント瓦は、塗料で防水性を維持しています。塗装が経年によって剥がれてくると、瓦自体が湿気を持つようになります。その結果、カビや苔が発生・・・
ご覧のとおり、塗膜が剥離して、カビや苔が生えてしまっている状態です（ ; ; ）
セメント瓦は、防水性を失うと、途端に脆くなる性質があります。
自然とこの様な欠け部分が生まれて、ここから雨水が屋根の下地に浸入するんです。
本来ならば、瓦屋根の下に雨水が入ってきても、二次防水であるルーフィングがあるので、室内に雨漏りは起きないが・・・
雨漏りしていた和室天井の上部付近にあるセメント瓦を捲ってみました・・・
ルーフィングが破れていて、これでは雨水が漏れてしまいます( ;∀;)
瓦屋根の他の部分のルーフィングも確認してみました・・・
やはり経年によって劣化しており、防水性能を果たせていません。
ここで、ルーフィングのウンチクを、ちょっとだけ挟みますね。
よ〜く見ると、棟瓦にズレが発生しています。
この棟瓦のズレも、すき間や屋根瓦の破損につながり、雨漏りの原因となります><
こちらは、棟違い屋根の緩衝部にある壁漆喰です。
壁際で雨水の浸入を防いでいる板金やその周囲の状態もあまり良くありません。
すき間やズレがさらに進行すると、雨漏りの原因に・・・
板金部分だけの修理は可能なものの、近い将来、屋根の葺き替えが必要であり、ここだけ修理するのはもったいないような気がします。
以上が、屋根のプロとしての提案です。計3パターンの雨漏り修理の見積りをご提出しました。
とはいえ、最終的に判断されるのはお客様なんです。
雨漏りの無料調査を行った結果、セメント瓦の経年による劣化に加え、本来なら雨水の浸入を防いでくれるルーフィングの劣化が原因と判明しました。
将来的には、棟瓦のズレや壁際の板金の状態も、雨漏りのリスクにつながります。
雨漏りを防いで、かつお住まいの健康寿命を保つためにも、雨漏り修理だけでなく定期的な瓦屋根修理も行いたいものです( ^ω^ )
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