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茨城町で屋根材の先端が白く見えたのはパミールの層間剝離でした
更新日:2022年8月5日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日は茨城町で行った屋根調査の模様をお届けいたします。
「屋根の端の方が白っぽくなって、全体的に色が褪せてくすんでいる」
2階から何気なく見下ろした際に、屋根材の先端部分に変色している箇所を見つけられ、とても気になってしまったそうです。
お電話で瓦屋根ではないことは確認しています。
コロニアル屋根の塗膜が弱まり、カビや藻が発生しているのでしょうか?
ご相談を下さった茨城町のお客様宅は築20年を経過しています。
今まで主だった補修やメンテナンスは行っていないとのことですが、今のところ雨漏りと言った不具合は特に起こっていません。
ただやはり築年数が経っているので、現在屋根がどのような状態なのか点検してほしいとのご依頼でした。
下から見上げただけでも、先端が白っぽくなった屋根材が目立ちます。
一目見て、こちらの住宅の屋根が「パミール」と呼ばれる化粧スレートだと分かりました。
元々化粧スレートはアスベストが含有された建材でしたが、健康被害が社会問題となったことがきっかけで、メーカーさんが次々とアスベストを含まない屋根材を製造しました。
パミールはその中の一つで、外壁材の大手メーカーとして知られるニチハが1996年から2008年に製造販売した屋根材です。
ノンアスベストスレート屋根の先駆けのような存在でしたが、幅広く普及したが故に後々いろいろな問題を抱えることになってしまいます( ;ㅿ; )
様々な不具合が報告されているパミール屋根材ですが、具体的にどのような問題があるのでしょうか?
※パミールは2008年に製造中止となっています※
約7年で表層の剥離が始まり、約10年でボロボロになるほど耐久性に著しい問題があったパミールですが、ノンアスベスト屋根材として主流建材だったため、今でも多くの住宅でパミール屋根が使用されています。
当店にも毎月のようにメンテナンスのご相談が寄せられますが、まずこの場で声を大にして申し上げたいのは…「屋根塗装は不可能」だということです!
なぜ塗装ができないのか?
茨城町のお客様のお宅の点検の様子と併せてご説明しますね。
ご依頼主様が心配されていた屋根の先端部の白い変色は、層間剥離を起こしたスレート層がボロボロと剥がれ落ちていたものでした。
指先で触れただけでも、薄いパイ生地のように簡単にパリパリと割れてしまいます(。 。、 )
雨水が滞留しやすい軒先部分の損傷も激しく、基材となるセメントが露出した状態です。
元々セメントは防水性を持たないため、雨が降る度に水を吸い込みどんどん脆くなるという悪循環に繋がります(;°-°;)))
日陰になりやすい北面には、ひび割れが走った箇所から大きく剥がれた屋根材も見つかりました。
どうしても湿気が残ってしまう北側は、層間剥離に加え、カビや苔がかなり繁殖しています。
日当たりの良し悪しで屋根面の色が異なるほど、カビや苔や藻の繁殖が顕著です。
雨漏りはまだ起きていないとのお話ですが、念のため屋根下地の確認を兼ねて、屋根裏の状況も見させていただきました。
パミールは早期の釘の腐食が報告されているため、釘穴から微量な雨水が侵入している可能性もあります。
幸いにも雨染みは発見されず、屋根の下地の状態も良好でした。
ここまで調査を行った結果、築20年を過ぎ劣化が進んだパミール屋根には、適切なメンテナンスが必要だと判断しました。
前述したようにパミール屋根に塗装はできません。
屋根塗装の前には下処理として必ず高圧洗浄を施し、長年蓄積した汚れを落とします。
しかし、至る所で層間剝離を起こしているパミールに高圧洗浄を行ったらどうなるでしょう?
弱った箇所が砕けて飛び散り、屋根全体が激しく破損してしまいます(´□`。)°゚
新たな塗膜で防水機能を回復させることを目的とした塗装では、残念ながら層状に剥がれてしまったものを根本から直すことは不可能です。塗装を施し一時的に直ったかのように見えてもすぐ剥離が始まり、塗り直し自体が無駄になってしまうのです。
塗装ができないパミール屋根のメンテンス方法は、
「屋根カバー」もしくは
「屋根葺き替え」のどちらかになります。
この二つの違いは、既存のパミール屋根を撤去するか否かです
(*^^*)屋根の状況にもよりますが、撤去や処分費用を抑えられる金属屋根のカバー工法を選ばれる方が多いようです。
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屋根がニチハ「パミール」で今後のメンテナンスが心配な方へ
お客様に調査の結果をご報告したところ、「そんないわくつきの屋根だとは知らなかった」と驚かれていらっしゃいました(´ㅂ`; )
現在は屋根カバー工法でお話を進めている段階です。
「自宅の屋根がどんな種類なのか知りたい」
通常は図面や建築仕様書に名称が記載されていますが、書類がどこへ行ってしまったのか分からない…という場合もあるかと思います。
当店では無料点検の際に、屋根材の種類を確認させていただきます。
そしてその屋根材と、お客様の今後のライフスタイルに合った最適な修繕方法もご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談下さいね(*ᴗˬᴗ)⁾⁾
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