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ひたちなか市で洋形フラットモニエル瓦のホームステッドを調査
更新日:2022年6月24日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日は、ひたちなか市で行った屋根調査の模様をお届けいたします。
「屋根材がずれている」と他業者さんより指摘を受けたことがきっかけで、お客様は屋根の工事を検討し始めていろいろお調べになり、当店にご相談をいただきました(^^)/
ひたちなか市のお客様は、ダイワハウスさん竣工の築20年のお宅にお住まいです。
数年前に外壁塗装をした際、「屋根は塗らなくても大丈夫」と言われ、その時は高圧洗浄で汚れを落としただけだったそうです。
ご依頼のあったお宅の屋根は5寸勾配(約26度)で、傾斜が緩くもなくきつくもない「並勾配屋根」のバランスのいい屋根と言えます。
使用している屋根材は洋風のフラット形状の瓦です。
瓦の切り口を確認したところ、「モニエル瓦ホームステッド」だと判明しました。
モニエル瓦は乾式洋瓦とも呼ばれ、粘土を原料に作られる日本瓦とは異なり、セメントに川砂を混ぜて固めたコンクリート製になります。
今回の調査対象のホームステッド(洋形フラット)の他に、センチュリオン(2山形)とニューシャプレ(フラット)の計3種類がありますが、いずれも現在は廃盤となっている屋根材です。
セメント瓦と見た目がよく似ていますが、見分ける方法として切り口や切断面がざらざらしていて、凹凸があるものがモニエル瓦です。
ヨーロッパが発祥の瓦は、おしゃれなデザインが好まれ、日本でも1970年代より広く普及しました。
機能面とデザイン面が優れた屋根材ですが、2010年のメーカーの解散により生産が中止となっているため、新築の屋根に使用されることはありません。
20年が経過したお客様宅のモニエル瓦を確認したところ、まずいくつかの破片が見つかりました(>_<)
厚みがあるモニエル瓦も、経年で防水性が切れてしまうと強度が落ちてひび割れが広がり、やがて欠落が起こってしまいます。
隅棟板金際の瓦のずれ
谷板金際の谷瓦のずれ
指摘されていた屋根材のずれも確認できました。
フラット形のホームステッドは瓦を1段ごとに半分ずつずらして施工しますが、棟や谷と言った凹凸部は瓦を加工して納めるため、平面と比べどうしてもずれが生じやすくなります。
ある程度年数が経っている屋根ではよくあることですが、気がついた時点で早目に直した方がいいでしょう。
ひび割れを起こしていた箇所でしょうか?
コーキングで補修をしたような跡がありますが、ご主人様は前回のハウスメーカーさんの点検時にはなにもお聞きになっていないとのことです。
少々雑な印象のコーキングですが、せっかく修理をしたにもかかわらず新たなひび割れが発生していました( ;∀;)
北面に多く繁殖している赤カビ
塗膜の劣化により発生した藻
日光があまり当たらない北面を中心に、屋根全体に赤カビの繁殖が見られました。
軽くこすってふっと息を吹きかけただけで、粒子が周囲に飛散するほどの量です(-_-;)
水分が停滞する瓦の先端部には藻が発生しています。
カビや藻はモニエル瓦の防水塗膜が剥がれ、瓦本体が湿気を含んでいる状態の時に現れます。
一見表面のみに発生しているようですが、実は内部にまで根を張り、セメント自体の耐久性を落としてしまう厄介なものなのです。
棟板金の留め釘の様子です。
屋根の一番高い位置にある棟板金は、風の影響を非常に受けやすいため、留め釘の緩みや浮きは多くの住宅で発生する症状です。
新築時にはしっかり打ち込まれていた留め釘は、突風や台風等の強い振動や昼夜の寒暖差による熱膨張が原因で、時間をかけて少しずつ緩んでいきます。
一度症状が出てしまうと元には戻りませんので、こちらも見つけた際には早目の対処が必要となります。
南面に設置された天窓です。こちらの「エプロン」も問題を抱えていました。
天窓のエプロンは凹凸がある屋根材に使用され、軒先側に取り付けられます。
雨水が天窓に溜まらないよう下方へ流す役割を持ち、下地への雨水の侵入も防いでいます。
天窓は元々雨漏りのリスクが高い場所ですが、エプロンが原因とされる雨漏も決して少なくありません。
接着剤の熱劣化が起こり、強風等で捲れてしまうことが大半ですが、瓦との重なり代が十分残っていれば雨漏りは回避できるのですが…
現場のお宅は簡単に持ち上がってしまい、重なり代も心もとない状態です(*_*)
まだ室内への雨漏りには至っていませんが、早急な対策が必要だと思われました。
ひび割れや欠けた部分を修復した上で、塗装を行うことは可能です。
ですが一番懸念しなければいけないことは、モニエル瓦は廃盤商品で新品を入手することは非常に困難だということです。高圧洗浄中に万が一破損してしまっても、交換できる瓦はありません。
仮に塗装を施したとしても、10年経過した時のモニエル瓦の状態を考えると、現段階で屋根の葺き替えを行った方が得策なのでは…?
もちろん、塗装工事と葺き替え工事では費用の面で大きく異なります。
【100㎡の屋根の例】塗装30~40万円程度・葺き替え120~150万円程度
(2022年6月現在の平均価格帯)※足場等は含まず
しかしながら今回塗装を行った場合、次回のメンテナンスでは確実に屋根を葺き替える必要が出てきます。
お客様に全てお伝えしたところ、屋根の葺き替え工事を希望され、エスジーエル鋼板を使用したお見積書を提出させていただきました<(_ _)>
屋根工事はメンテナンス後の耐久性や費用感も大切ですが、当店では最低でも10年先のことを考えて工事方法を選択することをお勧めしています。
屋根材によってもいろいろですが、「塗装にするのか?」「葺き替えるタイミングはいつがいい?」等々は、各ご家庭のライフスタイル次第ではないでしょうか。
皆様のライフスタイルに合わせたご提案ができるよう、当店スタッフ一同日々奮闘しています!
街の屋根やさん水戸店は、葺き替えを始め屋根工事を数多く手掛けています。住宅に関するお悩み事やメンテンス等、お気軽にご相談下さいね(*^^)vまずは無料点検からどうぞ!➤
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