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水戸市の【ぐし瓦の漆喰】は密着力を高めながら詰め直します
更新日:2022年4月5日
水戸市のみなさん、こんにちは。街の屋根やさん水戸店です。
今回は、「ぐし瓦」の「漆喰(しっくい)」の修繕についてお話しします。
「漆喰」は聞いたことがあるけど、「ぐし瓦」って何?というお若い方も多いかも知れません。
しかし、ぐし瓦は、屋根が瓦であれば必ずある屋根の部位です!
作業風景と共に解説していきますので、ゆっくりご覧になってみて下さい(^o^)/
今回の現場は、以前テナントの外壁工事をご依頼いただいたオーナー様のご自宅です。
当店の実際の工事を体験された上での再依頼!嬉しい限りです(^^♪
築後の年数も経過していたこともあり外壁塗装のご依頼を頂きましたが、足場を架けたるタイミングであれば、経年している漆喰の詰め直しも同時に行おうと言う運びになりました。
足場設置時の複数工事は、最近とても多くなっています!無駄を省く一つの節約術ですね。
お住まいに工事の足場を架ける機会は、一生のうち数えるほどです。
複数工事は一度の総合費用は嵩みますが、足場を架けた時に複数箇所をまとめて修繕する方が効率的!
では、作業に入る前に、「ぐし瓦」とは何ぞやからいきましょう(^o^)/
茨城県のお客様は、棟のことを「ぐし」と呼ぶ人が多いんです。つまり「ぐし瓦」=「棟瓦」です。
と言う事で、今回は『ぐし瓦』で統一して書いていきたいと思いますので、宜しくお願いします(^^♪
「ぐし瓦」は、土台となる葺き土で形成され、その土台が崩れないように「漆喰(しっくい)」を両脇に詰めて、雨水の浸水を防いでくれています。
漆喰が劣化すると、ぐしの土台が崩れてしまう恐れがあるため、できれば15年に1回のペースで、漆喰のメンテナンスを行うのが理想です。
早速、詰め直し作業に入ります。
ちなみに、古い漆喰を取り除いて詰め直すことを、「取り直し」ともいいます。
古い漆喰の解体作業中です。
解体には、一般的にトンカチあるいはゲンノウと呼ばれている道具を使用します。
瓦職人が主に使用するゲンノウは裏が尖っており、漆喰の解体時・瓦を割る・瓦を引っかけて持ち上げるなど、実はとても便利に使えるようになっているんですよ。
もちろん、瓦職人専用の箒とちりとりも用意しているんです。
解体した漆喰は、屋根の上で袋に詰めて降ろします。
このような気遣いも、街の屋根屋さん水戸店の職人ならではです(╹◡╹)
解体した漆喰を見ると、上あご側(ぐし瓦の方)にしっかり押し付けてありました。
葺き土(ぐしの奥の方)にくっつけるイメージではなく、上下の瓦にくっつけるのが良い施工なんですよ。
この屋根を造った職人さんは、なかなかの腕をお持ちだったことがわかります。
このように『後世の職人に見られても恥ずかしくない仕事をする事』が、当店の職長さんのいつもの口癖です!どれだけこだわった正しい施工が出来るかが職人の気質なんです(^^♪
古い漆喰を剥がし終えると、新しい漆喰を詰める作業に入ります。
そしてここで、秘密兵器の接着剤の登場です!
使っていない業者さんも多いのですが、街の屋根屋さん水戸店では、接着剤を散布してから漆喰を塗ります。
漆喰の施工は、新築時は土台の葺き土は粘度もあるため漆喰がくっ付きやすいのですが、経年の葺き土は、粘度を失いカサカサなので実は漆喰がくっ付きにくいんです。
たまに漆喰が丸ごとパカッと外れている屋根を見かけますが、一工夫が足りないのも起因の一つ!
しかし、葺き土まで交換となれば、土台を全て崩す事になってしまいます。
職人さんによっては、葺き土を濡らして蒸らしたりするケースもありますが、当店では専用の接着材を事前に散布し、漆喰の密着度を上げる工夫をしています。
当店で行うこのひと手間は、パカッと外れるのを防いでいるんですよ(^_^)
また、業者さんによっては古い漆喰の上から塗っている現場もありますが、古い漆喰と葺き土の密着度が失われていると意味がありません!安い・高いだけで比べられないのが職人施工!御覧の皆様も注意して下さいね。
漆喰を鏝(こて)で良く練り込んでから、塗布に入ります。
この練り込み具合一つも密着力に影響しているんですよ〜。
そして、鏝台(こてだい)に漆喰をのせ、漆喰の詰め直しスタートです!
まず、漆喰を平坦に塗るのではなく、上あごにくっ付けるようにしながら詰めいきます。
上にある熨斗瓦(のしがわら)※はんぺん型の瓦※を「上あご」といいます。
次に、平瓦との接地面にくっ付けるように押し付けながら詰めます。
下の部分の半端瓦を「下あご」と呼んでいるんです。
確かに丸みを帯びてて、あごのようです^^
漆喰の密着度を高めるのは、どの部分にくっ付けるかを意識しながら作業する事が大切です。
力加減一つで、漆喰の密着度も変わり、ぐし瓦の固定力にも大きく影響します。
もはや鏝(こて)の魔術師ですね(^^♪
三日月形にきれいに馴らして、ようやく一か所が完成しました!
これから、何十箇所とコツコツと仕上げていくので、技術だけでなく忍耐力が必要なのも漆喰施工!
因みに、今回はこの作業を65m分行う予定ですよ(^o^)丿
ご参考までに、右側がビフォーで、左がアフターです。
ぐしの漆喰は、土台を機能を保護するための物でもありますが、白化粧で美観を蘇らせるものでもあります。
漆喰を取り直した『降りのぐし瓦』は輝き方が全然違いますね(^^♪
化粧されたばかりの漆喰は、くっきりはっきり見えて、和形瓦屋根を映えさせます。
詰め直した直後は、どの職人が施工しても同じように見えるんです。
今回使用したモルタル専用の接着剤と道具を操る職人技術は、完成形では伝わりません。
そして、この差が出てくるのは遥か先のこと・・・
「見積り額や完成形だけでは比べることが出来ないのが職人の作業!」です٩( 'ω' )و
ぜひお住まいの修繕をご検討する際のご参考にしてくださいね。
今回の「ぐし瓦(棟瓦)」の「漆喰」の詰め直しはいかがでしたでしょうか?
今回は、漆喰詰め直しの作業でしたが、これから外壁塗装工程に入ります。
全ての完了次第、再度施工ブログで報告しますので、ご興味があれば再度お立ち寄り下さい。
今回の記事で「安心して任せられる職人の技術と気遣い」が、伝わっていれば幸いです。
街の屋根屋さん水戸店の職人は、後世の職人に見られても恥ずかしくない技術でお住まいをお守りします。
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