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ひたちなか市の築23年目のモニエル瓦は塗装か?葺き替えか?
更新日:2022年3月28日
ひたちなか市の皆様こんにちは。街の屋根やさん水戸店です。
今回は、既に製造中止になって手に入らないモニエル瓦のメンテナンスについてお話します。
「モニエル瓦」って、あまり聞き慣れない名前ですね。
大丈夫です!このブログを読み終わる頃には、「モニエル瓦」のプロに・・・
そして、修繕には塗装が良いか?葺き替えが良いのか?についてもバッチリ解説します!
最後までゆっくりご覧くださいね^ ^
今回は、築23年の軽量鉄骨プレハブ造のお住まいが舞台です。
依頼主様は、ホームページの豊富な施工実績をご覧になり、街の屋根屋さん水戸店に連絡を下さいました。
本当にありがとうございますm(_ _)m
依頼主様は、非常に熱心にモニエル瓦のメンテナンスにお調べになっていました。
「2階屋根のモニエル瓦が一部破損しており、修理をお願いしたい。」
「また、スラリー層除去と塗装も必要かと思います。」
とご相談を頂き、当店の新人社員よりもよっぽど詳しかったことに驚きでした(^ ^);
モニエル瓦は、ヨーロッパで普及した洋風のおしゃれなコンクリート瓦です。
別名「乾式コンクリート瓦」とも呼ばれており、日本でも1970年代から広く使われるようになりました。
しかし、2010年に日本の代理店がなくなり、以後に発生した東日本大震災の影響で在庫も尽きてしまっているのがモニエル瓦です。新品の流通はしていない瓦なので、メンテナンスには注意が必要な屋根材です。
コンクリート瓦と似たようなものに、セメント瓦があります。少し違いに触れておきますね。
また、「スラリー層除去」についても解説します。
モニエル瓦の塗装部分をスラリー層といいます。
古いスラリー層を残したまま塗装すると、スラリー層ごと新しい塗装が剥がれるんです。
先ずは、モニエル瓦の脱落箇所を確認しました。
この箇所は、以前ハウスメーカーさんの点検でも指摘されたとのことです。
棟際の半端瓦が脱落して、内側の防水シートが見えています。
瓦が脱落しても防水シートがあることから、直ぐに雨漏りはしません・・・
とはいえ、放置してはいけない状況には変わりないんです(//∇//)
また、このモニエル瓦は平置きで、部分的に固定されているだけであり、地震でズレたり落下する危険があります。
※ちなみに現在の緊結法は、大地震や巨大台風に備えるため、全数固定が基本になっています※
脱落した半端瓦は、留め具で固定されてなく、棟漆喰で押さえていただけの状態でした。
経年により棟漆喰が劣化したことから、瓦が落下した事がうかがえます。。。
無料点検とはいえ、脱落箇所を確認した以上見て見ぬふりはできません。
可能な範囲で、脱落していた部分のモニエル瓦は差し込んで戻しておきました^ ^
次はドーマー部分です。
ドーマーとは、西洋建築によく見られる屋根から突き出した部分のことで、業界では『鳩小屋』とも呼称しています。
そして、この部分に使用されている屋根材にも不具合が見つかりました。
屋根材には、平板化粧スレート(コロニアル)が用いられており、割れてしまっています。
屋根の凹凸部は、平らな屋根面と比べて雨漏りの発生リスクが高く、風の当たり方も強くなります。
このドーマーも、屋根から突出している部位なので例外ではなく、モニエル瓦と同時にメンテナンスを行う必要があります。
では!?調査結果を総括して導き出すメンテナンス法は???
依頼主様は、塗装修繕をご要望されていましたが、調査の結果「屋根の葺き替え」をご提案しました。
漆喰の劣化が起因となり瓦を抑えることが出来なくなった棟瓦は「取り直し」が最低限必要です。
「取り直し」は、棟瓦を一度取り外して解体し、棟漆喰を新しく形成し直す工事で、瓦系の1段積みの棟であれば定期的なメンテナンスが必要(15年毎程度)な工事です
棟は、傾斜屋根と傾斜屋根を折曲がり部を守ってくれている大切な部位!
棟漆喰の役目が弱体化してことによって、モニエル瓦の脱落も発生していましたが、棟瓦部は雨漏りリスクの高い部位に数えられるので、築年数的にもメンテナンスは必須です!
また、ドーマー屋根のような突起や凹凸部は、雨漏りのリスクが高くなる部位なんです。
築後23年が経過しており、谷板金(金属部分)もメンテナンスが望まれる部位!
屋根は、美観と言う感覚的要素もありますが、風雨を妨げる機能性は最も求められる物です。
屋根が綺麗でも、数年後に雨漏りしてしまったのではメンテナンスの意味がありません( ;∀;)
関連記事▶ドーマー(鳩小屋)からの雨漏り原因と修理方法
塗装修繕は、およそ10年おきに塗装が必要です。
仮に、現在築23年の今回の住宅で屋根塗装を行えば、10年後は築33年目を迎えます。
モニエル瓦の寿命は、約35年であり、次回は葺き替えが必要です。
今回費用をかけてせっかく棟瓦を取り直しても、10年後には解体・・・
ちょっと勿体無いですね(>_<)
一方、今回ご提案するガルバリウム鋼板を用いた葺き替え修繕は、30年~35年の寿命が新たに得られます。
また、モニエル瓦が落下する不安が解消され、かつ防水シートが新しくなり雨漏りの心配もなくなります。
加えて、屋根材が軽くなることでお家の重心が低くなり耐震性が向上するメリットもあります。
今回、棟取り直し工事+モニエル瓦塗装を行っても、10年後にモニエル瓦の寿命がやってくることから、今回は葺き替えが最適だと判断しました。
正直にいうと、棟瓦やドーマーの修繕がなければ、今回は塗装を行い10年後に葺き替えする方法もありです。
しかし、仮に築35年のモニエル瓦屋根の塗装依頼であれば、迷わず葺き替えをご提案し、逆に築15年だと、今回は最低限の修繕と塗装を行い、10年後に再塗装、20年後に葺き替えをご提案をします。
屋根のメンテナンス選択は、屋根の状態と寿命を考慮する事が無駄な工事費用を掛けないコツです!
当店は、どのような修繕をすれば、将来も含めて無駄にならないかを考えています。
御覧の皆様も、ぜひ参考にしてみて下さいね(^^♪
今回の「モニエル瓦」のメンテナンスはいかがでしたでしょうか?
また、塗装修繕が良いか?葺き替えが良いか?についてもご理解いただけましたか?
屋根の修繕は、ただ補修するだけではないんです。
傷み具合と修繕方法、そして屋根材の寿命など総合的な判断が求められます。
街の屋根屋さん水戸店では、長期的な視点に立ってより最適な方法をご提案します。
屋根のメンテナンスは、屋根を熟知して屋根業者に相談して下さいね。
当店でよろしければ、お客様のために適切なアドバイスをさせていただきます\(^o^)/
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