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茨城町の和形瓦屋根で大棟漆喰の修理見積りを算出するための調査
更新日:2022年3月28日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日は、茨城町で行った大棟(おおむね)の漆喰の調査の模様をお届けいたします。
漆喰が剥がれているようなので、修理をするための見積りを出してほしいとのご依頼です。
お客様のご在宅に合わせ、早速調査を行いました。
和形瓦が美しい、入母屋化粧造りの堂々とした立派な築約30年のお宅です。
和形瓦は日本瓦として古くから様々な建物に使われてきました。
和風に限らず、現代的な建築にも適応する日本の定番の瓦ですね。
お客様がずっと気にされていたのが、大棟の漆喰の剥がれです。
屋根にはいくつかの棟がありますが、屋根の最上部に配した水平な棟を「大棟」と言います。
他に代表的なものとしては、大棟から四方の軒先に向かって斜めに流れる隅棟(すみむね)があります。
下から見上げただけでも、漆喰が剥がれている様子が確認できますね。
屋根に梯子を架け、大棟の調査を開始します!
茨城町のお客様宅の屋根の傾き、いわゆる勾配は「6.5寸」です。
尺や寸と言った単位を用いる
「尺貫法」は日本独自のもので、日常生活においてはほとんど使われませんが、建築業界では現在でも根強く残っているんですね。
3寸以下の緩やかな勾配を「緩勾配」、6寸以上の傾斜がある勾配を「急勾配」と呼びます。
6.5寸は角度で表すと約33度…なかなかの急勾配!
今回は平屋ですが、2階建ての場合は少々怖いと感じてしまうような傾斜です
(>_<。)参考記事➤
屋根リフォームの際に注意したい屋根勾配のお話
屋根に上がってまず目についたのが、落ちたばかりだと思われる漆喰の固まりでした。
先日の地震が起因しているのでしょうか?
茨城町は震度5弱でしたので、家屋になにかしらの影響を及ぼしている可能性もあるでしょう。
手で触れて漆喰の付き方を確認しますが、密着力が低下しているのですぐに外れてしまいました。
漆喰が剥がれている箇所もあり、中の葺き土が崩れかかっている状態です。
健全な大棟の漆喰は、三日月形が整然と並んだ状態に塗られ、土台となる葺き土をしっかりと守っています。
しかし年月とともに、漆喰の固定力が落ちて剥がれ始め、先日の地震のような外的要因が加わると、固まりごと外れてしまうケースも出てきます。
むき出しになった葺き土は風雨に晒されるようになり、やがては崩れや流出を引き起こしますので、棟の大切な基礎部分が脆い状態になる前に、適切なメンテナンスが必要となります(ˊ∀ˋ*)و
鬼瓦と熨斗瓦の隙間は、お客様が一番心配されていた箇所でもあります。
※鬼瓦=和式に建物の棟の端に設置される板状の瓦の総称
※熨斗瓦(のしがわら)=棟部分に積まれている縦長の平たい瓦
鬼瓦の周りには防水補強のために漆喰が塗られていますが、その部分を「鬼巻漆喰」と言います。
鬼巻漆喰が剥がれ落ちてできた隙間に、藁のようなものが詰まっています。
以前に小型の野鳥が営巣していた跡でしょうか…?
鬼瓦は内部で銅線等で縛っているため、直ちに落下することはありませんが、また巣として使われないよう隙間は塞いでおいた方がいいかもしれませんね。
大棟を計測しながら冠瓦を確認したところ、4箇所で銅線切れを見つけました。
※冠瓦(かんむりがわら)=棟の最上部に載せる丸形や山形の瓦
冠瓦とその下の熨斗瓦を躯体と繋げて固定するために用いられる銅線は、経年ともに緩みや傷みが生じ切れてしまう場合があります。
緊結されていない瓦は、地震や強風等で落下する危険性があり、こちらも早めの補修が必要です。
お客様の了解を得て冠瓦の中も確認しましたが、銅線が切れているので簡単に外れてしまいました。
本来は棟の土台としてしっかり厚みを持たせて盛られているはずの葺き土は、量が少ない上に途中で分断され、ずいぶん痩せています。
応急処置として、冠瓦を銅線で固定し直す方法もありますが…(・・;)
できれば痩せてしまった葺き土を詰め直し、内部から健康な状態に戻す方をお勧めしたいと思います。
葺き土は劣化がひどくなると砂状になり、小さな隙間からでもさらさらとこぼれ、どんどん量が減ると同時に土台としての機能が失っていきます。
しかし現段階では、土台としての機能はなんとか果たしているので、それを活かした補修方法をご提案したいとお伝えしました。
漆喰を詰め直す工事です。
崩れや剥がれひび割れ等、劣化が比較的軽微な場合に行われるメンテナンス方法です。
棟瓦を一旦取り外し、再度漆喰を詰め直す工事です。
漆喰崩れが多く、劣化が進んだ状態の場合に行われるメンテナンス方法です。
お客様へのご提案は漆喰詰め直し工事
・痩せてしまった葺き土を増やして整え、剥がれた漆喰取り除き新しく詰め直す
・鬼瓦はしっかり銅線で固定されてるため、鬼巻漆喰で隙間を防ぐ
漆喰の剥がれや葺き土の流出、また銅線切れは大棟全体ではなく部分的に起こっていました。
今回は傷んだ箇所を中心に詰め直しを行う補修方法で、お見積もりを提出する予定です。
大棟漆喰の調査についてお届けしましたがいかがでしたか?
なにかしら漆喰の不具合を発見された時は、早めに当店までご連絡くださいね( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
街の屋根やさん水戸店では、点検・調査・お見積もり・ご相談は全て無料です!
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