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水戸市で棟瓦のビス浮きを指摘された屋根をプロが再調査します
更新日:2022年3月17日
茨城県にお住いの皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
今回は、水戸市で行った屋根の調査の模様をお届けいたします。
ご依頼のお客様宅は築7年、年数はあまり経っていませんが何が問題なのでしょうか?
調査・点検のご相談をいただいた経緯
某ハウスメーカーさんが建てたお宅は、アフターサービスの一環として毎年メンテナンス専門の会社さんが点検を行っているとのことです。
先日の点検の際に棟瓦のビスの浮きを指摘されましたが、一度他の業者さんにも見てもらおうと当店にご相談を寄せられました。
水戸市の住宅の屋根は、切り妻屋根の頂点をずらして合わせた「差し掛け」と言われる形状です。
バルコニー側より2連梯子を伸ばし、メンテナンス会社さんがビス浮きを見つけた2階へ登ります。
梯子の先端には、ハードルラダーと呼ばれる手がかり棒が付いています。跨いで屋根に乗り移ることができるため横倒れを防ぎ、お客様宅の大切な雨樋を傷付けることもありません( ・ㅂ・)و
ビスは見ようによっては若干の浮きはありますが、おそらくは担当した職人さんの締め方の癖や加減によるものだと思います。
全てのビスを確認しながら瓦の固定力も確かめましたが、特段問題があるようには見えません!
アフターサービスの方がもし気になったのであれば、その場で締めればよかったのではないか??
何のためのアフターメンテナンス???この方が私は気になってしまいました(>_<。)
しかし…ビスよりも気がかりな場所がありました。
屋根面同士が重なる一番高い部分を棟(むね)と言います。
瓦屋根の漆喰は棟瓦の下に塗り込まれ、屋根の合わせ目を塞いで固定する役割を担っていますが、その漆喰が剥がれ周囲にぽろぽろと欠片が落ちていました。
気になって顔を近づけて隙間から覗き込んでみましたが、あまりよいとは言えず…
屋根のプロとして、このまま目を瞑るわけにはいかない状態でした(>_<)
一旦お客様に棟瓦のビス浮きの調査結果をお伝えし、改めて棟漆喰の点検を行うことになりました。
了解をいただいた上で、棟瓦を1枚取り外します。
築7年にもかかわらず、あまりにボロボロでスカスカな状態に一瞬呆然!(; ゚ ロ゚)
水戸市のお宅の棟漆喰は「南蛮漆喰※なんばんしっくい」が使われて施工されています。
従来の漆喰の主成分は石灰ですが、南蛮漆喰は粘土や油脂に加え、特殊なシリコンや防水材が使われいるため雨水に強いとされ、昨今の漆喰工事には多く採用されている建材です。
しかし効力を発揮させるには、適切な場所に適切な量を塗ることが前提です。
| 棟漆喰の気になる点 | |
| ①南蛮漆喰の量 | 右側に寄せて塗られているが、当店の標準施工では半端瓦の部分もしっかり覆い、左側の防水紙の突端まで届くよう半丸状に漆喰を盛る(※半端瓦=棟付近で使用するために短くカットした瓦) |
| ②半端瓦の釘打ちの下穴 | 釘打ちの前に必要な下穴を作る際、ドリルを使わずにサンダーで開けたため余計な隙間ができた(※サンダー=振動や回転により木材や金属の切断等を行う電動工具) |
漆喰は多く塗ればいいというものではありませんが、当店が考える量の半分程度しかありません。
築7年ですでに劣化が始まっていたのは、漆喰の量が不足していたことも起因しています。
また釘の下穴についても、なぜドリルで穴を開けずサンダーを使ったのか…こちらも推測ですが、棟を形成するために瓦を切断した後、そのままサンダーで溝を作ったのでは?
残念ながら、これでは半端瓦に傷を付け余計な隙間を増やした事になってしまいます(^^;)
下穴が留め具である釘よりも幅が広がれば、雨水が染み込む可能性が出てきます。
こちらのお宅は防止紙が垂木までしっかり立ち上げて敷かれているので、直ちに雨漏りに繋がる心配はないと思いますが、棟瓦の下があまりスカスカな状態だと、漆喰をもう少し増やしてほしかったな~とつい考えてしまいました。
帰社後に漆喰部分の写真を職人に見せると、「かなり傷んでますね~築20年くらいですか?」との回答。。。ますますなんだかな~と言う感じでした。
取り外した棟瓦を元に戻して棟漆喰の調査を終了し、ご主人様に現状をご報告しました。
施工方法は各社まちまちですが、最低限棟漆喰は詰め直したいと思ったのが当店の見解です。
しかし、たとえ築7年でも漆喰のメンテナンスを行えば修理料金は発生してしまうので、最終的な判断はお客様に委ねるしかありません。
お客様からは棟漆喰補修の見積もりのご依頼をいただき、後日メールをさせていただきました。
ご家族でよく話し合って、判断して下さればと思います(^^)/
関連記事➤傷んだ漆喰の詰め直し、棟瓦の取り直しで瓦屋根を健全に保つ
今回は、住宅メンテナンス会社さんの指摘から始まったご相談でしたが、少し見解が異なりました。
『ビスが浮いている』と言う指摘よりも、なぜ浮いているのか?原因は!?
の方が大切ではないのでしょうか…当店はそのようなモットーで日々調査を行っています•'-'•)و
漆喰の異変には気づかなかったのかな~というのが、私個人の正直な感想です。
屋根は住宅の中でも特殊な部位です。『あれっ?』と思ったら、ぜひ屋根の専門業者にご相談下さいね!
街の屋根やさん水戸店では、点検・調査・お見積もり・ご相談は全て無料です!
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