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那珂市のコロニアル屋根調査!塗装時に縁切りが必要な理由
更新日:2021年12月22日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
「屋根の塗装をしてから随分経つので、今どんな状態なのか点検してもらいたい」
というご相談が、那珂市にお住いのお客様より寄せられました。
早速調査に伺ったところ、コロニアル屋根にあるべきはずの「縁切り」が非常に不足している状況でした。
本日は、コロニアル屋根に必要な「縁切り」を主題にしてお届けしたいと思います。
その前に、コロニアル屋根について簡単にご説明いたします。
コロニアル屋根とは、「化粧スレート屋根材」の商品名です。(現ケイミューさんが販売)
スレートとは、セメントが主成分の薄い板状に加工した屋根材です。
スレート屋根材の中でもコロニアルは特にシェア率が高く、スレート屋根材の代名詞にもなっています。
那珂市のコロニアル屋根は築約30年です。
白くなっている部分が目立ちますが、一見したところ状態はさほど悪くはありません。
新築から30年も経過した場合、通常はかなりの劣化症状が出ているはずですが…
実はこちらの屋根材にはアスベストが含まれています。
アスベスト含有の屋根は強度が高く、耐候性に優れている点が特徴で、ノンアスベストの屋根と比べると劣化の進行は緩やかです。
アスベスト含有の屋根材の製造は2004年に原則禁止となりましたが、それ以前に建てられたスレート系の屋根の大半にアスベストが使用されています。
アスベストは深刻な健康被害をもたらす危険なものですが、建築材に関しては非常に頑丈で壊れにくいといった側面もあります。
今回の那珂市のコロニアル屋根もそれにあたり、メンテナンスは今まで一度の塗装だけでしたが、コロニアル屋根にありがちなコケやカビの繁殖も見られず、表面はきれいな状態でした。
アスベスト含有で丈夫な素材とは言っても、やはり築30年が経っているとなにかと不具合は出てきます。
まず目についたのは、大小のひび割れです。
塗装を行ったのが随分前なので、塗膜が劣化したことによる防水機能の低下は否めません。
他にも棟板金からのひび割れや、屋根材の端が欠損した箇所も見つかりました。
※棟板金=屋根の接続部を覆う金属製の板
調査を始めてすぐ判明したのが、「縁切り」が極端に少ないということです。
先にコロニアル屋根材の破損状況を見ていただきましたが、この「縁切り」の有無が今回の調査における一番の問題点となりました。
縁切り(えんぎり)とは?
縁を切る…少々物騒で聞きなれない言葉ですよね(;゚∀゚)
しかしコロニアル屋根を含めたスレート屋根の塗り替え時に、とても重要な作業なのです。
塗装を施した際、屋根の重なり合った部分に入り込んだ塗料が乾燥すると、隙間が埋まってしまいます。
塞がった隙間の塗膜を切り、水の通り道を確保する作業を縁切りと言います。
縁切りが必要な理由
雨水は重なった屋根材の隙間から外に排出され、屋根の内部に溜まらないようになっています。
ところが塗料で隙間が塞がっていると、雨水の逃げ場所がなくなり、屋根の下地の腐食や雨漏りに繋がる危険性が高くなります。
縁切りは地道な作業です…(´ㅂ`;)
以前は塗装の後にカッター等の工具を用い、コロニアル屋根材の一枚一枚に切り込みを入れていました。
大きい屋根になればなるほど大変な作業でしたが、現在は「タスペーサー」と呼ばれる部材を使用することが多くなりました。
タスペーサーを重なった箇所に差し込み、隙間を確保することにより、カッターで切る縁切りと同じ効果をもたらします。
※30坪程度の屋根→約1000個のタスペーサーが必要
逆光で分かりにくいのですが、那珂市のコロニアル屋根の隙間は塞がった状態で、縁切りの形跡はほとんど見つかりませんでした。
コロニアル屋根材の裏側①
コロニアル屋根材の裏側②
欠けたコロニアル屋根材の裏側を比較してみました。
色の違いがお分かりいただけるでしょうか?
①に比べ②は全体的に黒ずんでいますが、これはコロニアル屋根材が水分を吸い込んだ状態です。
雨水が内側に溜まり湿った状態が続いているため、黒っぽく変色しました。
幸い雨漏りはまだ起こっていないようですが、屋根材の下の防水シートや下地の様子も非常に気になりますね。
参考記事➤
タスペーサーの重要性、縁切りでスレート屋根の雨漏りを防ぐ
コロニアル屋根の点検・調査は「街の屋根やさん水戸店」まで!
今回の那珂市の現場は雨漏りに進行していないものの、縁切り状況・塗膜剥離やヒビ割れ箇所も無数に確認できるため、前向きに屋根のメンテナンスを検討する必要があるとアドバイスさせていただきました。
屋根の状態を確認する限り、残念ながら屋根塗装だけでは症状は改善されず、耐用年数から鑑みても次回のメンテナンスは【屋根の葺き替え】か【屋根カバー工法】が最善策です。
2種類の見積書を提出いたしますので、ご家族で検討してみて下さいと伝え、今日の調査は完了です。
1種類目の見積もり工事提案➤今の屋根を解体撤去し、新しい屋根に新調する屋根葺き替え2種類目の見積もり工事提案➤今の屋根を解体せずに重ねる、屋根カバー工法
今回は、那珂市の現場を元に、化粧スレートの縁切りについて触れてみましたが如何でしたか?
屋根を熟知するからこそ、正確なアドバイスが可能です!
街の屋根やさん水戸店では調査・点検・お見積もりを無料で承ります!
屋根のメンテナンスでお悩みの方は、お気軽に当店までご相談ください٩(ˊᗜˋ*)وclick➤
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