東温市のW様より当店に雨漏り調査のご依頼を頂きました。
翌日、現場に伺いW様立ち合いのもと雨漏り調査をおこないました。
本日はW様邸の調査の様子と雨漏りの原因についてご紹介します。

東温市W様邸の屋根

こちらが東温市W様邸です。
築40年のこちらの屋根は「セメント瓦」という瓦で施工されています。

「セメント瓦」はその名の通り、セメントを成型後、表面を防水塗装した瓦です。
1980年～1990年代にかけて「大量生産が難しく高級品とされた陶器瓦」に代わる瓦として販売され、建築ラッシュもあって多くの新築物件に採用されました。
しかし製造技術の発展で陶器瓦の価格が下がってくると、「塗装メンテナンスが必要なセメント瓦」の人気は落ち現在では製造されていません。

屋根の状態

実際にW様邸の屋根に上がって状態を見てみます【写真左(上)】
過去に2度、塗装でメンテナンスされていたので比較的綺麗に見えますね。
特に割れた瓦なども見当たりません。

次にアップで瓦を見ていきましょう【写真右(下)】
瓦の木口部分(赤丸部分)に苔の付着が見られますね。水が染み込んでいるのでしょう。
また過去の塗装メンテナンスで塗膜が分厚くり、木口を塞いでしまいそうになっています。

→「セメント瓦のメンテナンス」について詳しくはこちら

東温市W様邸・瓦をめくって雨漏りの原因調査

それではここから具体的に雨漏りの原因調査です。
東温市W様邸のセメント瓦を数枚めくって下を見てみましょう。

雨漏りの跡がわかりますでしょうか？

雨漏りの跡

それでは詳しく見ていきます。
近づいて撮影してみると、はっきりと雨漏りの跡が分かりますよね。

雨漏りの原因

ではこの水はどこから来たのでしょう。
一番の原因と考えられるのが【写真左(上)】の部分です。
この部分に埃や、瓦自身が劣化で砂状になったゴミが溜まっています。

【写真右(下)】見やすい様に切断してみました。セメント瓦の断面の写真です(*^^)v
こちらの様に上の瓦から流れた雨水を、ゴミが吸い上げ雨漏りしてしまうんですね。

雨漏りの原因②

【写真左(上)】瓦を裏返してみると、実際にゴミが水を吸い上げた跡がハッキリと残っていますね。

本来であれば、瓦下に入った水も下地の防水紙(ルーフィング)の上を通って屋外に排水されるんですが…
【写真右】このような状態では防水の役割を果たしませんね(;^ω^)

当時の屋根施工では現在と違いアスファルトフェルトという「安価で耐久性の低い防水紙」が多く使われていました。
セメント瓦をめくると高確率でW様邸のようにボロボロに朽ちてしまっています。

→「防水紙の重要性について」詳しくはこちら

東温市W様邸の雨漏り解消プラン(まとめ)

以上の雨漏り調査の結果と原因をW様にご報告させて頂きました。

今回の雨漏りをどう解消していくか…ですが

一番のオススメは新しい屋根材で施工する「屋根の葺き替え工事」です。
新しい瓦で屋根を施工することで雨漏りを根本的に解決できます。
→「屋根の葺き替え工事」について詳しくはこちら

予算の関係や「今の家には長く住まないから、とりあえず応急処置で…」といった場合には、
「ゴミを掃除したセメント瓦を再利用する屋根の葺き直し」なんて方法もあります。
→当店で行ったセメント瓦の葺き直しの施工事例はこちら「セメント瓦屋根の葺き直し」

東温市W様邸では、今後も長く住んでいくために「屋根の葺き替え工事」をさせて頂けることになりました。
次回のブログではW様邸でおこなった「屋根葺き替え工事」についてご紹介していきます。

皆さんは、もし自宅に雨漏りがしていたらどうしますか？
「どこに相談したらいいか分からない」「どんな工事が必要かわからない」など色々な不安がありますよね。
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→「無料点検について」詳しくはこちら
工事するかどうかは置いておいて「今の屋根の状態」を知るだけでもグッと不安は軽くなりますよ(*^^)v
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