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新居浜市で漆喰を使って棟を積みはじめます。
更新日:2021年6月27日
新居浜市のK様邸で行った屋根リフォームもいよいよ佳境へと差し掛かりました。
本日ご紹介するのは
職人の腕の見せ所!棟積みです。
棟は「漆喰が落ちている」や「棟から草が生えている」などのお問合せが多く、雨漏り絡みの問題が起こりやすい部位です。雨漏りの原因と
施工の際の
注意点
を交え
ながら、美しく頑丈な棟を積んでいきます。
。
→前回の「瓦工事スタート!桟瓦葺き」のブログはこちらから
棟積みを始める前に
大切な準備と注意点があります。
左の写真は#16
(1.6㎜
)の銅線を隅木と呼ばれる屋根の柱に打ち付けたビスから出して準備しているところです
。
この銅線は棟積みの最後、一番上にくる
冠瓦という瓦を留めるためのものです。冠瓦の長さと同じ間隔で銅線を出して、
全ての冠瓦を銅線で緊結します。右の写真は棟の施工時の最初の
注意点ですね。屋根の形状に沿って斜めに切られた三角形の
瓦を私たちは「鱗瓦
」と呼びます。写真でお分かりになるかと思いますが、
鱗瓦の角をあえて切り落としています(隅切り)。この隅切り
を
していないと…雨水が表面張力で鱗瓦を伝って瓦の隙間から中に侵入してしまうのです。
隅切りを行っていれば切ったところから下に向かって瓦の上を水が流れるので安心です。
耐久性抜群!屋根用の漆喰「シルガード」を使って棟積み
こちらは当店で使用している屋根用の漆喰(=南蛮漆喰
)
で馬場商店さんの「シルガード(白
)
」
です。
炭酸カルシウムなどの基材にシリコンを配合しているために吸水率が低く
、
通常の漆喰よりも固く防水性能も上がった優れものです。一昔前
の棟積みといえば
赤土などの葺き土をメインに水が当たる表面にサッと漆喰を塗るのが主流
でした。
しかし通常の漆喰はそこまで防水性は高くなく、また表面にしか塗られていないために、
経年劣化で漆喰が剥がれてしまいます。すると中の葺き土が水に濡れてしまい劣化してしまうので
定期的に漆喰のメンテナンスが必要でした。しかし現在では葺き土を使わずにシルガードだけで棟積みを行います。
そのために「表面が剥がれてしまった」なんて事はなく丈夫
な棟を積むことが可能です。
隅棟の施工は棟の切っ先になる
隅巴(すみどもえ)という瓦と
鬼瓦の施工から始まります。
漆喰を瓦の横からハミ出さないように細く盛って隅巴を施工します。隅木から出した銅線でしっかりと縛り付けて、その上に鬼瓦を乗せましょう。
鬼瓦と聞くと鬼の顔の怖いものを想像しがちですが、最近ではカエズという模様の付いていないシンプルなデザインが多くなっています。K様邸もシンプルなカエズを使用しました。
また
鬼瓦は隅棟の荷重が掛かってくるので念入りに4本の銅線で縛ってあります。たまにお客様から
「鬼瓦が落ちかかっている」というお問い合わせを頂きますが、その場合、鬼瓦の銅線が上の棟の荷重で切れてしまってると考えられます。
棟自体がいつ滑り落ちてもおかしくない状態ですので当店まで、お早めにお問合せください →お電話番号 0120‐12‐0603
それでは棟の土台となる『台熨斗(だいのし)
』と呼ばれる1段目の熨斗瓦を施工していきます。
まずは台土を漆喰で盛っていきます。この台土は棟の全体の重さを支える重要な部位ですが
雨漏りの原因となりやすい要注意ポイントです。台熨斗の仕上がり線を水糸で張って、それを目安に台土を盛るのですが狭すぎると棟の重さに耐えられません。
「だったら広く盛ればいいじゃないか
」という声が聞こえてきそうですが、広すぎると雨漏りしてしまうんです。
それはなぜか、、、右の写真をご覧ください。台熨斗を積み終わった写真ですが瓦と瓦の間の目地があり。そこから水がはいります。棟積みでは、
その目地からの水の侵入を
防ぐために2段目は目地が
半枚分ズレる様にして積み、3段目はまた2段目と半枚分ずらすように積んでいきます。
赤い実線が
2段目の熨斗の仕上がり線になりますが、もしそれよりも台土が広いと1段目の目地から入った水を漆喰が吸い上げてしまって雨漏りになるわけです。(=吸水率の低いシルガードでも水に濡れると劣化は早まります。
)
また風を伴う雨から漆喰を濡らさないためにもある程度漆喰の幅は熨斗の仕上がり線よりも中に入れとかないといけません。
狭すぎず広すぎずで何事も良い塩梅があるんですね。台熨斗の仕上がり線から40㎜くらいを目安に台土を盛って台
熨斗を施工しました。
雨水が中に入ってしまわないように適度に勾配(傾き)をつけ向かい合う熨斗同士を銅線で緊結したら台熨斗の施工は完了です。
隅棟(5本分
)の台熨斗の施工が
完了しました。水糸の線に合わせて真っすぐ綺麗に積めていますね。
この台熨斗が隅棟の基準になるのでここで曲がってしまうと、棟全体が曲がってしまうので技術が必要です。
この後もう2段、熨斗瓦を積んで最後
冠瓦を伏せて棟は完成なのですが、まだ台土の漆喰が乾いてないので、ある程度固まるまで
1日空けてから作業の続きをおこないます。
次回
のブログで「棟の完成で屋根リフォーム完了
」を書かせていただきますので少々お待ちください。
また本文中にも書きましたが
棟は非常に雨漏りやトラブルが多い箇所なので、改めて棟を特集した記事をご用意させて頂きますので、そちらもお待ち頂ければと思います。
今回の漆喰や棟の施工で疑問点やお家の屋根でのお困りごとがありましたら、お気軽にお問合せ下さい。
街の屋根やさん西条新居浜店
電話 0120‐12‐0603
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane-ehime@tankawara.co.jp
有限会社丹瓦建材店
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