雨漏り調査のお問い合わせ

新居浜市におすまいのお客様より「雨漏りしているから見てほしい」とのお問い合わせをいただきました。
早速、お客様のもとへ伺います。お話を聞くと、何年も前から雨漏りに悩んでいて台風など風の強いときは屋根の端の瓦が何度か飛ばされて修理になやんできたので「風に強い屋根に葺き替えしてほしい」との要望でした。

現在の雨漏りするセメント瓦を撤去して新しく軽くて風に強い屋根材の石粒付鋼板「セネター」で屋根葺き替えすることになりました。
それでは葺き替え工事の様子をご紹介します。
＞＞屋根葺き替えについてはコチラ

仮設足場の組立て

まずは屋根葺き替え工事の期間中も安全に作業ができるように建物の周りに仮設足場を組み立てます。専属の足場屋さんが「ビケ足場」と呼ばれるクサビ式足場で組み立ててくれます。
トラック一杯に積んだ足場の部材を手際よく使用する場所に仮並べして作業の効率化と足場の柱の位置を決めていきます。3人の職人さんが抜群のチームワークで手際よく組み立ててくれたので朝から作業開始して午後の3時くらいまでにはしっかりとした仮設足場が完成しました。

今回は外壁の塗装工事もなくセメント瓦の葺き替えはホコリなど飛ばないため飛散防止用のメッシュシートは張らなくても大丈夫です。

セメント瓦の解体撤去

それではセメント瓦の解体をしていきます。セメント瓦にはいくつか種類があり、こちらの屋根は「S型スレート」と呼ばれる瓦で、現在廃盤となり製造するメーカーがない為割れたときや修理が必要なときに交換用の新しい瓦がありません。
また基材がセメントでできており防水性能がないため表面の塗装により防水性能を維持する屋根材です。セメント瓦は10年から15年に一度、屋根塗装のメンテナンスが必要な屋根材となります。
＞＞セメント瓦のメンテナンス方法

定期的なメンテナンスが必要なほか、瓦の下の防水紙の経年劣化により雨漏りが発生するなど雨漏り調査や葺き替え等の屋根リフォームの依頼の多い屋根材です。

セメント瓦の下の防水紙は経年劣化によりボロボロに朽ちて防水性能はありません。昔の防水紙は「フェルト」と呼ばれる紙製で現在の防水紙に比べると防水性能や耐久性に劣ります。
＞＞防水紙の重要性

セメント瓦と防水紙を撤去して掃除しました。
屋根下地の「野地板」があらわれます。杉材の小幅板による野地板は長年の雨漏りにより木本来の油気が抜け、ところどころ白っぽくなって傷んでいます。このままでは葺き替える石粒付き鋼板のセネターを留めるビスの固定力も弱いので、野地板の上に構造用合板を重ね張りして屋根下地を補強します。
＞＞屋根下地の大事な役割

屋根下地の補強工事

野地板の上に20㎜×45㎜の木材を、垂木の位置にビス止めします。こうすることで屋根下地との間に隙間ができ通風の効果もあり屋根下地の寿命が長くなるほか屋根面のデコボコなど不陸調整などの意味があります。
垂木とは？＞＞屋根の構造について

屋根全面に通気の木材の取付けができたら構造用合板を施工します。湿気など水気に強い針葉樹構造用合板を敷き詰め垂木まで届く65㎜のビスでしっかり固定します。

屋根瓦の葺き替えには屋根下地は重要です。屋根下地が傷んだままだと新しい屋根材をしっかり固定できません。屋根下地を補強することで地震や台風に強い屋根に仕上がります。

防水紙のゴムアスルーフィング

屋根下地の構造用合板が施工できたら防水紙の「ゴムアスルーフィング」をはります。使用するのは田島ルーフィング㈱会社の上位種「田島プラチナスタイル」を屋根全面に張ります。通常の防水紙より防水性能や耐久性が高く信頼できる防水紙です。

軒先から順番に張っていきます。このときに上下10センチ以上・左右20センチ以上の規定以上重なるように張ることが重要です。これで雨漏りすることはありません。
次回は石粒付き鋼板の「セネター」での葺き替え工事の様子をご紹介します。

雨漏りや屋根のお悩みやお困りごとは私たち「街の屋根やさん西条新居浜店」までお気軽にお電話かメールでお問い合わせください。
屋根の相談や点検調査は無料でさせていただいております。

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