奈良市で和瓦屋根のリフォーム工事に関するご相談が入りました。

現時点で大きな不具合があるということではないが、リフォームを視野に入れているとのことでした。

瓦屋根は重いという印象が大きく、地震の時に心配というご意見をよく聞きます。

点検と共に屋根の状態を確認し工事の有無や内容を決めていきます。

では本日もよろしくお願い致します！！

和瓦屋根で形状は切妻

和瓦屋根で形状は切妻です。

また固定方法は湿式工法でした。

重厚感があり昔は風合いや格式を示していた瓦屋根ですが、屋根の中で一番重い屋根と言われています。

重さのある屋根は揺れに弱いので、地震で倒壊してしまうこともあり耐震性には劣ります。

今回のお悩みの一つに地震の時心配ということを挙げられていました。

棟違いの屋根と丸瓦で装飾

シンプルな切妻屋根ではなく横に並んで棟違いの屋根があります。

平瓦と平瓦の間に丸瓦が設置されています。

別名、風切り丸とも呼ばれ、ケラバに吹き付ける風で瓦がめくれ上がりにくくするために設置されています。
また、屋根の装飾としてもデザインされています。

棟に設置されている熨斗瓦や鬼瓦

屋根の頭頂にあるのが棟です。

そこに設置されているはが棟瓦です。
土台のように積み重ねてあるのが熨斗瓦です。
昔は熨斗瓦の枚数で格式を表現していたと言われています。

現代では地震対策として熨斗瓦は最低枚数の使用で抑えるというのが主流です。

屋根面の点検と瓦の状態

屋根面に敷き詰められているのが平瓦です。

歪みやひび割れがないかを点検していきます。

いぶし瓦が使用されていますね。経年で所々変色している瓦もあるようです。

昨今日本では大きな地震が立て続けに発生しています。

地震後の屋根の調査では、同じ地域でも対策を立てていた屋根は倒壊することなく少しの被害で住んでいたという事例があります。

現状日本では対策は必須項目になってきています。

今回の工事は地震対策を主にリフォームを行うこととなりました。

瓦からスーパーガラテクトへ葺き替え工事を行います。

では次回から屋根の解体工事開始です。
次回もぜひご覧下さい！！