奈良市古市町でアクリル製カーポート屋根の劣化による色あせが気になっていたお客様が、平板を固定しているビスの外れを発見して不安になり、ご連絡をくださいました。
無料点検を行った結果、カーポート屋根交換工事を実施することになりました。

前回のブログでは、お問い合わせを頂き、無料点検を行った際の様子をご紹介しました。
今回は、アクリル製平板をポリカーボネート製に交換した工事のブログです。
ポリカーボネートについても少しご説明いたします。

施工前の屋根の様子

カーポート屋根交換工事

ビスを外します

カーポートの土台に取り付けられているビスを一つずつ丁寧に電動ドライバーで外します。
長年、雨風に晒されていたビスはすっかりさび付いてしまっているところもあり、電動ドライバーでなければ外せません。

平板の押さえ金具などは再利用しますので、傷つけないように気を付けて作業を進めます。

アクリル製平板を撤去しました

古いアクリル製平板が取り除かれて、枠組みだけになりました。

カーポート屋根の土台にある雨水を排出するための溝は、屋根材を取り除いた時にしか掃除できません。
必ず掃除をしてゴミや埃・土などを取り除いてもらってください。
と同時に、土台に傷や破損が無いかを注意深く点検しておきます。
大きな不具合がある時は、補修したり土台から交換しなければならない事態になるかもしれませんが、安全性を考えるととても大切な工程と位置付けています。

ポリカーボネート製平板の設置

新しい屋根材の素材は『ポリカーボネート』製です。

『ポリカーボネート』は現在平板屋根の素材として最も多く使用されています。

『ポリカーボネート』最大のメリットは、耐衝撃強度の高さです。
何と、アクリルの約50倍割れにくいとされています。
更に燃えにくい・熱に強い・紫外線にも強い　など多くのメリットがあります。
加えて耐用年数がアクリルの約10年程度に対して、15年～20年と長寿命です。
透明度はアクリルに少し劣りますが、見た目にはほとんど区別がつかないくらいの採光率です。

そして、紫外線カット率はほぼ100％です。
これがアクリルとの一番の違いですね。
ポリカーボネート製の屋根の下では紫外線による劣化を防ぐことが出来ます。

ビスでしっかりと固定します

パッキンの交換

カーポートの土台には、雨水の入り込みを防ぐパッキンが設置されています。
劣化するとカーポート内に雨水が流入することもあるため、この機会に新しいパッキンと交換しておきます。

雨樋の隙間をコーキング

こちらのカーポートはお家を建てられてから後付けで設置されたとのことで、雨樋が屋根を貫通する形状になっていました。
ポリカーボネート平板に雨樋がピッタリ納まるように加工し、隙間にはしっかりとコーキング剤を充填して雨漏りを防止します。

カーポート屋根交換工事完了！

入口階段の剥がれたタイルの補修

敷地内に案内された際に、入口階段のタイルが一部剥がれているのを発見しました。
お客様も気づかれていたようでしたので、了承を得てから持っていた接着剤で補修しました。
依頼されたわけではありませんが、気になったのでサービスでさせて頂きました。

以上でカーポート屋根交換工事は完了です。
工事を任せて頂いたお礼と「これからも末永くお付き合いさせてくださいね。」とお伝えして作業終了とさせていただきました。

後日、お客様から再びお電話がありました。
その内容は・・・次のブログでお知らせしますね。