奈良市で経年劣化した瓦屋根のリフォームが決定し、工事を開始します。

前回は、無料点検の様子屋根の状態についてご紹介しました。

今回は、工事開始で瓦と葺き土の解体撤去の様子をご紹介します。

葺き土の下からは野地板であるバラ板が見えてくるため屋根の下地の状態も確認します。

では工事の様子をご覧下さい！！

棟瓦は剥がれきっかけで全面リフォーム工事開始

工事のきっかけは棟瓦の剥がれでした。

無料点検をご活用いただき屋根全体を隈なく調査全面リフォーム工事を行います。

湿式工法で固定されているため、経年劣化とともに葺き土の固定力も低下していました。

棟瓦だけでなく屋根面の平瓦もズレが発生している箇所もあった為、リフォーム工事として葺き替えを行っていきます。

瓦屋根の湿式工法は屋根重量が重く、重心が高くなってしまうため耐震性は劣ります。
ですので葺き替え屋根材には金属屋根材のガルテクトを使用し軽量な屋根を作っていきます。

瓦と葺き土の解体撤去開始

瓦は一枚が2〜3kgととても重く、重ねるには数枚が限界です。

ですので撤去にも時間がかかります。
葺き土は一度土嚢袋に入れ撤去していきましょう。

屋根のリフォームは土台をメンテナンス後新しく屋根を作っていくというようなイメージです！
（土台とは野地板や防水紙のこと）

葺き土の撤去後バラ板の点検

葺き土の下から出てくるのは野地板のバラ板です。

屋根材を剥がすリフォーム時にしか確認、メンテナンスできない野地板は必ずメンテナンスを行い工事内容にも組み込みます。

点検では吸水していたり腐食している部分はないかなどを確認点検します。

野地板のメンテナンスには方法が2種類あります。
増し張りと張り替えです。（内容についてはメンテナンス作業時にご説明します）

基本的には腐食が見られない場合増し張りを行います。

今回の点検では吸水や腐食は見られませんでした。

野地板の歪みは屋根の重みに耐え支えた証拠

野地板は歪みを帯びてしまいます。
理由としては、瓦屋根（湿式工法）の重みに耐え、支えた証拠です。

平では無い為、このまま野地板のメンテナスを行っても歪みのある屋根面になり強度は低下、危険な屋根になってしまいます。

ですので、歪みを調整するための不陸調整という作業が必要となります。

次回は、不陸調整後に野地板の増し張りをご紹介します。
お楽しみに！！