生駒市で築35年の和瓦長屋の葺き替え工事を行なっていきます。

前回は、屋根の調査から見積もり作成で工事依頼を頂くまでをご紹介しました。

今回は瓦などの解体作業を行い、古い野地板の歪みを取り除くための不陸調整を行います。

では工事の様子をご覧下さい！！

瓦や葺き土の解体撤去で工事スタート

葺き替え工事を行なっていきます。
屋根を新しく作っていく前に今ある屋根の解体を行っていきます。

瓦屋根の湿式工法は屋根の重量から分かるように、撤去するのにとても時間がかかります。

瓦自体に重さもありますし、葺き土は土ですので重さもあり撤去には一度袋詰めして下ろしていかなければなりません。

屋根の上で重いものを取り扱うことは危険も伴いますし、安全に作業するために慎重さが必要な為素早い行動は適していません。

安全第一で作業にあたります。

解体後の屋根の状態と境目部分

瓦や葺き土の解体作業が完了しました。

野地板の状態を確認します。

今回、棟付近の野地板は劣化が進んでいたため一部を撤去しますが、増し張りを行うための構造上問題はないのでそのまま不陸調整に進みます。

野地板は屋根材や防水紙を剥がした後にしか目視できないため、葺き替え工事などの工事タイミングでしかメンテナンスできません。

当社では必ず工事内容に含む項目でもあります。

不陸調整で歪み解消

野地板が歪みを帯びる理由は、瓦や葺き土の重量に長年耐えているということです。

屋根の土台である垂木もですが、面で支えているのは野地板です。

重量のある瓦や葺き土を支えてきた証拠でもあります。

歪みは必然と言っても過言ではありません。

しっかりと不陸調整で平にしていきましょう！

微調整は小さな木片で行います

不陸調整では、野地板の下にある垂木に沿って補強垂木を設置していきます。

垂木は野地板の固定場所であり、増し張りを行うのにも必要になってきます。

補強垂木も新しい野地板の固定場所になります！

垂木に沿わせることで設置間隔が均等になります！

さて次回は野地板の増し張りを行なっていきます。
ぜひご覧下さい！！