生駒市のお客様からカーポートとテラスの屋根の修理を考えているとのご連絡を頂きました。

無料点検のために現地にお伺いして、詳細についてのお話をお聞きしました。

カーポート屋根が割れていたこととテラス屋根が変色して変形してきたので、修理のために３社に見積もりを依頼されたそうです。
カーポート屋根もテラス屋根もすでに廃番になった商品だったため、１社の大手メーカーからは高額な見積もりが届き、2社の地元の工務店からは要領を得ない回答で厄介扱いをされている印象を受けたとおっしゃっていました。

当社には、数多くのカーポートやベランダの屋根の工事を請け負った実績から、廃番になった商品でも特注や加工の技術など様々な手段があります。
他社で断られたお客様も、当社ではお引き受けすることが出来るかもしれませんので、一度ご相談くださいね。

現場に到着しました

カーポートの無料点検

カーポートの屋根から点検していきます。

カーポートは新日軽株式会社製のニューエクジスRという商品でした。
新日軽株式会社は平成23年に株式会社リクシルに統合合併されており、現在はリクシルがサポートすることになっています。
ですが、商品自体がすでに廃番となっているため、同じ部材を取り寄せることが出来なくなっています。

そのことから、大手ハウスメーカーは高額な見積もりになったものと思われます。

カーポート屋根の形状は、一般的にラウンドスタイルと呼ばれる曲線を帯びている屋根です。
見た目の柔らかさが演出されるのが特徴で、カーポート屋根にはよく使用されている形状です。
反対に直線的な形状の屋根はフラットスタイルと呼ばれています。

また、カーポート屋根の素材は、アクリル製の平板でした。
アクリル製の平板は、ガラスを凌ぐ透明度があり、ショーケースなどのガラス代わりにも使用されています。
加工性も高く、一昔前まではカーポートの屋根によく使われていましたが、紫外線に弱く、晒されることによって硬化し柔軟性を失っていきます。
耐用年数は10年～15年程度と言われています。

こちらの屋根は、以前に割れていたようでテープで応急処置が施されていました。

新日軽株式会社のサポートはリクシルですが、今回はタキロンシーアイ株式会社から特注品を取り寄せることとしてお見積りさせていただきます。

テラス屋根の無料点検

1階にある物干しとして使用されているテラス屋根を無料点検します。

テラス屋根は東洋エクステリア株式会社製のLテラスという商品です。
東洋エクステリア株式会社は2000年にトステムの子会社となり、そのトステムがカーポート屋根の新日軽株式会社と同様に平成23年にリクシル株式会社に吸収合併されています。
ですので、こちらのテラス屋根もリクシルがサポートすることになっていますが、やはり廃番商品となっています。

Ⅼテラスという商品名ですが、軒先がⅬ字に曲がっていることに由来しているそうです。

Ⅼテラスの屋根材には塩化ビニールシートが使用されていました。

塩化ビニールは、アクリルと同じくらい以前は屋根材として使用されていた素材です。
メリットはカラーバリエーションが豊富で、安価であり、燃えにくいこと。
また、加工しやすいのでDIYでもよく利用されています。
デメリットは紫外線によって分解されやすく、太陽熱や風雨で劣化しやすいことです。
熱に弱く、60度程度で変形してしまうこともあります。
外に設置する塩化ビニール製の平板は、上記のような特徴から耐用年数が短く、３年～5年と言われています。

こちらのテラス屋根は、全体的に色あせており、所々歪んでしまっていました。
破損したり穴が開いたりしているわけではないので、十分にテラス屋根の役割は果たしていますが、屋根の下はとても暗く、見栄えもよくありませんね。

テラス屋根については、サポートを引き継いでいるリクシルに発注することでお見積りをすることにしました。

依頼いただいていたカーポート屋根とテラス屋根の無料点検を終了しました。

当社としては『とにかく当社にお任せください。何とかさせて頂きます！』と宣言しましたので、他の業者の見積もりに不安を持たれていたお客様は、とても頼もしかったとおっしゃってくださいました。

後日、御見積書を作成して改めて持参し、工事を任せて頂けることになりました。

次回のブログでは、カーポートとテラスの屋根材の交換工事の様子をお届けします。