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奈良市で屋根瓦・葺き土を撤去し野地板の増し張りを施工しました
更新日:2021年6月26日
まずは既存の屋根瓦を撤去しました。
瓦の下からは葺き土とよばれる土が大量に出てきました。
『葺き土
』とは
土葺き工法(湿式工法)とよばれる工法で用いられています。
1923年の関東大震災まで主に採用されてた工法が『土葺き工法
』
です。
屋根の下地の上に大量の粘土(葺き土
)
を乗せて瓦を固定するので、相当な重量の仕上がりでした。
また瓦をビスや釘で留めている訳ではないので、葺き土の粘着力の経年劣化による瓦のズレや落下が発生してしまう危険性もあり現在ではほぼ施工されることも無くなりました。
葺き土
は
土埃がたくさん舞ってしまうので
、
ご近所様に迷惑がかからないように慎重に撤去していきます。
最後は箒などで掃き、奇麗にしました。
葺き土を撤去したあとには
バラ板でできた
野地板と杉皮でできた下葺き材が出てきました。
下葺き材は現在では
防水紙が使われていますが、昔は杉皮などが
使用されていました。
野地板は屋根の最重要部分でありながら、それほど目にする機会も耳にする機会もありません。
表面の屋根材、その下の防水紙、その下にあるのが『野地板
』
で屋根材や防水紙の土台になっています。
とても重要な部分でありながらメンテナンスをするには屋根材と防水紙を撤去しなければいけません
。
ですので、メンテナンスをするチャンスがある場合は必ずメンテナンスしてあげなければいけない部分です。
野地板のメンテナンス方法は『
増し張り(重ね張り)』と『
張り替え(部分交換)』
の2種類あります。
今回
は『増し張り
』で施工していきます。
増し張りは既存の野地板の上に新しい野地板を重ねて張っていく施工方法で、既存の野地板がバラ板だった場合などに行われる方法です。
増し張りすることにより屋根の重量は重くなりますが、その重さ以上に構造的に強くなるので地震や強風に対しても強くなります。
また、屋根材を固定するところを新しくすることによって、屋根が剥がれにくくなる効果もあります。
もし、既存の野地板が
含水し、腐食している場合は『張り替え
』
で施工します。
今回使用した野地板は
『
構造用合板(構造用パネル)』
です。
構造用合板は耐震性や耐風性を求める部分に用いられることを前提に作られた合板です。
戸建て住宅の野地板として最も使用されている合板で、様々なサイズや厚みのものがあり等級も設けられています。
よく野地板に用いられるものは厚み12mmで、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの放散量が最も少ないF☆☆☆☆(フォースター
)のもので、今回もこちらを
使用しました。
屋根の形にピッタリ合わせて隙間なく設置していきます。
屋根全体にしっかりと野地板を設置し今回の作業は終了です。
次回のブログでは今回設置した野地板の上に防水紙を敷き、瓦を引っ掛けるための桟木を設置していきます。
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane@wadatoken.jp
株式会社和田塗建
〒639-1038
奈良県大和郡山市西町208−1


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