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滋賀県長浜市で青色の瓦屋根の雨漏り現場調査
更新日:2021年5月27日
本日は滋賀県長浜市で青色の瓦屋根の現場調査に来ております。
築50年以上経過したお家の屋根、青色の陶器瓦が乗っていました。
所々瓦がずれて落ちてしまっている箇所がありました。
瓦を押さえている葺き土がなくなってきて、瓦を押さえられなくなりずれてきている様子でした。
屋根瓦の下にある土「葺き土(ふきど)」
葺き土が流れてしまう原因としては
和瓦屋根の鬼瓦や棟瓦を止めている
漆喰の劣化があげられます。
上記の写真は鬼瓦を止めているはずの
鬼漆喰が剥がれ落ちてなくなっていました。
鬼瓦がグラグラで今にも落ちていきそうに
なっています。
こちらの屋根は棟を積み上げている
のし瓦を止めるための漆喰がなくなって
棟を積み上げるために盛られている
葺き土が出てきてしまっていました。
こういった漆喰の劣化や剥がれがおきると
そこから雨水が侵入してきて屋根瓦の
下の葺き土を流してしまいます。
今回は雨漏りがしてきたとのことで小屋裏からの調査も実施しました。
屋根棟部分にあたる梁付近の雨染みがかなり広がってしまっていました。
野地板が腐食してしまっていました。
状態がひどいところでは屋根を支えるのに一番大切な梁が折れてしまっていました。
和瓦の重さと、葺き土の重さが乗りかかり腐食した木材では支え切れなくなってしまっていました。
和瓦、葺き土の重さは1㎡あたり80㎏、40㎡のそこまで大きくない屋根でも
3200㎏(3.2トン)とかなりの重さが乗りかかっています。
通常手直しの方法としては1. 屋根板の上に粘土状の土をまんべんなく乗せその上に瓦を並べていきます。2. 瓦を下の土にギュと押し付けて位置を微調整します。当時はいまほど瓦一枚一枚の質がそろっておらずきれいに並べたり積み重ねたりするのが困難だったらしいです。そこで下地に粘り気のある土を敷き詰めその上から瓦を押し付けていき
位置を調整していたと思ってください。下が土ですから、釘などは使えません。
瓦は土の上に載っているだけです。
その結果台風や地震などで瓦がずれたり土が落ちたりします。
その場合瓦の位置ずれによるものが多いのでこれを正しい位置に直すことで
雨漏りを直すことが可能になったりします。
欠けてしまった「葺き土(ふきど)」を補充しその上の瓦の位置を直し
雨水が正しく流れる道筋を作り直すわけです。
雨漏りの箇所が複数であったり屋根板の腐食が見られたりするならばいったん
瓦と葺き土を取り除き防水シートを張ったうえで瓦を葺きなおすなどの工法が
考えられます。
みなさんは屋根がどんな構造になっているか良く分からないことがあります。瓦屋根でもその下に土を敷いたもの敷いていないもの防水シートを張ってあるもの
張っていないもの瓦を釘で止めているものとめていないものなどさまざまです。
そして雨漏り修理の時はその屋根の構造が大変重要な情報になってきます。
雨漏り修理を依頼されるときは御自宅の屋根の構造を把握しておかれるとスムーズに伝わります。
よく分からないという方は屋根の様子をカメラで数枚撮影しそれを送ってみてください。
築年数と屋根の写真を見れば、おおよその構造は推測できます。
今回の屋根雨漏り調査では屋根の状況が悪すぎたため屋根の
骨組みである野地板の劣化が激しかったため瓦を少しずつのけて雨漏りの修繕を行うのは
難しく一度青緑色の瓦をすべて下ろして雨漏りがしないように対策していきました。
瓦を下ろしてみると複数箇所下地の野地板に穴が見られましたルーフィングも
貼られてはいませんでした。これではお家の中に雨水が侵入してきます。雨漏りを止めるためにこちらのお家は下地から新たに作って葺き替えることとなりました。
葺き土をすべて下ろして掃除をして
下地の現状をきれいにしていきます。
その上に胴縁を一定の間隔で敷き詰めていき
新たな下地を作っていきます。
一定の間隔で敷かれた胴縁の上に
12ミリのコンパネ合板を貼り付けて
いきます。
これで新しい屋根下地ができあがりました。
穴が開いてしまった野地板の上に被せて
行くことで雨の侵入を防いでいきます。
下地の合板が貼り終わると続けて
アスファルトルーフィング(防水シート)を
貼り付けていきます。
このルーフィングが施工前のこのお家には
貼り付けていませんでした。
それも一つの原因で屋根の骨組みの木材が
腐食する原因となってしまっていました。
今回は雨漏りが起らないようにしっかりと
ルーフィングを貼り込んでいきます。
ルーフィングもきれいに貼り込みが終わりました。
これでひとまずは雨漏りの心配がなくなりましたね。
軽量スレート屋根
少し前の時代に人気の
あったスレート屋根
軽くお家にかかる負担は
とても少なくなります。
しかしデメリットもあり
表面の塗膜防水が切れて
しまうと遮熱塗装を
しないとスレート瓦本体が
割れたり剥がれる可能性が
あります。
立平板金屋根
こちらも軽量でお家に
対する負担を軽減して
くれます。
勾配の緩い屋根に
よく使われる屋根材です。
最近ではガルバリウム鋼板で
仕上げられていて
錆びにくくなっています。
デメリットとしては
ルーフィングの上に
貼り付けて行くので薄く
雨降りの時など雨音が
大きく聞こえます。
ガルバリウム鋼板金属屋根
こちらの屋根材が今最も
人気の屋根材でスレート瓦の
3分の1の重さになっていて
とても軽量です。
屋根材の間に断熱材も
入っています。
断熱材を入れることで
遮音性が高まり太陽の熱を
和らげ冬の冷気を防ぐ役割が
あります。
時代によって屋根の素材も変わってきました。
雨風からお家を守ってくれる屋根傷みきってしまう前のメンテナンスや
定期的な点検をおすすめします。
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail yane@kizunafamilyhome.co.jp
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〒520-2141
滋賀県大津市大江7-2-44


街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。

お客様の不安を解消できるように、お問い合わせから工事の完成までの流れをご紹介しています。

街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。

お客様から寄せられた屋根に関する疑問を、当店スタッフが親身に回答しています。

弊社で行った施工事例をご紹介しています。詳細な説明と写真でわかりやすくお伝えします。

弊社の会社概要になります。街の屋根やさんとはこんな会社です。
瓦が落ちた屋根に残っていたのは「葺き土(ふきど)」と呼ばれるもので
瓦を固呈するために使われていたものです。
昭和の時代までは多くの家屋で「瓦を土で固定する」方法が使われていました。
今では土を使わずに屋根下地に胴縁という柱を取付けてそこに瓦を
打ち付けていく後方に変わってきています。
屋根はお家の中でも一番雨風の影響を受ける部分で、瓦の下の土が湿ってしまうと、屋根下地の野地板まで痛めてしまう可能性が出てきてしまいます。
これを「土葺き(つちぶき・どぶき)」と言います。