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東員町|築50年以上の入母屋屋根で雨漏り被害。瓦止め工事の不具合と谷板金の腐食を改善!和瓦葺き替えで甦る屋根修繕事例【足場なし施工】
更新日:2025年12月12日
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は 三重県東員町 にお住まいのお客様からご相談をいただいた、築50年以上の入母屋(いりもや)造りの家屋で発生した雨漏りについて、現調から工事開始、そして本日までの進捗をご紹介いたします。
伝統的な日本家屋である入母屋は、美しい外観の反面、屋根の構造が複雑で雨仕舞いの難易度が高いという特徴があります。
特に今回のお宅では、過去に他社で行われた瓦止め工事が原因で雨水の流れが妨げられ、瓦下へ水が浸入していました。
その結果、玄関の天井には 大きな穴が開くほどの雨漏り被害が発生し、屋根内部の下地は広範囲で腐食。さらに谷部に使用されていた 銅板にも穴が空いているなど、重度の劣化を確認しました。
少し長文になりますが、同じようなお悩みをお持ちの方の参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。
現調時、まず目に飛び込んできたのは 玄関天井に大きく空いた穴でした。雨水が直接天井材を破って落下した形跡があり、内部が黒く変色していました。
屋根に上がり調査を進めると、次のような状態が確認できました。
1. 他社施工の瓦止めによる雨水の滞留
本来、瓦は「動く」仕組みを前提に設計されており、適度に遊びがあるからこそ雨水がスムーズに流れます。
しかし今回の現場では、
・必要以上に瓦を固定されていた
ため、瓦と瓦のわずかな隙間から入った雨水が外へ排出されず、瓦の裏側を伝って下地へ侵入していました。
これは、経験不足の業者がよくやってしまう施工不良で、決して珍しいトラブルではありません。
2. 下地(野地板)の腐食
長期間にわたり雨水が浸入していたため、野地板は 黒く腐り、スカスカの状態になっていました。
そのままでは瓦を支える力がなく、どこかのタイミングでさらに大きな崩落につながる危険性もあります。
3. 谷部の銅板に穴あき
谷(屋根の谷間)は雨水が集中して流れる重要部分です。
築50年以上のお宅では銅板が使われているケースが多いですが、劣化すると 緑青(ろくしょう)による腐食で穴が空くことがあります。
今回も数カ所で穴開きを確認し、谷板金は全面交換が必要でした。
お客様とご相談を重ねた結果、今回は“屋根全体の長寿命化”を最優先に、
和瓦(J形瓦)での葺き替え
をご提案しました。
和瓦は非常に耐久性が高く、正しく施工すれば 50年以上使用できる屋根材です。
伝統的な入母屋との相性も抜群で、景観を損なわず耐候性を回復させるには最適な選択となります。
なお、今回は 足場の設置なし での施工が可能な屋根形状であったため、費用面でもお客様の負担を抑えることができました。
本日の施工内容|防水シート(ルーフィング)貼りまで完了
ここからは、本日の作業内容をご紹介します。
葺き替え工事は、次のような工程で進んでいきます。
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既存瓦の撤去
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土や古い防水紙の撤去
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腐食した下地板(野地板)の補修・交換
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防水シート(ルーフィング)の全面施工 ←本日ここまで完了
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新規瓦桟木の施工
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新しい和瓦の荷揚げ
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本体瓦の葺き上げ
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棟瓦・のし瓦の積み直し
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谷板金の交換
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最終点検・清掃
今回は工程のうち 防水シート施工までが完了しました。
瓦屋根にとって、もっとも大切な“最後の砦”が防水シート(ルーフィング)です。
瓦の下に敷くこのシートが、台風や豪雨で瓦下へ入り込んだ水を受け止め、屋内への浸入を防ぐ重要な役割を担っています。
今回は、耐久性の高い 改質アスファルトルーフィング を使用しました。
一般的な防水紙よりも耐水性が高く、葺き替えとの相性も抜群です。
今回のように、
「他社での部分工事が原因で雨漏りが発生してしまうケース」
は本当に多くあります。
屋根工事は専門知識を必要とする分野ですので、見た目だけの判断や“ちょっとした補修”でも、誤った施工を行うと大きなトラブルを招いてしまいます。
今回の葺き替えにより、建物は長期的に安心して暮らせる状態へ改善していきます。
今後も進捗ごとに更新しますので、ぜひ続きもご覧ください。
Q1:瓦屋根は部分補修ではなく葺き替えが必要になるのはどんな時?
A:下地が腐食している、谷板金が傷んでいる、過去の施工不良がある場合は葺き替えをおすすめします。表面の瓦だけ交換しても根本原因は解決しません。
A:複雑な形状のため、一般的な屋根より「雨仕舞い(雨水を正しく流す工夫)」が重要です。適切な施工を行えば決して雨漏りしやすい屋根ではありません。
A:屋根の高さ・勾配・周囲の安全確保条件により可能な場合があります。今回は安全基準を満たしたため足場なしで行いました。
A:和瓦は50年以上の耐久性があり、防水シートや下地を新しくすることで建物全体の寿命も大きく延びます。
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電話 0120-989-742
E-Mail yane@takumi-home.biz
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