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東員町|入母屋造りの立派なお宅で発生した玄関上の「谷樋雨漏り」— 釉薬と銅板の腐食メカニズムを日本一詳しく解説
更新日:2025年11月27日
こんにちは街の屋根やさん四日市店です。本日は東員町にある入母屋造りの立派なお宅へ雨漏り調査に伺いました。ご相談内容は「玄関上の谷樋から雨漏りしている」とのこと。
入母屋造りは屋根の複雑さから雨水の流れも多岐に分かれ、特に“谷”は最も雨が集中する弱点部分です。今回の現場でも、銅製の谷樋に複数の穴が空き、そこから長期間漏水した結果、玄関内部が大きく劣化していました。
本記事では、
● 現地調査で確認できた劣化状況
● 「釉薬(ゆうやく)」が銅板を腐食させる仕組みを日本一詳しく解説
● 放置した際に家へ起こる被害
● 弊社の最適な修繕提案(瓦葺き替え+谷樋張替え)
をわかりやすくまとめました。
雨漏りでお困りの方、特に陶器瓦の屋根にお住まいの方は必見です。
■ 1)玄関上の谷樋から雨漏り —— 現地で見えた深刻な劣化
谷は屋根の2つの面が合わさる「V字」部分。屋根で最も大量の雨水が一気に集まるため、谷樋は常に大量の水分・ゴミ・湿気にさらされます。
今回の現場では…
・銅板の谷樋に「ピンホール」と呼ばれる無数の小さな穴
・一部では裂け目まで発生
・雨のたびに玄関上の下地、天井、壁内へ水が浸入
・天井のシミ、クロスの剥がれ、木部の腐朽、カビ発生
・断熱材も濡れて機能が低下
という、典型的な“長年の放置雨漏り”の症状が確認されました。
外からは小さな穴でも、内部被害は深刻。雨漏りは早期対応が鉄則です。
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▼ ●(A)釉薬とは何か?
瓦の表面に施されるガラス質のコーティング。
原料は「長石・珪石・粘土・金属酸化物」などで、焼成中に溶けて表面でガラス状に固まります。
この釉薬は…
・美しい色を出す
・防水性を高める
・汚れを落ちやすくする
・耐久性を上げる
といった優れた働きがあります。
しかし 雨が降ったときに“微量の成分が流れ出す” という性質を持っています。
ここが銅との相性を悪くします。
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▼ ●(B)釉薬由来の成分が銅を腐食させる理由
陶器瓦の釉薬から溶け出す代表的な成分は…
・アルカリ性成分
・金属イオン
・微量の酸性物質(釉薬の種類による)
・ケイ酸塩(シリケート)
これらが雨に溶け、谷へ流れ落ちることで 銅の保護皮膜(緑青)を破壊し、腐食を早める ことが分かっています。
特に、
● 雨水に含まれる釉薬成分
+
● 谷底に溜まる落ち葉・砂・埃
+
● 水が滞留しやすい谷形状
の組み合わせにより、谷樋の特定部位だけが集中的に腐食します。
これを “局部電池作用” と呼びます。
銅板は本来、空気中で薄い保護膜を作りますが、釉薬成分が流入し続けることで膜が溶かされ、露出した地金が酸化 → 腐食 → ピンホール発生へと進みます。
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▼ ●(C)釉薬が原因で起こりやすい腐食の特徴
-
穴が「点状」に開く
-
小さな穴が数年で拡大
-
ハンダ接合部や折り曲げ部が特に弱い
-
新築から10〜20年で穴が発生するケースも多数
-
陶器瓦の家では金属谷の寿命が短くなる傾向
これは東海地方の瓦屋根でも頻繁に見られます。
■ 3)雨漏りを放置すると起こる家の深刻な二次被害
今回の現場のように、谷の穴からの雨漏りを放置すると…
・天井ボードの腐食・落下
・下地木材の腐朽 → 耐震性低下
・内部断熱材のカビ・機能低下
・壁内通気層へ水が回り外壁まで劣化
・シロアリの発生リスク増大
・玄関周辺の構造材が弱り修繕費が跳ね上がる
屋根の雨漏りは、家の寿命を直接縮めてしまいます
■ 4)弊社のご提案:玄関上の「瓦の葺き替え」+「谷樋張替え」
現地調査の結果から、以下の工事が最適と判断しました。
● ① 玄関上の瓦を一度すべて撤去
→ 下地の劣化部分を交換
→ 新しい防水シート(改質アスファルトルーフィング)を施工
→ 新しい瓦へ葺き替え
● ② 銅板谷樋は“全面張替え”
→ 推奨材料:ステンレス製谷樋 or ガルバリウム谷樋
→ 釉薬流出への耐性が段違い
→ 勾配調整で水の滞留を防ぐ
● ③ 異種金属接触を防止(電食対策)
→ 絶縁テープ・専用部材で徹底対応
● ④ 屋内の腐朽部も同時に確認
→ 必要箇所は補修し、再発リスクをゼロへ
「谷樋だけ交換」ではなく
“谷+周辺瓦+下地”を同時に整えることが確実な再発防止策 です。
・瓦工事と板金工事の両方を自社管理で一貫施工
・谷樋の腐食原因を科学的に理解した職人が担当
・雨漏り診断はすべて無料
・工事写真をすべて記録し説明
・地元四日市・東員町での施工実績多数
雨漏りは「早ければ早いほど安く済む」。
これは本当に事実です。
Q:銅板の谷樋、補修だけで済ますことはできますか?
A:可能ですが、釉薬による腐食は再発しやすく、根本解決になりません。張替えが最も確実です。
Q:陶器瓦の家は必ず谷が傷みますか?
A:必ずではありませんが、長期的には高確率で腐食します。特に入母屋造りは谷が多く注意が必要です。
Q:工事期間はどれくらい?
A:玄関上のみであれば2〜5日が目安です。
■ 7)まとめ — 釉薬×銅谷樋は相性が悪い。早めの点検が家を守る。
陶器瓦は美しく耐久性も高い材料ですが、釉薬由来の成分が銅を腐食させることは意外と知られていません。
「谷からポタポタ音がする」
「天井にシミが出た」
などの初期症状が出たら、早めのご相談が家を守る最善の方法です。
街の屋根やさん四日市店では、
雨漏り調査・点検はすべて無料 で行っています。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail yane@takumi-home.biz
株式会社匠ホーム
〒512-0911
三重県四日市市生桑町339−4
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