左図を見てお分かりになると思いますが、屋根にとって防水紙は重要な役割があります。瓦やスレート屋根材の下に敷かれていて普段目にする事はないと思いますが、屋根材の隙間などからわずかな水滴でも浸入を喰いとめているのが防水紙となります。屋根材が劣化したり、瓦が割れたりしても直ぐに雨漏りしないのは防水紙のおかげとなるわけです。ただ防水紙も劣化し寿命が御座いますので、雨漏りが起きたら直ちに修理する事をお薦めします。
防水紙には、アスファルトルーフィング・改質アスファルトルーフィング・などがあり、改質と付くのが、アスファルトに合成ゴムや合成樹脂を加え耐久性が高いです。温度変化にも強く概ね20年超が寿命とされています。その他種類は豊富にございます。

冬になると凍りやすくなります。軒先に雪止め金具を付けると、そこに雪水が集中して溜まることになります。屋根材の下へ水が染み込みやすくなり、軒先の裏は軒天になるので、風などで凍りやすくなります。お部屋の上ならば屋根裏などの空間があるので凍りにくくなり、雪止め金具で止まっている雪が徐々に溶けていく事になるのです。