庭先に落ちてきた白い欠片は何？

このような白い欠片が、庭先に沢山落ちていました。四日市市のお客様もこれが気になりお電話頂きました。
この白い欠片は、屋根瓦に使用されている【漆喰】です。台風の強風によって、軒先の鼻隠し(はなかくし)と呼ばれている部位の漆喰が劣化により剥がれ、強雨風によて落下した状況でした。

こちらが軒先の鼻隠しと呼ばれる部分の漆喰です。所々欠けているのがお分かりになると思いますが、これが鼻隠しの漆喰です。
鼻隠しの役割について次に説明いたします。

屋根瓦の鼻隠しとは？

鼻隠しの役割は4種類あります。鼻隠しは雨樋の下地になる所です。

①雨水による腐食を防いでいます
住宅の基礎となる木材は木口部から水を吸いやすく、吸い込んだ雨水が原因となり腐食します。
木材自体が脆くなるのに加え外から吹き込んだ雨風で屋根破損の危険もあります。それらを防ぐ役目を担っています。

②耐風性を高めています
軒先は下方向や横方向からの風に弱く、風を防ぐものがないと台風の時に屋根瓦が飛ぶなど大きな被害が出ることがあります。
屋根瓦全体の耐風性を高めるためにも必要なものといえます。

③見た目を整え綺麗に見せています
切りっぱなしの木材が外から見えていると家全体のバランスがいまひとつです。
そこで破風同様、鼻隠しをつけることで見た目を美しくしています。
鼻隠し自体にデザインを施せばグッとデザイン性が向上しお洒落な家にもなります。

④雨樋を取り付けています
雨樋(あまどい)とは屋根を伝う雨水をまとめ下水に流す装置で、雨樋を設置する際金具を打ち付ける下地となっています。

屋根瓦の漆喰の状況も確認

やはり屋根瓦の棟瓦の下にも漆喰が塗られているのですが、漆喰が劣化して雨水等で黒くカビている状況でした。
鬼瓦の漆喰部分も黒くカビており、欠けているところも見受けられました。

屋根瓦の漆喰の重要性

屋根瓦の漆喰が劣化してしまうと、瓦の固定力が弱まります。固定力が弱まりますと、瓦が動きやすくなり、ずれてしまいます。それだけならまだしも、動きやすくなった瓦同士は干渉しあうので、割れや欠けが発生しやすくなります。瓦の弱点は割れやすいということです。漆喰の老朽化が瓦の弱点を突くことにもなるのです。
漆喰の剥がれた部分を放置してしまうと、瓦のずれた部分、割れや欠けた箇所からは雨水が浸入してきます。当然、雨漏りの原因になります。また、割れや欠けは隙間を作ることになりますので、さらに瓦が動きやすくなります。強風や地震時に落下しやすくなりますので、大変危険です。

屋根瓦の漆喰工事の施工事例をご紹介

工事のきっかけ
漆喰が剥がれて雨漏りが心配のため漆喰詰め直し工事を行いました。

こちらにこの漆喰工事の施工事例がくわしく書かれていますので、
👇　👇　どうぞご覧下さい　👇　👇
四日市市にて剥がれた漆喰の詰め直し工事を行いました

漆喰の劣化！まとめ

今回の四日市市のお客様は、漆喰の詰め直しを提案させて頂きました。
屋根瓦は、瓦自体は大変長い耐用年数をもっており30年～50年と言われています。

屋根瓦は一度漆喰をメンテナンスしておけば長く安心して住めるお家になるので、

屋根瓦をお持ちの四日市市のお客様も漆喰のメンテナンスは約20年に一度行って下さいね！