瓦屋根に起こりやすい雨漏りは？

瓦の中でも耐久年数が長いのは、釉薬(ゆうやく)と言われるガラス質の薬品を上から塗って焼き上げた【釉薬瓦(又は陶器瓦)】は寿命が60年～100年ほどです。
【いぶし瓦は】釉薬瓦より短いですが、30年～50年になる高耐久な瓦です。

瓦の凍て割れによる瓦屋根の雨漏り

凍て割れ(いてわれ)とは？
築６０年にもなる瓦屋根の経年劣化により、瓦の材料である土の内部に水分を含みやすくなります。その結果、冬の気温があまりにも低下すると瓦に含まれた微量の水分が凍結・溶けるを繰り返し、水分の体積が膨張して瓦の表面が割れてしまいます。こちらのお宅の状況からするとこの凍て割れが原因で瓦がパックリと割れてしまっている状況です。
瓦が割れてしまえば、そこから雨水が入り室内へと雨水が浸入し、天井等から雨漏りを引き起こします。早期修理が必要になり、放置してしまえば、防水紙(古民家などは、葺き土が流れ)や、野地板までも痛めてしまい修理費も高額になってしまいます。

雨漏りの修理方法は？
この様な状況ですと、基本屋根の葺き替え(瓦屋根の交換)が雨漏りしない最も最適な修理方法です。ですが予算が高額になるなどお客様の負担も大きくなるので、軽微な修理する方法も御座います。割れた瓦の差し替えを行うことが出来ます。こちらの修理方法はあくまでも現状の雨漏りを止める事になりますので、凍て割れを起こしている割れていない他の瓦もいずれ割れてしまいますので一時的な修理方法とお考え下さい。

瓦の凍て割れが原因で雨漏り施工事例

古い蔵の瓦屋根から雨漏り！原因は瓦の寿命による凍て割れです。瓦からガルバリウム鋼板に屋根葺き替えを行った施工事例をご紹介します。
瓦屋根を葺き土を撤去して新しく板金屋根や防災瓦などに葺き替えると屋根の重さは三分の一程度になるので地震対策にもなり、お家の耐震性も上がります！

瓦屋根の雨漏り修理で、瓦屋根葺き替え工事
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桑名市多度町にて蔵の瓦屋根を板金屋根に葺き替えました

瓦屋根の棟瓦漆喰剥がれが原因で雨漏り

左の図は、瓦屋根の構造図になります。棟部分の漆喰の剥がれが原因で、室内への雨漏りを引き起こしました。
最大の原因は、ご主人が左官職人だった事もあり、漆喰剥がれをご自身で上塗りされ、漆喰の塗りすぎが原因でした。

漆喰の塗りすぎは雨漏りの原因につながります

漆喰の剥がれや劣化は、漆喰の詰め直し・漆喰の詰め増しで補修することが出来ますが、漆喰の盛りすぎは要注意です。
棟瓦(冠瓦)の表面に降り注いだ雨水は、瓦の裾に流れて行き、裾の下端からポタポタと滴り落ちるはずの水分は、引力と毛細管現象で棟内部に誘引されてしまいます。少なくとも棟瓦(冠瓦)の裾よりも内側に漆喰の表面がなければ、雨水を引き込みます。既存の漆喰の上から塗り重ねても、棟瓦(冠瓦)の裾に接点を持たないほどの十分な隙間があれば問題ありません。赤い矢印部分まで塗られている漆喰は要注意です。のし瓦の奥に漆喰の面があれば雨水は侵入してこない事になります。十分な隙間がなければ、既存の漆喰を撤去して塗り直しすべきです。この事を漆喰の詰め直しと言います。
また安易に上塗りを勧める業者には十分注意して下さい。

棟瓦の漆喰劣化で、ズレや歪みが発生

漆喰の劣化で雨漏りが起こる理由
棟瓦のズレや歪みは漆喰の劣化が原因で、棟瓦の内部に雨水が浸入して、瓦を固定している葺き土や漆喰に問題が発生します。つまり棟瓦は土によって固定されています。またその土を漆喰がカバーし、雨水の浸入を防いでいるわけですが、漆喰が劣化することで葺き土が雨水を吸い込んでしまい、固定力を失い、歪みや曲がりにまで発展するというわけです。また、地震や風により大きな力が加わった事や銅線の緩みや切れなども考えられます。

雨漏りの修理方法は？
棟瓦取り直し工事で、雨漏りを止める事が出来ます。
棟瓦取り直し工事とは？
棟瓦部分を一度棟部分を全て解体してから、既存の棟瓦(冠瓦・のし瓦・鬼瓦)を積み直していきます。積み直す際に新しい葺き土と新しい漆喰を塗ります。平瓦のずれ調整、漆喰の詰め直し工事もまとめて行うことができるので、築２０年程度経過した瓦屋根のお家は棟瓦取り直しをオススメします。

棟瓦の漆喰劣化と塗り過ぎにより雨漏りした施工事例

棟瓦の取り直し工事で雨漏りが止まったお宅の施工事例をご紹介します。こちらのブログは施工手順が事細かく解説してありますのでご覧ください。

瓦屋根の棟瓦漆喰劣化で雨漏り修理、棟瓦取り直し工事
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天井から雨漏りで瓦屋根の棟瓦取り直しを施工四日市市にて

屋根以外の箇所からも雨漏りは発生します

出窓周辺の外壁(サイディング)の交換とコーキングで雨漏り修理

サイディングを撤去したところ出窓横の柱は長年の雨漏りで激しく腐食して大量のカビが発生していました。
サイディングを新しく張替え、出窓周辺のコーキング打ち直しで雨漏りは止まりました。
外壁などからの雨漏りは基本的には一度、既存の外壁を捲ることをお勧めします、周辺にコーキングなどで補修しても一時的で根本的な雨漏り対策にはなりませんコーキングが劣化するとまた雨漏りを起こしてしまいますよ。

こちらのブロクに詳しく説明がありますので
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桑名市のみなさまへ屋根以外の場所からの雨漏りをご存じですか？

ベランダや屋上の防水劣化で雨漏り

屋上やベランダの防水劣化での雨漏り施工事例

ベランダや屋上の防水シートからの雨漏りは、基本的に古い劣化した防水層を綺麗に剥がして、新たに防水層を張り直します。
防水の工事にも沢山の種類と工法がありますので、またの機会にお伝えします。
参考になるコラムはこちらをクリック下さい👇👇
屋上防水とは？防水工事の種類・価格などを比較解説


こちらのベランダ防水劣化で雨漏りをした施工事例はこちらをご覧ください。
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朝日町にて雨漏りしたベランダの防水工事通気緩衝工法

他にも雨漏りの原因があります！

雨漏りの原因で見落としがちな笠木についてもこちらに説明が御座いますので、
👇👇どうぞご覧下さい👇👇
意外と多い笠木が原因のベランダ・バルコニーからの雨漏り



軒先が短いお家にも雨漏りが起こりやすくなっています
👇👇どうぞご覧下さい👇👇
狭小地に多い!軒先が短いお家で雨漏りが起こりやすい理由とは

屋根修理に追加料金が発生する業者にはご注意下さい

雨漏り修理の依頼は屋根専門業者へ‼

雨漏り修理が必要な箇所は、屋根や外壁、ベランダなど雨漏りの原因となった箇所だけではありません。
雨漏りの通り道となった木材や床材、壁紙などへのダメージが大きかった場合、それらの補修費用も必要になる事でしょう。
街の屋根やさん四日市店では、屋根専門業者ですが、天井のクロスの剥がれや石膏ボードの張り直し等の修理も行っておりますので、安心してお任せ下さい。

雨漏り修理は屋根の専門業者に頼みましょう。ベランダや屋上の防水工事の専門業者も御座います。街の屋根やさん四日市店での施工事例は、この他にも沢山の実績があります！
雨漏りの原因を徹底的に探し、サーモカメラによる調査も御座いますので、どうぞご利用下さい。
※サーモカメラには費用がかかります。