ネットで検索すると、冒頭のK様店舗の様な屋根形状について
という様な紹介がされています。(特定のサイトではなく、多くのサイトで同様の記述があるという意味です。)
「招き屋根」と「差し掛け屋根」が併記されていれば、二通りの呼び方があるのだなと、誰でも思うでしょう。
しかし、です。
絵や図ではなく、文字として「招き屋根」と「差し掛け屋根」を調べると、それぞれ別の物を指している事が見えてきます。
その内容が冒頭で引用し、訂正を致しました内容になります。
・招き屋根とは、切妻屋根の一方を長くし、一方を短くしたもの
・差し掛け屋根とは、片流れの屋根を母屋に対して差し掛けたもの
つまり「招き屋根」とは先程の図の二階の屋根の形の事であり、「差し掛け屋根」とは図の一階の屋根の形の事であった、という事になりそうです。
「招き屋根」と「差し掛け屋根」が併記されていたのは、「招き屋根または差し掛け屋根」と言う意味ではなく「招き屋根と差し掛け屋根」という、まとめて説明する意図があったのかも知れません。
招き屋根には多くの場合差し掛け屋根が造られていたとか、その様な事情があったのかも知れませんし、その逆かも知れません。