桑名市のお客様お疲れ様です。街の屋根やさん四日市店で御座います。

今回桑名市のお客様より、強風により工場の屋根に穴が空き、雨漏りしているとのこと。雨漏りの原因は明らかだが、これを機にしっかりと見て欲しいとのことで、現場調査に伺いました。

強風による被害のため、屋根の修理には火災保険が適用となります。すでにお客様の方で保険会社にご連絡いただいているため、我々の方での対応はありませんでした。ただ、申請に関してご不明な点があれば、いつでもご相談くださいね！

スレート屋根は落葉が堆積

桑名市のお客様の工場は裏山にありました。屋根材はスレートです。
写真では奥にあたる、北側斜面に木々を生い茂っていて、屋根に覆いかぶさっています。かなりの落葉が屋根にも堆積していました。

穴が空いたスレート屋根

天井裏に雨染み発生

スレート屋根の特徴

屋根材であるスレートは、セメントを主成分とし、薄い板状んぼ樹脂にしたもので、加工がしやすいことから一般家庭の屋根でも多く見かける屋根材です。
価格も安いことから人気の屋根材ですが、セメントを主成分としているため、そのままでは防水性がありません。
そのため屋根を塗装し、その塗膜で防水してあげる必要があります。
つまり、経年劣化し、塗膜が失われると防水性能がないため、雨が染み込んでしまいます。
こちらの工場では、まさにそのような状況でした。

経年劣化は火災保険適用外

火災保険とは

火災とついていますが、地震や強風といった自然災害にも適用されます。
台風被害の場合は適用とされるため、ご使用を検討された方もいるのでは？

今回の場合、屋根の穴は火災保険の対象ですが、スレート屋根の劣化は対象外。ただ、こうした場合でも火災保険の適用でお得にリフォームが可能です。

自然災害の被害などによる大きな屋根工事の場合、足場を建てて工事を行います。普段手の届かない屋根の補修や、屋根の塗装を一緒に行うことで足場代を節約することにも繋がるわけですね。

別の角度から見た屋根の上の上体です。
煙突との接続部の板金が錆びているのがわかります。ここからも雨漏りする場合があるそうです。

また屋根のスレートの上に、大きな苔が無数にあります。
苔が生える状態。つまり、塗膜の劣化したスレートに雨が染み込み、乾くことなく苔を繁殖させてしまい、、、という状態です。かなり、よくない状態です。

ここまででなくても、屋根の上にうっすらと緑色の染みを見つけたら、必ず相談してください！

工場のスレート屋根の雨漏り、現場調査を終えて

今回の工場の工事の場合、屋根に大きな穴が空いており、この穴のみを塞ぐ補修は必須です。またスレートの防水性が失われているため、屋根全体の塗装も必要です。

しかし、今回のスレートはすでに雨染みができるほど劣化しています。スレート自体の耐久性も劣化していると思われ、屋根材自体をとりかえる「葺き替え工事」も検討しなければなりません。

また、葺き替えるのではなく「カバー工法」という、既存の屋根を残したまま、その上をカバーするように別の屋根を被せる方法もあります。
屋根の重量が嵩むデメリットはありますが、廃材が出ないため、その処分費がかからないこと。また、工期が短くて済むため、葺き替え工事よりもコストが掛からないメリットもあります。

雨漏りしているとのご連絡ですが、むしろ相応の劣化から、屋根全体の工事となりました。
塗装だとまた何年かあとにも塗り直さないこと、また塗装だけでは劣化具合から難しいことをお知らせし、葺き替え工事かカバー工法にてご検討いただくことになりました。

工場の屋根は一軒家に比べて広く、修理費用も高額になりがちです。
早めのメンテナンスを心がけることで被害を最小に留めることはできます。また、そうしたメンテナンスがお住まいを長持ちさせる秘訣です。

雨漏りする前に、まずは不安を感じられたら、街の屋根やさんにご連絡ください！