今回ご報告するのは、福岡市西区にお住まいのお客様からの雨漏り調査依頼事例です。
お客様のお悩みは、玄関ポーチの天井に発生した雨じみでした。
玄関ポーチは、家の顔とも言える場所であり、来客の際に雨じみが目立つため、解決を強く望んでいらっしゃいました。

玄関ポーチの天井に雨じみができた場合、その真上にあるバルコニー（ベランダ）の防水層の劣化が原因である可能性が極めて高いです。

私たちは早速、玄関ポーチから真上のバルコニーへと繋がる水の流れを追う、徹底した専門調査を実施しました。

福岡市西区からのご相談

• 物件情報
  福岡市西区の一軒家。玄関ポーチの真上にバルコニーが位置する構造。

• お悩み
  玄関ポーチの天井に広がる雨じみが、雨が降るたびに濃くなることへの不安。

• 懸念事項
  お客様ご自身で市販の防水材などで応急処置を試みられたものの、雨漏りは一向に止まらなかったこと。
  
  

市販の補修材は一時的なものであり、防水層の根本的な問題を解決するには至りません。
水が浸入する経路を正確に特定し、専門的な防水工法で処置することが不可欠です。

雨漏り調査：バルコニー防水層で判明した原因

玄関ポーチに発生した雨じみ

防水層の全体的な劣化

床下地への漏水

自己補修箇所

⚠️ バルコニーが原因で雨漏りが発生する事例は多いです

バルコニーやベランダは、家の中で最も雨漏りしやすい場所の一つです。

その理由は、構造上、屋根のように勾配が緩やかで水が溜まりやすいことにあります。また、人間が出入りし、洗濯物を干したりするため、歩行による摩耗や、物の配置による負荷が防水層に常にかかっています。

さらに、手すり壁との立ち上がり部分や排水口周りなど、構造が複雑な箇所が多く、防水処理が特に難しいため、防水層が限界を迎えると、すぐに階下や壁の内部へと雨漏りが繋がってしまうのです。

そのため、バルコニーの防水層の劣化は、決して軽視できない建物の危機であると言えます。

バルコニーの焼け焦げた穴とその原因🔥

劣化

焼け焦げの原因推測

焼け焦げの原因として推測されるのは、主に以下の可能性です。

1. 1. 火の不始末
      喫煙によるタバコの火の落下。

   2. 熱源
      BBQコンロや熱した器具などを直接床に置いたことによる熱損傷。

   3. 反射熱
      特定の場所に集中的に光が集まることによる熱の集中（稀）。
      
      

原因が何であれ、防水層に穴が空いた時点で防水機能は失われ、そこから漏水が発生することは避けられません。
お客様ご自身での補修が止まらなかったのも、この穴が根本的に塞がれていなかったためと考えられます。

バルコニーにもメンテナンスが必要です

バルコニーの防水層は、一度施工すれば永久に持つものではありません。

バルコニー、メンテナンスの重要性

一般的なバルコニー、メンテナンスの目安

FRP防水

約5年～10年で保護膜であるトップコートの塗り替えが必要です。
10年～15年で防水層全体の再点検が推奨されます。

シート防水

約15年～20年でシートの張り替えや被せ工法による再防水が必要です。

福岡市西区にてバルコニーの焼け焦げと雨漏り調査

今回の福岡市西区の事例は、玄関ポーチの雨漏りという問題の裏に、バルコニー防水層の全体的な寿命と予期せぬ損傷（焼け焦げによる穴）という複合的な原因が隠れていたことを示しています。

特に、バルコニーのように日常的に使用する場所は、気づかないうちに防水層にダメージを与えている可能性があり、定期的な専門家による調査が不可欠です。