所沢市で「20年以上メンテナンスなし」スレート屋根の点検、経年劣化が深刻で下地が弱い状態
更新日：2025年12月2日
すでに棟板金の全体的なサビや、固定ビスまわりの浮きがみうけられました。サビが進むと板金が雨風で動きやすくなり、台風時には飛散リスクも高まります。屋根材はスレート（カラーベスト）です。表面塗膜が完全に抜けた部分も多く、北側では苔やカビが広い範囲に広がった状態でした。
日当たりや方角によって傷み具合に差が生じるため、全方向から細かく確認しました。
表面が粉を吹いたような状態になり、手で触ると白っぽい粉が付着する箇所もありました。このレベルまで劣化が進むと、新たに塗装を行っても塗料がうまく密着しません。
剥がれやすい下地へ塗っても、数年で再びめくれや膨れが出る恐れが高くなります。今回の屋根では塗装仕上げより、カバー工法か葺き替えを優先的に検討した方が良いと判断しました。
太陽光パネルを載せる場合、架台をビスで固定する工程が入ります。下地が弱いまま進めると、雨水がビス穴から浸み込みやすくなるため、事前の補強や屋根改修が非常に重要です。
戸建てでは、外壁は気にしても屋根はなかなか視界に入らず、足場がないと近くで確認できません。
そのため、「こんなに傷んでいるとは思わなかった」と感じるケースが少なくありません。スレート屋根は、築10～15年前後で一度点検とメンテナンスを検討する目安に入ると言われる屋根材です。
塗膜がしっかり残っている段階なら塗装で延命しやすいですが、今回のように割れや欠け、素地むき出しの面が増えると、塗装より屋根カバー工事や葺き替えが現実的な選択肢になります。
太陽光発電を長く安心して使うためにも、屋根本体の状態チェックは欠かせません。先に屋根を整えておくと、パネル脱着を伴う大掛かりな修理を減らしやすくなります。
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