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加須市で赤瓦から横暖ルーフαSへ葺き替え!軽量金属屋根で耐震性アップ
更新日:2025年9月18日
瓦屋根は粘土を焼き固めて作られた、日本の気候風土に適した屋根材です。
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耐久性が高く、数十年持つ
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断熱・遮音効果が高い
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デザイン性に優れている
といったメリットがあります。
しかし一方で、瓦屋根は非常に重量があるため、地震の際に建物へ負担をかけるリスクもあります。
また施工時代によっては防水シートが劣化しやすく、雨漏りの心配が出てきます。
今回のお客様も「瓦は気に入っているけれど、これからの安心を考えると軽い屋根に変えたい」とのことで工事をスタートしました。
葺き替え工事で最初に行うのが瓦降ろしです。
これは、既存の瓦屋根をすべて取り外す作業のこと。
言葉で言うと簡単そうに聞こえますが、実は葺き替え工事の中でもっとも重労働で、かつ慎重さが求められる工程です。
瓦は1枚あたり約3~4kgあり、屋根全体で数トンもの重量になります。それを一枚一枚外して下ろしていくのですから大変な作業になります・・・!
瓦屋根は何十年もの間しっかり固定されているため、瓦同士がかみ合って外しにくい部分もあり、職人の経験と力仕事が必要です。
取り外した瓦は、割れて破片が落下しないように注意深く扱います。
屋根の上で積み重ね、まとめてロープや専用のリフトで地上へ下ろしていきます。
安全性を確保しながら効率よく進めるのも、熟練の職人ならではの技です。
瓦をすべて外し終えると、下から土やホコリ、そして古いルーフィング(防水シート)が現れます。
特に昔の瓦屋根は、瓦の下に葺き土(ふきつち)と呼ばれる土を敷いて防水・断熱を兼ねていました。
そのため瓦降ろしでは、瓦だけでなくこの土や埃も大量に出てきます。
さらに、瓦を固定するために打ち付けられている「桟木(さんぎ)」という細い木材もすべて取り外します。桟木は瓦を引っ掛けて支える大事な部分ですが、葺き替えでは一度完全に撤去し、新しい屋根材を施工するためにきれいな状態にしていきます。
こうして、瓦降ろしによって屋根の下地部分がようやく姿を現し、次の工程である「バラ板」の確認や「野地板」の設置に進むことができます👍
瓦をすべて撤去すると現れるのが、昔の工法でよく使われていた「バラ板」です。
バラ板とは、幅が5〜10cm程度の細長い板を、隙間を空けながら屋根の下地として張り並べたもの。
今でいう「野地板(のじいた)」の役割を果たしていました。
昔の住宅では、合板がまだ一般的ではなかったため、このように細かい板を一枚一枚敷き詰めて下地を作っていたのです。瓦やトタンを直接支える役割を持ち、通気性も確保できる点が特徴でした。
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加須市のお宅でも瓦を外したところ、しっかりとバラ板が施工されていました。しかし、やはり隙間が多く、このままでは新しい金属屋根を固定するのに十分な強度がありません。
そこで今回の工事では、既存のバラ板の上に新しい野地板(厚さ12mmの合板)を全面に設置しました。これにより屋根全体が一枚の板のように強固になり、ルーフィング(防水シート)も隙間なく施工できる状態になります。
*バラ板のメリット・デメリット
メリット
デメリット
現在では屋根の耐久性や防水性を高めるために、バラ板のまま残すのではなく、新しい野地板(構造用合板)を重ね張りするのが主流です。
野地板(のじいた)とは、屋根材を施工する前に屋根全体に敷き詰められる下地材のことです。屋根工事における「基礎の床板」のような役割を果たします。
この野地板の上に防水シート(ルーフィング)が敷かれ、その上に金属屋根やスレート瓦、瓦などの屋根材が施工されていきます。
つまり、野地板がしっかりしていなければ屋根全体の強度や寿命に大きく影響します。
✦野地板の耐久性✦
構造用合板の野地板は、正しく施工すれば30年以上の耐久性が期待できます。ただし屋根の内部に雨水が入り込むと腐食や劣化が進んでしまうため、ルーフィング(防水シート)の施工とセットで考えることが必須です。
次に行うのが
ルーフィング(防水シート)の施工です。
今回使用したのは「PカラーEX+」
ルーフィングは、屋根材の下で雨水の侵入を防ぐ非常に大切な部材です。
仮に屋根材の継ぎ目から雨水が入っても、このシートがあることで建物内部への浸水を防ぎます。まさに屋根の“最後の砦”といえる部分です。
いよいよ新しい屋根材の取り付けです。今回は横暖ルーフαS(カラー:Cブラウン)を採用しました。
横暖ルーフαSは、軽量なガルバリウム鋼板に断熱材を一体化した最新の屋根材です。
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瓦の約1/10の軽さで耐震性アップ
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遮熱・断熱性が高く、省エネ効果も期待
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錆びにくく耐久性に優れている
といった特徴があります。
今回のお住まいも、落ち着いたブラウンカラーが外観に馴染み、モダンな印象に仕上がりました。
>>> 遮音性、断熱性も遮熱性も申し分なし、軽くて強い横暖ルーフ
屋根材の施工後は、棟部分を固定するために貫板(ぬきいた)を設置します。
従来は木材が使われていましたが、今回は樹脂製の貫板を使用しました。
樹脂製は水を吸わないため腐食せず、シロアリ被害の心配もありません。木材に比べて長持ちし、メンテナンス性が高いのが大きなメリットです✨✨
最後に棟板金を設置し、つなぎ目をコーキング処理して工事完了です。
コーキングは雨水が板金の継ぎ目から侵入しないようにするための防水処理。
これをしっかり行うことで、長期間安心して暮らすことができます。
赤瓦から横暖ルーフαSへの葺き替え工事が完了しました。
下屋部分で使われていたトタンも錆びがひどい状態でしたが、新しく葺き替えたことで見違えるようにきれいになりました。
お客様からも「地震のときの安心感が違う」「外観がスッキリして満足」と嬉しいお声をいただけました!
今回行った加須市の屋根葺き替え工事では、見た目にはまだきれいだった赤瓦屋根を、将来の安心のために軽量な金属屋根へ葺き替えました。
瓦の趣も素敵ですが、耐震性やメンテナンスのしやすさを考えると、金属屋根は今後ますます選ばれていく屋根材です。
「屋根がまだ大丈夫そうに見えるけれど不安がある」
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