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木祖村薮原|屋根下地~防水~本体施工へ。横暖ルーフ葺き替え中盤レポ
更新日:2025年11月2日
前日は瓦撤去と構造用合板まで。突然の夕立に備え、夜はブルーシートで厳重養生。
朝いちばん、防水シートを敷き込み、
雨仕舞の要を固めます。
同時並行で大工が玄関屋根を解体し、大屋根と
一体化させる骨組みを造作。
午後からは横暖ルーフ本体の取り付けがスタート。
中盤だからこそ見える「精度」「安全」「段取り」のお話です。
築年数の経過とともに、玄関天井に筋状の雨染みが出現。
取り合いの多い屋根形状で、風雨時に水が回りやすい状態でした。
瓦自体のズレ・割れも見られ、既存ルーフィングは硬化・破断。
さらに冬季の積雪による負荷と、昼夜の寒暖差が劣化を加速させていました。
そこで、屋根の軽量化・断熱性・防水性を総合的に高めるため、SGL鋼板一体断熱の横暖ルーフを採用。
玄関屋根は大屋根と一体化し、余計な取り合いを排除。
下地から改修する“根本解決型”の葺き替えをご提案しました
施工前の玄関屋根は、大屋根と直交して取り付けられており、雨水の流れがぶつかっていました。
現場で見ると、勾配の方向が逆向きになっており、雨水が中央に溜まりやすい状態。
屋根の“谷”部分に葉やゴミが溜まり、防水層を越えて雨がまわっていたのが原因でした。
職人たちはまず勾配角度を測り、水糸を張って水の通り道を再現。
「ここが水の溜まりやすい箇所ですね」と、現場監督が指さしながら説明してくれました。
屋根の改修は見た目より
水の動きを読む力が大切。
単なる解体ではなく、「なぜここに雨漏りが起きたのか」を全員で共有し、工事方針を確認してから着手しました。
玄関先の軒天(のきてん)を見上げると、白い塗装面の一部がうっすらと茶色く変色していました。
これが
雨漏りの初期サインです。雨水が内部の防水層を超えて、軒天の裏側まで回っていたことを示しています。
染みは円形ではなく筋状に広がっており、屋根の勾配方向に沿って流れた跡がくっきり。
これは、屋根と外壁の取り合い部分で雨水が伝い落ちた典型的なケースです。
職人が軒天の一部を軽く押すと、わずかに弾力がなく、内部のベニヤが湿気を含んでいることが分かりました。
「この状態だと、下地も一部交換が必要ですね」と現場監督。
単に塗装をやり直すだけでは再発してしまうため、今回は根本から
屋根構造を一体化させて解決する方針に変更しました。
軒天のシミは見逃しがちですが、雨漏りの“予兆”を最も分かりやすく教えてくれる重要なサインです。
**大引き(おおびき)**は荷重を受けて下へ逃がす水平材、
垂木(たるき)は棟から軒へ勾配を作る斜材。
今回は玄関上の独立屋根を撤去し、大屋根の垂木を延長して一体化。
新設した大引きで荷重を受け止め、垂木をミリ単位で調整して固定しました。
角度が1度でも狂うと雨の流れが変わり、雪の滑り方にも影響します。
職人は水糸と水平器を何度も確認しながら、軒先から棟まで真っ直ぐなラインを通しました。
釘打ちはリズミカルに「カン、カン、カン」と響き、現場全体に緊張感と集中が漂います。
垂木の材質には歪みにくい乾燥済み構造材を選定。
見えなくなる部分ほど丁寧に仕上げる——その姿勢が屋根の寿命を決めます。
解体の途中、垂木の間にある野地板を外した瞬間、
「うわっ!」という声とともに作業が一時ストップ。
そこには
サッカーボールほどのスズメバチの巣が。
幸い空巣で危険はありませんでしたが、まず現場全員で安全確認。
その後、撤去・消毒・廃棄を行い、再度作業を再開しました。
屋根裏は長年人が入らないため、このような“自然の居候”が潜んでいることもあります。
街の屋根やさんでは、こうした突発的なリスクにも即応できる体制を整えています。
作業の再開時も、職人が「これで安心して打てますね」と笑顔。
安全を守りながらも、緊張とユーモアを絶やさない現場でした。
既存の古い板を撤去後、
12mm構造用合板を1枚ずつ丁寧に敷設。
この“面をつくる”作業が屋根の仕上がりを左右します。
ビスピッチは150mm間隔で統一し、隙間は2mm以下に抑え、
面剛性と通気性のバランスを確保。
軒先・ケラバのラインが直線に通るよう、水糸を基準にして施工します。
作業中は丸ノコの音と木の香りが現場に広がり、
「この音が一番気持ちいい」と笑う職人も。
貼り終えると屋根全体が一枚の板のように見え、
仕上がりの精度が一目で分かるほどの美しい水平面が完成しました。
🏷️「ルーフィング敷設(チャンピオンルーフィング)」
ルーフィングは屋根材の下に敷く
一次防水シート。
雨水だけでなく風雨による吹き込みも防ぎます。
今回使用した
チャンピオンルーフィングは、改質アスファルト系の高耐久タイプ。
柔軟性が高く、温度変化にも追従できるため、木祖村のような寒暖差の大きい地域に最適です。
1巻20メートルを隙間なく転がし、重ね幅100mmを厳守。
継ぎ目はタッカーでしっかり固定し、
立ち上がり部分には防水テープを二重貼り。
これにより、屋根材の裏で水が横走りしても下地へ到達しません。
職人の手元には汗が滲みますが、一打一打のリズムは崩れず、
「この工程が一番大事」とつぶやきながら手を止めませんでした。
いよいよ
横暖ルーフプレミアムの取り付けです。
SGL鋼板(マグネシウム配合ガルバリウム)製で、裏面に断熱材が一体成形されたハイスペック屋根材。
雪や雨が滑りやすく、耐腐食性にも優れ、軽量で建物への負担を軽減します。
まずケラバ(端部)や軒先の役物を取り付け、
ビス位置を糸で通して一直線に打ち込む。
列が乱れると仕上がりの美しさを損なうため、職人たちが何度も目視で確認します。
金属特有の「カン、カン」という音が静かな木曽の空に響き、
1枚ずつ葺かれていく黒い屋根が次第に全体を覆っていきます。
夕日が反射すると、マットブラックが鈍く光り、
「この瞬間がいちばん気持ちいいんです」と、リーダー職人の声。
中盤を越え、完成形が見え始めた達成感が現場を包みました。
中盤のキモは下地の精度と防水の手順。
ここを妥協しなければ、後工程は必ず応えてくれます。
改質アスファルト系ルーフィング+SGL鋼板の組み合わせは、寒暖差・積雪・強風に相性良好。
増築や取り合いの多い屋根は、一体化の発想が雨仕舞の近道です。
「最近、天井に筋状のシミが…」という段階でご相談を。早期点検が最小コストで家を守ります。
お客様の声。
「夕立でも作業を無理に進めず、まず養生。
翌朝は下地が乾いた状態で、安心して見ていられました。
玄関屋根を一体化する案は目からウロコ。
雨の流れの説明も分かりやすくて、納得しかありません。」
担当者より。
「“濡らさない段取り”が品質の土台です。
下地は見えなくなりますが、仕上がりの直線や雨仕舞に必ず現れます。
横暖ルーフは断熱一体型で寒冷地に好相性。引き続き、換気・雪止めまで安全第一で進めます。」
木祖村は標高が高く、昼夜の寒暖差と冬の積雪が屋根に負荷を与えます。
雪は“重さ”だけでなく、融解→再凍結で継ぎ目を攻めます。
だからこそ、下地の平滑性と改質ルーフィングの選定が効きます。
中山道・藪原宿に近く、景観に馴染む落ち着いた色味が人気。
仕上げ色の選択も、機能+景観の両立がポイントです。
木祖村・塩尻市・松本市の皆さまへ。
「天井の雨染み」「取り合いの不安」「増築が多い屋根」—まずは無料点検を。
外装劣化診断士在籍|街の屋根やさん松本諏訪平店が、
現地で分かりやすくご説明します。
地域密着27年。
外装劣化診断士・2級建築士・施工管理技士が在籍する
**「街の屋根やさん松本諏訪平店(イトウ住建)」**にお任せください。
「屋根の不安」を「安心」に変えるお手伝いをいたします。
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane-matsumoto@email.plala.or.jp
株式会社イトウ住建
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