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木祖村薮原屋根工事|瓦おろしから始まる横暖ルーフ葺き替え工事
更新日:2025年11月2日
木曽郡木曽町薮原で、瓦屋根の老朽化により雨漏りのご相談をいただきました。
木曽地方は冬の積雪や昼夜の寒暖差が大きく、瓦のひび割れやズレが起こりやすい地域です。
今回は、重たい瓦から
軽くて断熱性能の高い横暖ルーフへの葺き替えを実施。
現場での安全管理から施工手順まで、私が一日同行して感じた「職人の技」と「地域に合った屋根づくり」の様子をレポートします。
築40年以上の瓦屋根で、近年の大雪の際に雨漏りが発生。
瓦のズレや割れ、ルーフィングの劣化も見られたため、全面的な葺き替えをご提案しました。
ご相談の決め手は「軽くて雪が落ちやすい屋根にしたい」というお客様のご希望。
木曽のような寒冷地では、屋根の軽量化=耐震性向上にもつながります。
また、横暖ルーフは遮音性・断熱性にも優れ、冬の暖房効率を高める効果も期待できます。
撮影日は朝9時、梅雨の晴れ間に差し込む光が屋根の曲線を浮かび上がらせていました。
瓦屋根は遠目にもわかるほどの経年劣化が進行し、部分的な色あせ・反り・割れが見られました。
屋根面積は約200㎡弱、一般的な住宅の約2倍。
この規模になると、屋根全体の重量は
およそ10トンに達します。
特に木曽地域では積雪荷重も加わるため、
屋根の軽量化=耐震性・安全性の向上につながります。
今回の工事で横暖ルーフに葺き替えることで、約1/6の重量まで軽くなり、雪の滑りも改善されます。
写真からも分かるように、立地は線路沿いで、騒音や安全対策への配慮も必要な現場でした。
職人7人が一列に並び、息を合わせて瓦を外していきます。
一枚一枚手で剥がし、手早く下のダンプへ運び込むリズムはまるで職人の舞のよう。
この日は湿度が高く、瓦の表面が少し滑りやすい状態。
安全帯とロープで体を確保しながら慎重に作業を進めました。
現場のすぐ脇には
JR中央本線の線路が走っており、通過する列車のタイミングに合わせて一時停止。
現場監督が職人に「列車接近!」と声をかけ、瓦や破片が飛ばないように細心の注意を払います。
このような安全管理の徹底が「街の屋根やさん」の現場品質の象徴でもあります。
半日の作業で東面だけで約5トンの瓦を下ろし、皆さん汗だくになりながらも笑顔を絶やしませんでした。
瓦桟とは、瓦を固定するための細い木材で、屋根の骨組みのような存在です。
1本ずつ釘で固定されているため、バールや金づちを使い丁寧に撤去していきます。
古い桟木には長年の湿気で腐食が進み、釘も錆びていました。
ここで力任せに外すと下地を傷つけてしまうため、経験豊富な職人の繊細な手さばきが求められます。
撤去後の屋根は見違えるほどすっきりし、長年の埃や瓦クズも丁寧に清掃。
これでようやく次の「下地工事」への準備が整いました。
桟木を外すことで、雨漏り箇所の特定も容易になり、補修すべき部分が明確になります。
こうした一見地味な作業こそ、屋根の寿命を左右する大切な工程です。
ルーフィングは、屋根材の下で建物を雨から守る
防水シートです。
瓦や金属屋根よりもさらに内側にあり、普段は見えない「縁の下の力持ち」。
しかし、この現場の既存ルーフィング(アスファルトルーフィング)は、長年の紫外線と熱で硬化し、ところどころに裂け目が入っていました。
触れるとパリパリと割れてしまうほど脆くなっており、
雨漏りの直接的な原因と判明。
実際、下地の合板には雨染みが点々と広がっていました。
木曽地域のような寒暖差の大きい環境では、こうした防水層の劣化が早く進む傾向にあります。
次に使用する「改質アスファルトルーフィング」は、耐久年数20年以上の高品質タイプ。
この一枚が、家の寿命を大きく左右します。
ここからはいよいよ“屋根を再生する”工程。
古い下地を撤去した後、12mm厚の構造用合板を隙間なく貼り付けます。
合板は屋根全体の「骨格」を形づくる重要なパーツ。
職人たちは糸を張って直線を確認し、1mmのズレも見逃しません。
特に軒先やケラバ部分は、今後の雨仕舞い(あまじまい)や見た目の仕上がりに関わるため、最も慎重に施工する箇所です。
写真奥では、合板を切断する丸ノコの音が響き、木の香りが漂います。
この作業の正確さが後のルーフィング施工や屋根材の仕上がりに直結します。
この日は午後に夕立の予報が出ていたため、合板施工後すぐにブルーシートで養生。
急な天候変化にも柔軟に対応できるのが、現場経験豊富なチームの強みです。
今回の木曽町薮原の屋根葺き替えは、「重たい瓦から軽量金属屋根へ」の代表的なリフォーム事例です。
耐震性・断熱性・雪への強さを兼ね備えた横暖ルーフは、木曽の気候にぴったり。
瓦の風情を残しつつ、現代の機能性をプラスした屋根へ生まれ変わりました。
「同じように雪や雨漏りで悩んでいる」という方は、まず無料点検をおすすめします。
早めの点検が、家を長く守る第一歩です。
お客様の声:
「まさかうちの屋根がこんなに重かったなんて…。職人さんたちが手際よく作業してくれて安心しました。
雪が滑り落ちやすくなって、冬の心配も減りました。近所の方にも『新しい屋根きれいね!』って声をかけられて嬉しいです。」
担当者より:
「線路沿いという難しい条件でしたが、安全を最優先に作業しました。
横暖ルーフは雪国・寒冷地向けに開発された屋根材で、軽量かつ長寿命。
木曽地域は寒暖差が大きい分、ルーフィングの劣化が早い傾向があるため、今後も定期点検をおすすめします。」
木曽町薮原は標高900mを超える地域で、冬は氷点下10℃を下回る日もあります。
積雪による屋根負担が大きく、瓦屋根では雪止めや補修が欠かせません。
一方、金属屋根は雪滑りが良く、落雪リスクを考慮した設計が重要です。
また、薮原宿など中山道の宿場町としても有名で、歴史ある町並みと調和する落ち着いた色味の屋根を選ぶ方も増えています。
木曽の自然と共生しながら、安心して冬を越す屋根づくりが求められています。
🌸 木曽町・塩尻市・松本市で屋根の点検や葺き替えをご検討中の方へ
「屋根の重さが気になる」「雪や雨漏りが心配」そんな方は、
👉 経験豊富な外装劣化診断士が、現地で丁寧にチェックいたします。
地域密着27年。
外装劣化診断士・2級建築士・施工管理技士が在籍する
**「街の屋根やさん松本諏訪平店(イトウ住建)」**にお任せください。
「屋根の不安」を「安心」に変えるお手伝いをいたします。
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E-Mail machiyane-matsumoto@email.plala.or.jp
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