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岡谷市 積水ハウスのモニエル瓦屋根塗装下見|スラリー層除去と塗装の注意点
更新日:2025年10月28日
こんにちは、街の屋根やさん松本諏訪平店です。
今回は岡谷市の積水ハウスにお住まいのお客様から「屋根と外壁の塗り替えを検討している」とのご相談をいただきました。
以前、同じ町内のご親戚宅で工事を担当した際の仕上がりを気に入っていただき、ご紹介を通じてのご依頼です。
現地を拝見すると、屋根材は乾式洋瓦の代表格である
モニエル瓦。
おしゃれで重厚感がある一方で、塗装には専門的な知識と手順が欠かせません。
今回はその現地調査の様子と、モニエル瓦特有の塗装時の注意点をわかりやすくお伝えします。
屋根全体を見上げると、瓦の色がまだらになり、表面のツヤが失われているのが確認できました。
モニエル瓦の表面には「スラリー層」と呼ばれる着色セメント層があり、この層が紫外線や雨風にさらされて劣化すると、粉状に浮き上がってしまいます。
この状態で塗装を行うと、
塗料がスラリー層ごと剥がれてしまうため、まずは徹底した除去が必要です。
岡谷市は冬場の冷え込みが厳しく、凍結と融解を繰り返す「凍害」が多い地域。
屋根に水分が残ったままだと、夜間に凍って膨張し、瓦の表面が剥離します。
こうした環境では、劣化を放置せず、早めの塗装メンテナンスが大切です。
近くで見ると、瓦の一部はスラリー層が完全に剥がれ、白いコンクリート素地がむき出しになっていました。
この状態になると雨水を吸い込みやすくなり、内部の水分が乾燥と凍結を繰り返して劣化が進みます。
塗装の前には高圧洗浄を2~3回繰り返し、その後、ワイヤーブラシで手作業による“ケレン”を行います。
この作業は非常に時間と根気が必要ですが、ここを丁寧に行うことで塗膜の密着性と耐久性が大きく変わります。
一般的な住宅ではここまでの下地処理を省略されることもありますが、私たちは「見えない工程こそ手を抜かない」を信条にしています。
北面に回ると、表面に苔がびっしりと繁殖していました。
これは防水性が落ちているサインです。
岡谷市は諏訪湖からの湿気が流れ込みやすく、北側や日陰の屋根面は乾きにくい傾向があります。
苔やカビを放置すると、毛細管現象で雨水が内部に吸い込まれ、凍結によって瓦の表面がパリパリと割れてしまいます。
私たちは専用の
バイオ洗浄剤で菌や苔の根まで除去し、その後高圧洗浄で完全に洗い流します。
さらに防カビ性能を備えた塗料を使用することで、再発防止にもつながります。
見た目を美しく保つだけでなく、屋根の寿命を守るための“科学的なメンテナンス”が重要です。
瓦の重なり部分ではスラリー層が特に剥がれやすく、細いクラック(ひび割れ)も見られました。
こうした箇所から水が入り込むと、内部で凍結して微細な膨張を起こし、屋根全体に浮きや反りが広がってしまいます。
このような場合は、塗装前に
モニエル瓦専用プライマーを使用し、素地との密着を強化します。
一般的なプライマーでは密着力が不足し、再び塗膜が浮くリスクがあります。
さらに、瓦の割れやズレがある場合はシーリング補修を行い、塗装後の防水性を高めます。
「塗るだけ」のリフォームではなく、「状態を見極めて最適な処置をする」ことがプロの仕事です。
屋根の頂上部分には塩ビ被覆鋼板の棟板金が使われており、ところどころにサビが出ていました。
塩ビ被覆鋼板は、金属の上に塩ビシートを貼り付けて防錆性を高めたものですが、経年で硬化・収縮し、シートが剥がれると下地の鋼板が露出してサビが発生します。
塗装をする際は、まずこの塩ビシートを
すべて剥がしてから下地を整えることが必要です。
その上で、錆止めプライマーを塗布し、再塗装するか、新しいガルバリウム鋼板に交換します。
この部分の判断を誤ると、せっかくの塗装が1〜2年で剥がれてしまうため、プロの診断が欠かせません。
1️⃣ スラリー層を完全除去する(高圧洗浄+手ケレン)
2️⃣ 専用プライマーで密着力を高める
3️⃣ 高耐久塗料(シリコン・フッ素)で防水と美観を両立
この3ステップを守ることで、10年以上の耐久性が確保できます。
施工費を抑えようとしてここを省略すると、数年で再塗装が必要になる場合もあります。
モニエル瓦は、積水ハウスなど多くの住宅メーカーが採用してきた人気屋根材ですが、その反面、塗装が難しい屋根材の代表格でもあります。
正しい下地処理と専用塗料を使えば長持ちしますが、誤った塗装では早期剥離の原因に。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、外装劣化診断士が屋根の種類と状態を見極め、最適なメンテナンス方法をご提案しています。
「積水ハウスの屋根だからこそ、信頼できる専門店に任せたい」——そんな方はぜひご相談ください。
💬お客様の声
以前、親戚の家をこちらで塗装してもらい、とても丁寧な仕事だったので紹介してもらいました。
私の家も積水ハウスのモニエル瓦だったので、詳しく説明を受けて安心しました。
特に、スラリー層の説明や高圧洗浄の重要性など、知らなかったことを丁寧に教えてもらえて勉強になりました。
👷担当者よりひとこと
モニエル瓦は一見すると頑丈ですが、下地処理を怠ると塗装が長持ちしません。
今回のようにスラリー層が浮いている状態では、通常の塗装では対応できません。
弊社では、高圧洗浄やケレンを徹底し、モニエル専用プライマーを使用して仕上げます。
岡谷市は寒暖差と湿気の両方が大きい地域です。
だからこそ「どんな屋根材か」を理解した上での施工が欠かせません。
岡谷市は諏訪湖に面した盆地で、冬は氷点下まで冷え込み、夏は湿気が多くなります。
この寒暖差は屋根にとって過酷で、モニエル瓦やセメント瓦など吸水性のある屋根材では、凍害や表面剥離が起こりやすくなります。
また、湖畔特有の朝霧や湿気によって、北側や日陰に苔がつきやすいのも特徴です。
定期的な洗浄や塗装で防水性を保ち、屋根を守ることが、長野県中南信地域の住まいには欠かせません。
🔶 岡谷市・積水ハウス住宅のモニエル瓦屋根でお悩みの方へ!
屋根の色あせ・苔・剥がれ・サビなど、気になる症状があれば外装劣化診断士が無料で点検します。
施工実績豊富な街の屋根やさん松本諏訪平店にお気軽にご相談ください。
地域密着27年。
外装劣化診断士・2級建築士・施工管理技士が在籍する
**「街の屋根やさん松本諏訪平店(イトウ住建)」**にお任せください。
「屋根の不安」を「安心」に変えるお手伝いをいたします。
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