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塩尻市で築35年のセメント瓦を現地調査|割れとコケ放置で雨漏りの危機?葺き替えの判断基準
更新日:2026年3月22日
おはようございます。
日ごとに春の気配を感じる季節になりましたが、信州の冬を耐え抜いた屋根にとっては、今が一番ダメージが表れやすい時期でもあります。
今回ご相談いただいたのは、塩尻市にある築35年の平屋の離れです。
「今は納戸として使っているけれど、中には大事な書類を保管しているので雨漏りが心配で……」という切実な想いをお聞きし、さっそく屋根に登らせていただきました。
一見すると重厚感のあるセメント瓦ですが、一歩足を踏み出すと、そこには経年劣化だけでは片付けられない、厳しい自然環境との戦いの跡が刻まれていました。
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セメント瓦の著しい劣化と防水機能の喪失による葺き替えの必要性
【結論】防水機能が完全に消失し、凍害による剥離が進んだセメント瓦は、塗装不可。
屋根材を撤去して下地から作り直す「葺き替え」が、建物を守る唯一の道でした。
今回の現地調査では、薄型セメント瓦の表面がミルフィーユ状に剥がれ落ちる「層間剥離」が広範囲に確認されました。
さらに、瓦の下で雨水を防ぐ最後の砦であるルーフィング(防水シート)も寿命を迎え、軒裏にはすでに「すが漏れ」の形跡も見られる深刻な状態です。
居室ではない納戸だからこそ、今後のメンテナンスコストを抑えつつ、確実に雨漏りを止めるために、軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板への葺き替えが最も合理的な選択と言えます。
塩尻市の閑静な住宅街に佇む、屋根面積約70㎡の平屋の離れです。
築35年が経過した屋根には、当時主流だった「薄型セメント瓦」が整然と並んでいます。
現在は居住用ではなく、大切な書類や家財を保管する納戸として活用されており、建物の構造自体はしっかりしていますが、屋根の防水性能が限界を迎えている状態でした。
塩尻の冬もまた厳しいものです。
オーナー様は「最近、屋根にコケが目立つようになり、瓦の破片が地面に落ちているのが気になっていた」と仰っていました。
「住んでいる家ではないから、あまり高額な費用はかけたくない。
けれど、中にある書類が雨漏りで台無しになるのは困る」というご相談をいただき、今の状態を正確に把握するための精密診断がスタートしました。
歳月が奪った防水の壁。薄型セメント瓦が抱える構造的な弱点
薄型セメント瓦屋根の全景
セメント瓦は、その名の通りセメントと砂を型に入れて固めた屋根材で、表面の塗装が防水の要です。
しかし、35年という歳月の中でその塗装膜は完全に消失し、瓦自体がスポンジのように水分を吸い込みやすい状態に変化していました。
遠目には落ち着いたグレーに見えますが、これは屋根が常に湿気を帯び、素材自体の強度が著しく低下しているサインなのです。
守るべき層が消えた瞬間。むき出しになった素地が語る深刻なダメージ
割れが見られるセメント瓦
瓦の表面を詳しく見ると、あちこちに鋭いひび割れが走り、中には完全に破断してしまっている箇所も確認できました。
35年という長い年月、信州の厳しい紫外線と雨風にさらされ続けたことで、セメント自体の柔軟性が失われ、非常に脆く、割れやすい「末期症状」に陥っています。
こうなると、調査のために屋根の上を歩くことすらリスクを伴います。
割れた隙間からは雨水が容赦なく浸入し、瓦の下にある木材を常に湿らせてしまうため、放置すれば屋根全体の腐食を招く決定的な要因となります。
凍結と融解の繰り返し。ミルフィーユ状に崩れる瓦の悲鳴
ミルフィーユ状の層間剥離(そうかんはくり)
瓦の断面や端の部分が、まるでパイ生地やミルフィーユのように、何層にも重なって剥がれ落ちているのが分かります。
これはセメント瓦特有の「層間剥離」という現象です。
瓦が吸い込んだ水分が冬の夜間に凍って膨張し、内側からセメントの層を押し広げて破壊してしまった跡です。
この状態は、単なる「汚れ」や「色あせ」とは次元が違います。
素材そのものが組織から崩壊しているため、どれほど高価な塗料で上から塗っても、土台ごと剥がれてしまいます。
塗装によるメンテナンスが「不可能」であると判断する、最大の根拠がここにあります。
コケが語る「乾かない屋根」。湿気が建物を蝕む静かな兆候
鬼瓦の原形をとどめていないほどのコケ
屋根の装飾である鬼瓦の周りに、緑色の分厚いコケがびっしりと群生し、もともとの形が判別できないほどになっています。
これほどのコケが生えるということは、屋根が一年中湿気を帯びており、全く乾燥できていないことを示しています。
コケは根から酸を出し、セメント成分をさらに分解して脆くさせてしまいます。
「コケくらい…」と思われるかもしれませんが、これは屋根の上に「濡れ雑巾」をずっと置いているのと同じことです。
常に水分が供給され続けるため、瓦の下にある防水シートの劣化を急激に早め、雨漏りを引き起こすカウントダウンが始まっている状態と言えます。
広がる緑の浸食。雨水の流れをせき止める「ダム」の正体
屋根材表面に広がる広範囲のコケ
鬼瓦だけでなく、屋根の平らな部分(平部)にまで、じわじわとコケの勢力が広がっているのが確認できました。
防水塗装が完全に切れてしまった証拠です。
本来なら雨を弾いて流し落とすべき屋根が、逆に水を蓄える「貯水槽」のような役割を果たしてしまっています。
表面に凹凸(コケ)ができることで雨水の流れがスムーズにいかなくなり、本来なら入り込まないはずの瓦の重なり部分にまで水が逆流しやすくなります。
この「滞留」こそが、目に見えない場所での雨漏りを引き起こす、非常に厄介な原因となるのです。
破れた最後の砦。防水シートの寿命が雨漏りへの直通電話に
瓦をめくるとボロボロになったルーフィング
瓦の一部をめくってみると、下地の防水シート(ルーフィング)は紙のように脆くなり、各所で破断していました。
瓦の隙間から入り込んだ雨水を逃がす術はなく、水がそのまま下地の木材へと浸入していることが裏付けられました。
軒裏に残る傷跡。冬場の「すが漏れ」が示した浸水の証拠
軒裏に確認された水漏れの跡(すが漏れ)
建物の軒裏を調査すると、はっきりと雨水が浸入した跡が見つかりました。
これは冬の積雪が屋根で溶け、瓦の継ぎ目から逆流して入り込む「すが漏れ」という現象です。
「本格的な雨漏りに気づいていないだけ」の状態で、内部の腐食は静かに、しかし確実に進行していました。
瓦自体の剥離が激しく、さらに下地のルーフィングまで機能していない今回のケースでは、部分的な補修や塗装は「一時しのぎ」にしかなりません。
中途半端な補修に費用をかけるよりも、古い瓦をすべて下ろして野地板を補強し、最新の防水シートと金属屋根で覆う「葺き替え」こそが、お客様の「大切な書類を守りたい」という願いを叶える唯一の確実な方法だと判断しました。
塩尻市は、冬場の最低気温がマイナス10℃を下回ることも珍しくない「極寒の地」です。
この厳しい寒暖差による凍結融解の繰り返しが、今回のセメント瓦をここまでボロボロにした主犯と言えます。
そこで、水分を一切吸収せず、凍害の心配がゼロである「ガルバリウム鋼板」を選択しました。
この土地の気候を知り尽くしているからこそ、数年でまた悩むような提案ではなく、20年、30年先まで安心できる素材をおすすめしました。
重い瓦を取り除き、建物への負担を軽くする「葺き替え一択」でのご提案です。
納戸としての利用であれば、雨音の響きをそれほど気にしなくても良いため、コストパフォーマンスに優れた「ガルバリウム鋼板の一文字葺き」が最適です。
下地を新しい合板でしっかりと作り直すことで、屋根全体の剛性も高まり、地震にも強い建物へと生まれ変わります。
築20年を過ぎた薄型セメント瓦にお住まいの方は、ぜひ一度、軒先や雨樋の中を覗いてみてください。
もし瓦の破片や砂のようなものが溜まっていたら、それは「凍害」が始まっているサインです。
早めの段階であれば塗装で守ることもできますが、今回のように「層間剥離」が始まってしまうと、高額な葺き替えしか道がなくなってしまいます。
セメント瓦の「塗装」と「葺き替え」の境目はどこですか?
判断の目安は、瓦自体の「強度」が残っているかどうかです。
築15年〜20年程度で、表面の色あせや軽いコケ程度であれば塗装で守ることができます。しかし、今回のように瓦がボロボロと剥がれる「層間剥離」が始まると、塗料を塗っても土台ごと剥げてしまうため、葺き替えが必要なサインとなります。
離れの納戸なので、できるだけ安く直したいのですが……。
そのお気持ち、よく分かります。今回は「住居ではない」という点を考慮し、コストパフォーマンスに優れたガルバリウム鋼板をご提案しました。
瓦を撤去して下地を新しくする費用はかかりますが、今後30年近くメンテナンスがほぼ不要になることを考えると、何度も部分補修を繰り返すよりも、結果として一番お安く済む方法と言えます。
確かに、昔のトタン屋根のような「バラバラ」という音を心配される方もいらっしゃいますね。
ですが、最近のガルバリウム鋼板は施工性が高く、さらに今回は「納戸」としての利用ですので、生活空間への影響はほとんどありません。
もし居住スペースであれば、断熱材一体型の屋根材を選ぶことで、雨音を劇的に静かにすることも可能です。
はい、可能です。
ただし、屋根に雪が積もっている間や、路面の凍結で工事車両が入れないような日は安全のために避ける必要があります。
理想的なのは、春から秋にかけての暖かい時期ですが、「今すぐ雨漏りを止めたい」という緊急事態には、天候の合間を縫って最善の対応をさせていただきます。
調査をお願いしたら、必ず工事を頼まないといけませんか?
いえ、決してそんなことはありませんのでご安心くださいね。
私たちの役割は、まず「屋根の健康診断」をして、今どのような状態なのかをありのままにお伝えすることです。
診断結果を見て、ご家族でゆっくり相談して決めていただければ大丈夫です。
私たちは、お客様の大切な建物を守るためのパートナーでありたいと考えています。
地域コラム:塩尻の冬を耐え抜く、セメント瓦の「限界サイン」
塩尻市から松本平にかけては、冬の冷え込みが非常に厳しく、マイナス10℃を下回る夜も珍しくありません。
実は、こうした地域で「築30年を超えたセメント瓦」を維持するのは、想像以上に過酷なことなのです。
セメント瓦の表面塗装が剥げると、瓦がスポンジのように雪解け水を吸い込みます。
その水分が夜間の冷え込みで凍り、体積が膨らむことで、瓦を内側からメリメリと破壊していく「凍害(とうがい)」が起きるからです。
春先にお庭の周りに、石の破片のようなものが落ちていたら、それは屋根からのSOS。
「住んでいない離れだから」と放っておくと、屋根の重みで建物全体の歪みにつながることもあります。
信州の厳しい冬を知り尽くしているからこそ、私たちは「ただ直す」だけでなく、次の冬を安心して迎えられる、強くて軽い屋根への切り替えを、この地域のスタンダードとしておすすめしています。
今回は塩尻市でのセメント瓦の劣化診断についてお届けしました。
「まだ雨漏りしていないから」と思っていても、屋根の上では気づかないうちに深刻な事態が進行していることがあります。
イトウ住建では、強引な勧誘は一切いたしません。
まずは今の状態を正しく知り、大切な建物をどう守っていくべきか、一緒に考える時間をいただければ幸いです。
少しでも不安を感じたら、ぜひお気軽にご相談くださいね。
地域密着27年。
外装劣化診断士・2級建築士・施工管理技士が在籍する
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