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茅野市蓼科|築30年超の別荘屋根を調査|雪割り屋根の谷で雨漏り
更新日:2026年8月22日
街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建です。
茅野市蓼科に別荘をお持ちのお客様から、「屋根の状態を調べて、適切なメンテナンス方法を提案してほしい」とご相談をいただきました。
建物は築30年を超えた平屋で、母屋と離れの2棟ともアスファルトシングル葺きです。
母屋では過去に煙突周辺から雨漏りしたことがあり、離れの雪割り屋根では谷付近の軒天が腐食していました。
蓼科は積雪に加えて周囲の樹木から落ち葉がたまりやすい環境もあるため、屋根材だけでなく、谷や煙突周辺の雨仕舞も確認します。
- 調査場所:茅野市蓼科
- 建物:築30年超・平屋別荘
- 屋根材:アスファルトシングル
- ご相談:屋根の状態と改修方法を確認
- 屋根材の劣化:反り・石粒の剥がれ・変色
- 母屋:雨漏り歴がある煙突周辺
- 離れ:雪割り屋根の谷・軒天腐食
- 調査時の判断:塗装ではなくカバー工法を提案
アスファルトシングルは軽量で複雑な屋根にも対応できます
アスファルトシングルは、ガラス繊維を基材としたシートにアスファルトを含浸させ、表面を石粒で仕上げた屋根材です。
軽く加工しやすいため、別荘に多い複雑な屋根形状にも対応できます。表面がざらついているため雪が一気に滑り落ちにくい一方、落ち葉が残りやすく、経年による反りや石粒の剥がれにも注意が必要です。
蓼科の別荘でも見られる、表面を石粒で仕上げた屋根材です。
メリットとして
◆軽量なので建物への負担が少ない 耐震性にも優れています
◆薄いので加工しやすく複雑な形状の屋根にも対応できます
◆比較的リーズナブルな屋根材です◆落雪しにくいので雪止めが必要ありません
◆金属屋根と比べて雨音がほとんど気にならないと思います
デメリットは
◆耐候年数は15年~30年でガルバリウム鋼板や瓦の耐候年数には劣ります
◆劣化したアスファルトシングルは強風で切れる危険があります
棟部分は屋根材に直接釘打ちしているため強風で飛んでしまう危険があります
耐風性に劣るため特に沿岸部には不向きです
◆断熱層や断熱材を用いることができないため、ほかの屋根材に比べて断熱性が劣ります
◆表面がザラザラしているので落ち葉などが残りやすいです
◆薄く軽いがゆえに経年で反ってしまうことがあります
蓼科地区の別荘の屋根で比較的多く使われているのがアスファルトシングルという印象です。
母屋は、2方向へ勾配がある一般的な切妻屋根です。
離れも切妻を基本としていますが、バルコニーへ雪が落ちるのを抑えるため、途中に勾配方向の異なる雪割り屋根が設けられていました。
雪割り屋根は雪を左右へ分ける働きがありますが、勾配の異なる屋根面が接する部分に谷ができます。この谷は雨水や雪解け水が集まるため、雨仕舞が重要です。
母屋はシンプルな切妻屋根ですが、煙突周辺に雨漏りの修繕歴があります。
離れには、バルコニーへの落雪を抑える雪割り屋根が設けられています。
アスファルトシングルには反りが見られ、表面の石粒も広い範囲で剥がれていました。
もとは黒に近い屋根材でしたが、表面の仕上げが失われ、基材が透けて白っぽく見える状態です。
状態が良ければ塗装できる場合もありますが、今回は築年数と劣化範囲から、塗装だけで長く維持するのは難しいと判断しました。
経年によりアスファルトシングルの端部が反り上がっています。
表面の石粒が剥がれ、屋根材が白っぽく見えていました。
母屋では、過去に煙突周辺から雨漏りし、補修したことがあるそうです。
調査時には補修材の劣化やひび割れが確認されました。
雨漏りの再発を防ぐには、表面へ補修材を重ねるだけでなく、防水紙を煙突側へ立ち上げ、壁際へ水切り板金を取り付ける納まりが必要です。
過去に雨漏りした煙突周辺は、補修部分を含めて確認しました。
既存の補修材に劣化が見られ、改修時には雨仕舞を作り直す必要があります。
雪割り屋根では、勾配方向の異なる屋根面が接する部分に2本の谷ができます。
屋根面を流れる雨水や雪解け水が集中する場所ですが、今回の谷には雨水を受ける谷板金が確認できませんでした。
屋根材は重ねられていましたが、重ね部分だけで長期間防水するのは難しく、谷付近から内部へ雨水が回った可能性があります。
異なる勾配が接する谷へ、雨水や雪解け水が集まります。
谷板金が確認できず、屋根材の重ね部分だけで納められていました。
谷の最も低い位置の裏側では、軒天材が水分の影響を受け、崩れるほど腐食していました。
外側から確認できるのは軒天までですが、その内部にある野地板や垂木にも傷みが及んでいる可能性があります。
軒天を撤去した際に内部を確認し、傷んでいる範囲に応じて下地を交換する必要があります。
谷の裏側に位置する軒天が、広い範囲で傷んでいました。
軒天を撤去した後、野地板や垂木の状態まで確認する必要があります。
今回は、劣化したアスファルトシングルの上へ防水紙と金属屋根材を施工するカバー工法をご提案しました。
ただ屋根全体を覆うだけでなく、先に谷板金を取り付け、集まった雨水や雪解け水を軒先へ排水できる納まりを作ります。
母屋の煙突周辺も、防水紙を煙突側へ立ち上げ、水切り板金を取り付けて雨水が内部へ入りにくい構造へ改修します。
谷板金を先に取り付け、その上から左右の屋根材を施工します。
離れの軒天は腐食が進んでいるため、傷んだ板材を交換する必要があります。
ただし、外側からは野地板や垂木の状態まで確認できません。
軒天を撤去した際に内部を調べ、腐食している部分があれば必要な範囲を補修します。
確認前に下地の補修範囲を断定せず、実際の状態に合わせて工事内容を決めることが大切です。
今回カバー工法をご提案したのは、築30年を超えていることだけが理由ではありません。
アスファルトシングルの反りや石粒の剥がれが広がり、雪割り屋根の谷付近では軒天の腐食も確認されたためです。
改修時には、屋根材を新しくするだけでなく、谷・煙突周辺・軒天を一体で補修する必要があります。
状態が良ければ塗装できる場合があります。ただし、反りや剥がれが広範囲に進んでいる場合は、塗装だけで長く維持するのが難しいことがあります。
下地に新しい屋根材を固定できる状態であれば、カバー工法を選べる場合があります。野地板や垂木の腐食が進んでいる場合は、下地補修や葺き替えが必要です。
玄関やバルコニーなどへ雪が落ちるのを抑えるため、途中で勾配方向を変えて雪を左右へ分ける屋根です。屋根面が接する谷へ雨水や雪解け水が集まるため、谷の防水処理が重要です。
屋根の谷や軒先から雨水が回っている可能性がありますが、外観だけでは内部の浸入経路まで断定できません。軒天を撤去し、野地板や垂木を確認して判断します。
屋根面と煙突が接する部分は、雨水の流れが変わりやすい場所です。防水紙の立ち上げや水切り板金、接合部の納まりに不具合があると、雨水が内部へ入る可能性があります。
日程や管理状況を確認したうえで対応できる場合があります。調査後は、屋根の状態を写真とともにご説明します。
蓼科の別荘は、積雪や凍結に加えて、周囲の樹木から落ち葉や枝が屋根へたまりやすい環境にあります。
特に谷・煙突・天窓などがある屋根は、平らな屋根面だけでなく、雨水が集まる場所まで確認することが重要です。
イトウ住建では、屋根上から確認できる範囲を写真に残し、塗装・カバー工法・葺き替えの中から状態に合った方法をご提案します。
点検後すぐに工事を決める必要はありません。
まずは雨漏りや下地の傷みが広がる前に、現在の状態を確認することから始めましょう。
地域密着27年。
外装劣化診断士・2級建築士・施工管理技士が在籍する
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