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諏訪市屋根無料点検:モニエル瓦のメンテナンス効果的な方法と注意点
更新日:2024年1月31日
諏訪市へ屋根の現地調査に伺いました。屋根材はモニエル瓦です。
モニエル瓦とはどんな瓦なのか、モニエル瓦のメンテナンス方法は?そのあたりを含めてご紹介します。
街の屋根やさん松本諏訪平店では有資格の経験豊富なスタッフが屋根や外壁の問題を解決します。
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まずモニエル瓦をご説明します。
セメント瓦の1種で、乾式コンクリート瓦、乾式洋瓦と言われます。旧日本モニエル株式会社が販売していた商品名で、これが広く普及していた為、そのまま建材名として認知されました。スレートがコロニアルやカラーベストという商品名が代名詞になったのと同じ流れです。セメント瓦はそのまま表面に塗料を塗るのに対して、モニエル瓦は表面にスラリー層という着色層でコーティングされているのが最大の違いであり特徴です。断熱効果が高く、またデザインや色が豊富なので人気の屋根材でした。
メリット:
- 美観と伝統性: モニエル瓦は美しい外観を持ち、伝統的な雰囲気を演出します。
- 耐久性: 適切なメンテナンスが行われれば、モニエル瓦は長期間にわたって耐久性を維持します。
- 耐火性: 火災に対する耐性が高く、家屋の防火性を向上させます。
- 断熱性: 適切な施工が行われれば、モニエル瓦は断熱性に優れています。
デメリット:
- 重量: モニエル瓦は比較的重いため、適切な構造のサポートが必要です。軽量な屋根材に比べて構造体への負荷が大きいことがあります。
- コスト: モニエル瓦は他の一般的な屋根材よりも高価です。材料のコストや施工費用がかかる場合があります。
- 取り扱いの難しさ: モニエル瓦は繊細で、取り扱いに慎重さが求められます。施工時やメンテナンス時には注意が必要です。
モニエル瓦のメンテナンス方法は、塗装が一般的です。ただ、通常通り塗装をすると間違いなく失敗します。スラリー層を除去しなければ、スラリー層が剥がれてきてその上の新しい塗膜も一緒に剥がれてしまうからです。
過去にモニエル瓦にフッ素樹脂塗料を塗装した屋根の10年点検の様子を書いたブログがあるので、下にリンクを貼っておきます。
現地調査の様子です。
スラリー層が剥がれはじめていて、元々黒かった瓦が素地が見えて白っぽくなっています。
また何カ所も割れていたり、欠けていたりしていました。
モニエル瓦は旧日本モニエル株式会社が解散してしまっているため、もう製造販売はされていません。つまり、割れている瓦や欠けている瓦を新しいものに差し替えることができないのです。
こちらは割れた破片がどこかへ行ってしまって下のルーフィング(防水シート)が見えているところです。ルーフィングがまだ機能しているので、雨漏りにはなっていないようですが、もし雨漏りが発生したら一番疑うところです。先ほども書きました、もうモニエル瓦は手に入らないので、差し替えることができません。
塗装では割れているところや欠けているところは修復できません。しかしこのまま放置しておくと雨漏りに繋がります。優れた屋根材のモニエル瓦でしたが、葺き替えるしか方法はありませんでした。
葺き替えの工事の様子もリンクを貼っておきますのでご覧ください。
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