トタン屋根は「金属だから強い」と思われがちですが、サビが進行すると、わずかな雨水や雪解け水でも一気に腐食が広がってしまいます。
今回調査した諏訪郡富士見町のお客様宅でも、普段は気づきにくい“危険サイン”が屋根に潜んでいました。

実はトタン屋根のサビは、穴が開くまで気づかないことが多いんです。
放置している間にも、サビは金属内部へジワジワ侵食し、ある日いきなり雨漏りが発生…というケースも少なくありません。
「まだ雨漏りしていないから大丈夫」と油断しがちですが、気付いた時には屋根の内部（野地板）まで腐食してしまうことも。

諏訪郡富士見町は寒暖差が大きく、凍結・解凍を繰り返すことでサビが進行しやすい地域です。
今回は塗装前の診断として、劣化の範囲と塗装の可否を丁寧に調査しました。

工事のきっかけ｜見えない劣化に気づいて

お客様から「屋根が色あせてきたから塗装を考えている」とご相談をいただき、まずは現地調査へ伺いました。
トタン屋根は劣化状況によって、塗装で延命できる場合 と 葺き替えが必要な場合 に分かれます。
つまり、“塗装の前に診断が必須”なのです。

確認した結果、表面的な色あせだけでなく、テレビアンテナの跡から発生した深いサビ、小さな塗膜剥がれ、もらいサビなどが見つかりました。
放置すれば、穴あき→雨漏り→屋根内部腐食へ進行する可能性があるため、早期のメンテナンスをご提案しました。

急勾配の屋根｜風・雪の影響を受けやすい

まず目に入ったのは、片側がかなり急勾配になっている切妻屋根。
急勾配の屋根は雪が落ちやすい一方、風雨を受ける面積が広いため、塗膜が傷みやすい特徴があります。

諏訪郡富士見町は雪が多く、冬にできた細かな傷からサビが発生することも。
「見た目は丈夫に見える屋根ほど、劣化が進んでいる」ケースは珍しくありません。

もらいサビ｜アンテナ撤去跡は要注意

屋根上には撤去されたテレビアンテナの跡があり、その周辺に深いサビを確認。
金具から流れ出たサビがトタンに移り、周囲に“もらいサビ”が広がっていました。

この状態を放置すると、サビが金属内部まで侵食し、いずれ穴あきの原因に。
実はここ、雨漏りの“隠れやすい場所”なんです。
補修と防錆処理をセットで行う必要があります。

色あせと微小な剥がれ｜塗装時期のサイン

塗装歴なしの可能性｜防水力が弱い状態

ベランダ波板の劣化｜割れと紫外線ダメージ

まとめ｜塗装前に必ず診断を

トタン屋根は、「塗装さえすれば安心」というわけではありません。
劣化が進んでいれば、防錆処理や補修を行わずに塗装しても、すぐに剥がれたり、裏側からサビが進行して穴が開いてしまいます。

諏訪郡富士見町のような寒冷地は、凍結と融解の繰り返しでサビ進行が早く、早期診断がとても重要です。
塗装前の現地調査こそ、屋根を長持ちさせる第一歩。
屋根の状態に合わせたベストなメンテナンスを行いましょう。

お客様の声

担当者コメント

諏訪郡富士見町は寒暖差が大きく、トタン屋根のサビ進行が早い地域です。
今回は、アンテナ跡の深いサビと微小な剥がれが確認できたため、防錆処理を前提とした塗装をご提案予定です。

トタン屋根は下地の腐食が進んでからでは、塗装では対応できないケースもあります。
塗装前に診断を行い、屋根状態に合わせた最適な施工をしていくことが大切です。

地域コラム｜富士見町はサビが進行しやすい

諏訪郡富士見町は長野県の中でも寒暖差が大きく、冬は氷点下、夏は強い紫外線を受けやすい地域。
気温差と凍結が金属屋根に小さな傷をつけ、そこからサビが発生します。
さらに湿気と風が強い日が多く、サビの進行に必要な条件が揃ってしまうのです。

特にトタン屋根は、雨だけでなく雪解け水や結露が原因で腐食することも多く、メンテナンス周期が短くなる傾向があります。
富士見町で長寿命化を図るには、定期診断＋防錆塗装が欠かせません。

点検だけでも歓迎します