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安曇野市の大型施設で雨漏り調査|鉄骨のサビと屋根劣化を徹底点検
更新日:2025年10月11日
「雨が降るたびに天井にシミが広がっていく…」そんなお悩みを抱える施設管理者様は少なくありません。
今回は安曇野市の大型施設から「複数箇所で雨漏りしている」とのご相談をいただき、現地調査を行いました。
外装劣化診断士と建築士が同行し、屋根から天井裏まで徹底的にチェック。
結果、鉄骨のサビや屋根材の腐食、ビスの抜けなど、いくつもの原因が重なっていることがわかりました。
この記事ではその様子を写真付きで詳しくご紹介し、今後の雨漏り対策のポイントをお伝えします。
施設のご担当者様にご案内いただき、まず目に入ったのがこの天井です。
天井材(てんじょうざい)の表面には大きな雨染みが広がり、雨水が繰り返し侵入していることがわかります。
特に問題なのは、すぐ近くに
火災警報器や
照明器具が設置されていた点です。
雨水が電気配線まで入り込むと、
漏電(ろうでん)や火災のリスクが高まります。
雨漏りは「建物が濡れる」だけの問題ではなく、
安全性や
衛生面にも大きく関わるため、早期の対応が不可欠です。
:天井の塗膜(とまく)がふくれ上がる“フクレ”現象
こちらの写真では、天井の塗装がボコボコと膨らんでいるのが確認できます。
これは「
フクレ現象」と呼ばれ、塗膜の下に雨水や湿気が入り込み、空気が溜まって膨れ上がる症状です。
この段階ではすでに塗料が防水機能を失っており、**内部の下地(したじ)**まで湿っている可能性が高い状態です。
放置してしまうと塗膜の剥離(はくり)やカビの発生にもつながるため、建物の美観・耐久性の両方に影響します。
施設の天井ということもあり、来訪者からの印象を損なう点も見逃せません。
天井だけでなく、壁面にも明確な雨染みが現れていました。
この場所は利用者や職員の方が頻繁に通る
主要通路で、天井から垂れた雨水が床に落ちることで滑りやすくなる危険もあります。
また、湿気がこもると壁内部にカビが生え、空気環境の悪化や
健康被害にもつながります。
「見た目が悪い」というだけではなく、
利用者の安全・
建物の衛生管理の観点からも早期修繕が求められる箇所です。
点検口(てんけんこう)を開けて天井裏を確認すると、鉄骨構造の一部である
H鋼(断面がH字の形をした鉄骨)にサビが広がっていました。
鉄は水と酸素に触れると「酸化(さんか)」して赤茶色に変色し、強度を徐々に失っていきます。
通常、天井裏のH鋼は雨水に触れることがないため、サビの発生自体が雨漏りの確たる証拠です。
雨水が数年単位で侵入している可能性もあり、構造材の健全性(けんぜんせい)に関わる重要な警告サインです。
こちらの写真では、鉄骨がサビだけでなく、
腐食(ふしょく)にまで進行していました。
腐食とは、金属が酸化によって内部までボロボロと劣化していく現象で、鉄骨の耐荷重(たいかじゅう)に影響することもあります。
施設の天井を支える主要構造部材であるだけに、このまま放置すれば崩落(ほうらく)リスクにも発展しかねません。
この段階での発見は非常に重要で、早期に防錆処理(ぼうせいしょり)や補強工事を行うことで被害を最小限に抑えることができます。
天井裏から見える屋根下地にも、広範囲に雨染みが見られました。
屋根下地は屋根材を支える“骨組み”のようなもので、本来は乾燥した状態で保たれていなければなりません。
ここまで濡れているということは、屋根表面の防水層や塗装膜が寿命を迎えている証拠です。
この状態が続くと、木材の腐朽(ふきゅう)や断熱材の劣化にもつながり、最終的には屋根の張り替えが必要になるケースもあります。
少し見えづらいですが、天井裏の壁面にも雨水が通った筋がはっきり残っていました。
これは雨が一点からではなく、
複数ルートで侵入していることを示しています。
つまり、屋根・板金・ビス穴など、いくつもの小さな劣化箇所が連動して、建物全体に雨漏りが広がっている可能性が高いということです。
「いたるところから雨漏りがする」とのご相談内容にも、現場の状況が一致していました。
外階段の狭い隙間からはしごをかけて屋根に上りました。
屋根は
トタン製(三晃式)と呼ばれるタイプで、波状の金属板を組み合わせた構造です。
この形状は耐風性には優れていますが、継ぎ目やビス穴からの水の侵入に注意が必要です。
屋根材の表面は一面サビが進行しており、お話によると
約40年間メンテナンスなしとのこと。
長年の紫外線や雨、雪の影響を受けて、防水性能がほとんど失われていました。
この写真では、塗装が完全に剥がれ落ち、トタンがむき出しになっています。
塗装は見た目を整えるだけでなく、
屋根材を雨・紫外線・酸素から守る「防御膜」としての大切な役割があります。
その膜がなくなった状態では、サビが急速に進行し、穴あきや雨漏りの原因になります。
屋根塗装のメンテナンス周期はおおよそ10年〜15年が目安ですが、40年未施工ということで保護機能が完全に失われていました。
屋根上には、鉄骨(H鋼)を雨や紫外線から守るための
板金カバーが設けられていました。
H鋼の上に木材を設置し、その上に板金をビスで固定する構造ですが、経年により木部が腐食していました。
この施設には同様のカバーが6本あり、どれも固定の緩みが見られました。
このわずかな隙間が「雨水の通り道」となり、
屋根内部への浸水ルートを形成していたと考えられます。
こちらの写真では、板金を固定しているビスが浮き上がっています。
木材が湿気で膨張・腐食した結果、ビスが効かなくなってしまうのです。
浮いた部分の周囲にはわずかな隙間があり、そこから雨水が侵入して再び下地を濡らすという**悪循環(あくじゅんかん)**に陥ります。
このような小さな劣化が積み重なると、屋根全体の寿命を大きく縮めてしまいます。
写真奥の部分では、ビスが完全に抜け落ち、穴だけがぽっかりと開いていました。
この穴はまさに
雨水の侵入口そのもので、放置すれば確実に内部へ浸水します。
穴周辺の木部はすでに黒ずんでおり、長期間にわたって水分が滞留していたことが分かります。
こうした細かな箇所の積み重ねが、最終的に「いたるところで雨漏りが発生する」結果を招いていたのです。
💡このように、一つひとつの写真から見えてくる「原因の積み重ね」を丁寧に分析することで、より正確で再発しにくい修繕提案が可能になります。
今回の安曇野市大型施設の雨漏りは、
-
長年メンテナンスをしていなかった屋根の劣化
-
鉄骨カバー板金の固定不良
-
防水層の寿命切れ
といった複合的な要因が重なった結果でした。
施設は規模が大きいため修繕費用もかかりますが、部分補修やカバー工法(既存屋根を撤去せず上から新しい屋根をかぶせる方法)など、
コストを抑えつつ確実に防水性を回復させるご提案が可能です。
「どこから漏れているのか分からず困っていましたが、写真で詳しく説明してもらえて安心しました。」(施設ご担当者様)
担当者コメント:
「鉄骨のサビや屋根下地の劣化など、目に見えない部分の損傷が多く見られました。
早期発見・早期修繕で大切な建物を守るお手伝いをさせていただきます。」
北アルプスの雄大な山々と清らかな湧水に囲まれた安曇野市。
美術館や穂高神社など観光スポットが多く、自然と文化が調和した人気のエリアです。
冬は積雪と寒暖差が大きく、屋根や外壁への負担も高いため、定期的な点検が建物を長持ちさせるポイントです。
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