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安曇野市｜外壁ＡＬＣ／屋根ガルバリウムの塗り替え洗浄から養生
更新日：2023年5月10日
安曇野市穂高でＡＬＣ※１の外壁とガルバリウム鋼板※２の屋根の塗装工事を行いました。外壁は目地などに細かいクラック(ヒビ)が入っていたり、北側にはコケも発生していました。屋根は塗膜が色あせしてほとんど白くなっていました。
使用した塗料は屋根壁ともにＡＧＣコーテックのフッ素樹脂塗料ルミステージシリーズです。今回は塗装の前の工程、洗浄と養生をご紹介します。
※１ＡＬＣとは
Autoclaved Lightweight aerated Cncreteの略で和訳すると「高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート」となります。難しく書きましたが簡単に言うと気泡を入れて軽くしたコンクリートといういい方でいいと思います。暑さが30ｍｍ以上のものが多く、ハイクラスのものは75ｍｍなどもありますが、軽量なので建物にかかる負担が少ないのが特徴です。
防音、防火の効果が高く人気のある建材です。防水性がないので表面を塗装することで防水しています。従って定期的な塗装のメンテナンスが必要なのがデメリットです。
※２ガルバリウム鋼板とは
今や金属屋根＝ガルバリウム鋼板といえるほどのシェアを誇っている屋根材で、スレートや瓦を抜いて屋根材のシェアトップになったというデータもあります。鉄を基盤に亜鉛＋アルミ＋シリコンの合金をメッキした鋼板で、耐久性が高く軽量安価がメリットです。
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工事前の屋根の状況です。元々黒系の色が塗られていたかと思いますが、その色はほとんど抜けて全体的に白くなってきています。この状態だと塗料の機能である防水性が失われ、サビから腐食して穴が開き雨漏りにつながってしまいます。そこまで劣化すると塗装でのメンテナンスはできなくなり、葺き替えの大きな工事になってしまいます。ガルバリウムといえど塗装のメンテナンスは必要なので、早めの対応をお勧めします。
同様に棟板金のジョイント部分のシーリングも劣化しています。こちらも雨漏りに直結するところなので合わせてのメンテナンスが必要です。
ＡＬＣのパネルは大きさ様々ですが、幅3000ｍｍ、高さ600ｍｍほどが一般的です。そのパネルをジョイントさせて外壁が構成されています。ジョイント部分はシーリングが打たれています。シーリングの上から塗装することが多く、露出していないので劣化はしにくいのですが、
クラックなどは気になるところです。右の写真もコーナーパネル（Ｌ字のパネル）のジョイント部分のクラックです。大きなクラックではなかったので問題ないかと思いましたが、念のためエポキシ樹脂系の補修剤で補修しました。
北面にうっすらとコケが発生していました。周囲を田んぼに囲まれている立地なので、湿気が多くどうしても苔は出てしまいます。抗菌高圧洗浄でコケを落として、防藻効果のある塗料を使って塗装します。
洗浄から作業スタートです。まずは屋根から
ホームセンターなどで打っている高圧洗浄機では満足に汚れを落とすことはできません。私たちはプロ仕様のガソリンエンジンの強力な洗浄機を使います。少々音がうるさいのですがご了承ください。屋根なので当然砂ぼこりなどもあるのですが、残った塗料で汚れた水が雨樋に落ちているのがわかるかと思います。
外壁も屋根と同様にガソリンエンジンの洗浄機を使います。ただし、ＡＬＣはコンクリートなのであまり圧が強すぎても外壁が壊れてしまいます。水圧を調整することができるのでギリギリの水圧で洗浄します。
白い水が流れているのがわかるかと思います。ひとつは外壁の汚れ、チョーキングが流れている白、もうひとつは洗剤の白です。抗菌洗剤を混ぜて洗浄しました。
窓や玄関ドア、計器類や給湯器、配管など、塗装しないところはビニールなどで覆います。養生（ようじょう）という作業です。
養生が終われば外壁塗装の7割の仕事が終わったといっても過言ではない重要な作業です。場合によっては2日間かけて養生することもあります。
塗るところと塗らないところのギリギリにテープをまっすぐに貼らないと、きれいなラインが出ません。しっかりした養生をすればはみ出したり他を汚すといった心配がなく、塗装作業に集中できます。
ブルーシートやメッシュシートなど色々なアイテムで養生をしますが、一番よく使うのはマスカーというビニールにガムテープがついている養生材です。マスカーの扱いがうまい塗装やさん＝腕のいい職人さんです。
次回はいよいよ塗装作業のご紹介をします。
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