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松本市:外壁塗り替えの色選び:カラーシミュレーションを作成して決めていただけます
更新日:2024年5月17日
松本市で外壁塗装を行いました。今回は塗装の紹介ではなく、工事の前の色決めをご紹介します。
建物は窯業系サイディング※(ようぎょうけいサイディング)の外壁で、玄関が少し中に入っていますがほぼ長方形のお宅です。サイディング板間の目地のシーリングの劣化や損傷、サイディングボードの反り、色あせ、変色などの症状が見られました。劣化症状から最初は金属サイディングを重ね張りする方法を提案していましたが、最終的に塗り替えることになりました。塗り替えるにはボードの反りを直さなければなりません。ここでは目地カバー工法を採用して反りを抑えました。工事の詳細は別のブログでご紹介します。
※窯業系サイディング(ようぎょうけいサイディング)とは
セメントと木質繊維を混合させて高温処理して板状に加工した後、表面を塗装した外壁材。高温処理の際、窯(かま)を使うので窯業系と呼ばれている。デザイン、色柄が豊富で施工も容易にでき、安価で仕上がることから圧倒的シェアを誇る外壁材。ボード自体に防水性がないので塗装をすることで防水している。そのため定期的な塗装のメンテナンスが必要。
街の屋根やさん松本市倭平店では経験豊富な有資格スタッフが屋根の症状に応じた適切なご提案をしています。屋根にお困りごと、お悩みごとがある方一度街の屋根やさん松本諏訪平店までご相談ください。お問い合わせは下の画像をクリック!フォームからメールでお気軽にどうぞ。
〇今回の現場 松本市ってこんな街
松本市は長野県のほぼ中央にあり、北アルプス、美ヶ原、上高地などの豊かな自然に囲まれた人口23万人ほどの都市です。また国宝松本城を中心とした城下町の風情を残し、交通網、商業施設、教育機関、観光施設などがそろい、快適な都市機能も有しています。
元々の色はグレーの単色でシンプルなデザインでした。お施主様はあまりお気に召していなかったようです。思い切ってイメージを替えたいということでした。金属サイディングのカットサンプルをお見せし、ある程度ご要望をヒアリングして色のイメージをつかんだところで、弊社のデザイナーにイメージ画像を作ってもらいました。
斜石柄 クリーミーホワイト/アクセント グラングレー
冒頭お話した通り、状態があまりよくなかったので金属サイディングの重ね張りをお勧めしていました。
弊社では金属サイディングの重ね張りはほとんどの場合、KMEW株式会社のはる一番を使っています。ガルバリウム鋼板の基材に表面はフッ素樹脂塗料を塗装し、裏面には断熱材が入っています。
まずは最初のプラン、斜石柄のベースはクリーミーホワイト、少し黄色みがかかったホワイトです。玄関廻りにグラングレーという黒に近いグレーをアクセントに入れました。
斜石柄 グラングレー/アクセント クリーミーホワイト
次に①と逆にカラーリングをしてみました。ベースにグラングレー、アクセントにクリーミーホワイトです。元々の色に近い色合いですが、アクセントカラーを入れたことと、グレーが少し黒くなったことで引き締まった感じがします。
斜石柄 クリーミーホワイト/アクセント ディープブラウン
3番目にベースは①と同じクリーミーホワイトで、玄関のアクセントにディープブラウンを入れてみました。グラングレーと違い明るめのアクセントカラーです。黒目のグレーが少し明るくなったブラウンに変わっただけでイメージがだいぶ違います。
ベース スマートスパン コモンブラック/アクセント コモンホワイト
金属サイディングの最後のイメージ画像です。これまでと柄を替えてスマートスパン、縦張りのスパン柄です。私はこのプランが一番好きなのですが、すっきりとしたスパン柄ですが黒なので重厚感があります。そこにアクセントカラーのホワイトを入れて重くなりすぎないデザインだと思います。
塗料は関西ペイントのRSシルバーグロスSiを使用します。上のカラーサンプルから何色かピックアップしていただき、それをもとにイメージ画像を作ります。
ご予算の関係で、金属サイディングの重ね張りは断念しました。何度も言いますが状態は決して良くはありません。新築時の工事に少々問題があり外壁の傷み、特にサイディングボード間の目地のシーリングがずさんでした。塗装を選択された場合は目地の処理をしなくてはなりません。詳細は別のブログでご紹介して、ここでは色決めのお話をします。
塗装をする場合でもイメージ画像をお作りします。一度塗ってしまったらやり直しがきかないので、妥協することなく色決めに時間をかけました。
最初のプランは1階、2階で色分けをして、1階は関西ペイントのKP-330萌黄色という少し濃い目の黄色です。2階はほとんど白に近い少し黄色が入ったホワイトです。
これは私のこだわりで、デザイナーとも共通意見ですが、1階2階で塗り分ける場合、1階を濃い色、2階を明るい色にします。色の安定感というか、見た目の安定感というかが出る気がします。
塗装2番目のプランです。2階は同じKP-310で1階はKP-352、若草色です。グリーン系の色をもってきました。周囲を山や木々に囲まれている立地なので、このグリーン系の色がなじみます。
今度はオレンジ系の色にしてみました。和風建築でよく見る色です。このプランは建物や周囲の環境にあまり合わず、すぐに却下されました。
同じく1階2階を塗り分けるパターンで、茶系の色を1階に持ってきました。お施主様はこのプランが一番お気に召したようです。これで色が決まり、工事の段取りをしようとしたいたところ・・・
サイディングの時にご提案していた、玄関廻りの色を分けてアクセントカラーにするプランが気になっていたようで、塗装でもそのイメージが見たいということで、ほとんど決まっていたKP-376をアクセントカラーにして、ベースをKP-310にしました。このイメージ画像がお施主様にはヒットしたようです。塗り分けのプランはこのイメージで決まりました。
このプランに決まるまで色決めだけで4回ほど打合せを行いました。先にも言いましたが、一度塗ってしまってイメージと違うとなってしまっても塗り替えることは困難です。事前に納得がいくまで色決めをしてください。何度でもイメージ画像を作ってお好みの色を塗ります。お施主様もほぼイメージ通りになったと喜んでいただきました。
実際の工事の様子は施工事例をご紹介しています。下のリンクから施工事例をご覧ください。
関連記事 実際の工事のご紹介 施工事例
【松本市外壁塗装|塗装不可のサイディングを目地カバー工法で塗装】 はコチラ>>>
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