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安曇野市|割れた和瓦をガルバリウム鋼板へ葺き替え|屋根を約1/4に軽量化
更新日:2026年9月4日
割れた和瓦を部分補修ではなく金属屋根へ葺き替えました
安曇野市の築30年のお住まいから、「屋根瓦が何枚か割れているので、この先も安心して住めるようにしっかり直したい」とご相談をいただきました。
現地調査を行うと、平瓦には割れ、屋根の頂部にある棟瓦にはズレが確認できました。
割れた瓦だけを交換する部分補修や、既存瓦を一度取り外して防水シートを更新する「葺き直し」も検討できる状態でしたが、今回はお客様が今後も長く住み続けることを希望されていました。
そこで、瓦だけではなく屋根下地と防水シートまで更新し、重量のある和瓦から軽量なガルバリウム鋼板へ屋根全体を葺き替える工事をご提案しました。
工事前に約5,500kgあった瓦屋根は、施工後には構造用合板を含めて約1,280kgとなり、約4分の1以下まで軽量化しています。
街の屋根やさん松本諏訪平店は、イトウ住建が運営しています。
安曇野市をはじめ松本・塩尻・諏訪地域で、屋根の状態だけでなく、今後の住まい方も踏まえて屋根工事をご提案しています。
工事のきっかけ|割れた瓦を見つけ、今後を考えて屋根を点検
今回のお住まいは築約30年。
お客様が屋根を見たところ、和瓦の一部が割れていることに気づき、
「部分的に直すだけで大丈夫なのか」
「これからも長く住むので、一度しっかり屋根を見てほしい」
というご相談をいただきました。
瓦屋根に割れがあっても、必ず屋根全体を葺き替える必要があるわけではありません。
割れた瓦の枚数や交換用瓦の有無、防水シートや野地板の状態、今後その住宅に何年程度住む予定なのかによって、適した工事は変わります。
今回は現地調査とお客様のご希望を踏まえ、部分補修ではなく屋根全体を更新する方向で検討しました。
- 地域:長野県安曇野市
- 築年数:約30年
- 既存屋根:和瓦
- 症状:平瓦の割れ・棟瓦のズレ
- 工事内容:屋根葺き替え
- 新しい屋根材:長尺ガルバリウム鋼板
- 下地:12mm構造用合板
- 防水シート:粘着式アスファルトルーフィング「エコルーフ」
- 工事前の屋根重量:約5,500kg
- 工事後の重量:約1,280kg(構造用合板含む)
- ポイント:屋根材・防水シート・下地を更新しながら屋根を約4分の1以下に軽量化
※重量は今回の建物における施工実例です。屋根面積や使用する屋根材、下地などによって異なります。
最初に確認したのは、和瓦の割れです。
瓦が部分的に割れると、その箇所から瓦の下へ雨水が入りやすくなります。
ただし、瓦の下には防水シートが施工されているため、瓦が1枚割れたからといって、すぐ室内へ雨漏りするとは限りません。
重要なのは、表面の瓦だけでなく、その下にある防水シートや屋根下地まで含めて状態を判断することです。
築30年が経過していることも踏まえ、今回は屋根全体の状態を確認しました。
棟瓦にもズレ|屋根全体の維持方法を考える時期でした
屋根の頂部にある棟瓦にもズレが見られました。
平瓦の割れだけであれば部分的な交換も選択肢になりますが、複数の箇所に経年による変化が見られる場合は、「傷んだところだけを直すか」「屋根全体を更新するか」を検討する必要があります。
また、瓦屋根で忘れてはいけないのが、普段は見えない防水シートです。
瓦は雨水を受け流す一次防水の役割を担い、その内側へ回った雨水から建物を守る二次防水として防水シートが施工されています。
そのため、表面の瓦だけを補修しても、既存の防水シートそのものが新しくなるわけではありません。
今回のお客様は「これからも長く住み続けたい」というご希望があったため、目の前の割れだけではなく、今後の屋根全体の維持管理まで考えて工事方法を検討しました。
なぜ今回は「葺き直し」ではなく「葺き替え」を選んだのか
今回の記事で最も重要なポイントです。
和瓦屋根の修理には、大きく分けると、
- 割れた瓦などを交換する部分補修
- 瓦を取り外して防水シートなどを更新し、既存瓦を戻す葺き直し
- 既存瓦を撤去して新しい屋根材へ交換する葺き替え
などがあります。
どれが正解かは、築年数だけでは決められません。
今回も既存瓦を利用する葺き直しは選択肢の一つでした。
しかし、お客様は今後もこの住宅に長く住み続けることを希望されていました。
そこで、屋根下地と防水シートを更新するだけでなく、重量のある和瓦そのものを軽量なガルバリウム鋼板へ交換する「葺き替え」を選択しました。
結果として、約5,500kgあった和瓦屋根を、構造用合板を含めても約1,280kgまで軽量化できています。
先ほどの安曇野市のセメント瓦施工事例では、既存瓦を再利用できる状態だったため「葺き直し」を選択しました。
一方、今回はお客様の今後の住まい方まで考え、屋根材そのものを軽量化する「葺き替え」を選んでいます。
「古い瓦だから葺き替え」ではなく、屋根の状態と今後の維持計画を確認して工法を選ぶことが重要です。
工事は、既存の和瓦を撤去する「瓦おろし」から始めます。
現場周辺の状況を確認し、今回はクレーンを使用せず、職人が瓦を一枚ずつ手作業で降ろしました。
和瓦は一枚一枚に重量があります。屋根上での作業となるため、周囲の状況を確認しながら慎重に撤去を進めます。
今回は葺き直しではなく葺き替えのため、取り外した瓦を再び屋根へ戻すことはありません。
瓦をすべて撤去することで、それまで隠れていた桟木や防水シート、屋根下地の状態も確認できるようになります。
和瓦の撤去後は、瓦を固定していた古い桟木も撤去しました。
長期間使用された屋根には、土やほこり、古い釘などが残っていることがあります。
これらを取り除き、新しい下地を施工できる状態まで屋根面を整えます。
目立つ工程ではありませんが、このあと施工する構造用合板や防水シート、ガルバリウム鋼板を適切に納めるために必要な下準備です。
12mm構造用合板を施工して新しい屋根下地をつくります
既存の和瓦と桟木を撤去して屋根面を清掃したあと、12mm厚の構造用合板を施工します。
今回の葺き替えでは、既存の下地へそのまま金属屋根を施工するのではなく、新しい構造用合板で屋根面を整えてから防水シートと屋根材を施工します。
構造用合板は、このあと施工する防水シートやガルバリウム鋼板を安定して固定するための重要な下地です。
屋根全体へ隙間なく施工し、新しい金属屋根を葺くための下地をつくりました。
構造用合板の上には、粘着式アスファルトルーフィング「エコルーフ」を施工しました。
屋根は、表面のガルバリウム鋼板だけで雨水から建物を守っているわけではありません。
屋根材の内側へ回った雨水を建物内部へ侵入させないため、防水シートが二次防水の役割を担います。
今回は和瓦をすべて撤去する葺き替え工事のため、普段は屋根材に隠れている防水シートも新しくすることができました。
防水シートの施工後、新しい屋根材となる長尺ガルバリウム鋼板を施工していきます。
金属屋根は和瓦と比較して軽量であることが大きな特徴です。
今回の工事では、単に割れた瓦を新しい屋根材へ交換するだけではなく、屋根全体の重量を軽くすることも葺き替えを選んだ目的の一つでした。
屋根形状に合わせて金属屋根材を納め、棟や取り合い部分まで順番に仕上げていきます。
屋根面のガルバリウム鋼板を葺いたあと、屋根の頂部へ棟板金を施工して仕上げます。
施工前に見られた平瓦の割れや棟瓦のズレがある和瓦屋根から、ガルバリウム鋼板の金属屋根へ葺き替えが完了しました。
今回の工事では、表面の屋根材だけではなく、
和瓦撤去 → 下地調整 → 12mm構造用合板 → 防水シート → ガルバリウム鋼板
と、屋根を構成する各層を更新しています。
完成写真だけでは見えなくなる部分ですが、葺き替え工事では新しい屋根材の下をどのように施工したかも重要なポイントです。
約5,500kgから約1,280kgへ|屋根を約4分の1に軽量化
今回の工事で大きく変わったのが、屋根の重量です。
施工前の和瓦屋根は約5,500kgでした。
ガルバリウム鋼板への葺き替え後は、新しく施工した構造用合板を含めても約1,280kgとなり、施工前の約4分の1以下まで軽量化しました。
屋根は建物の高い位置にあるため、屋根重量を軽くすることは建物にかかる荷重を減らすことにつながります。
ただし、屋根を軽量化したことだけで建物全体の耐震性能を断定することはできません。
耐震性は基礎・壁量・接合部・建物形状など、建物全体の構造によって決まります。
今回の記事では、実際に屋根重量を約5,500kgから約1,280kgへ減らした施工実績としてご紹介しています。
※重量は今回の住宅における施工実例です。屋根面積・屋根材・下地などによって異なります。
今回の安曇野市のお住まいでは、築約30年の和瓦に割れや棟瓦のズレが見られました。
割れた瓦があるからといって、必ず屋根全体を葺き替える必要があるわけではありません。
部分補修や既存瓦を再利用する葺き直しも、屋根の状態によっては選択肢になります。
今回は、
- 築約30年が経過していた
- 平瓦の割れや棟瓦のズレが確認された
- お客様が今後も長く住み続けることを希望していた
- 屋根下地と防水シートも含めて更新する方針とした
- 重量のある和瓦から軽量な金属屋根へ変更するメリットがあった
ことを踏まえ、ガルバリウム鋼板への葺き替えを選択しました。
先ほどご紹介した安曇野市のセメント瓦屋根では、既存瓦を再利用できたため「葺き直し」で雨漏り修理を行いました。
今回のように「葺き替え」を選ぶケースもあれば、瓦を残して「葺き直し」ができるケースもあります。
屋根工事は築年数や屋根材だけで決めるのではなく、現在の劣化状態と今後の住まい方まで含めて判断することが大切です。
【関連記事:安曇野市|セメント瓦の雨漏りを葺き直しで修理した施工事例】
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和瓦からガルバリウム鋼板への葺き替えでよくある質問
必ずしも必要ではありません。 交換できる瓦があり、防水シートや下地にも大きな問題がなければ、部分補修で対応できる場合があります。 一方、屋根全体の劣化状況や今後の維持計画によっては、葺き直しや葺き替えを検討したほうがよいケースもあります。
既存瓦を再利用できる状態であれば、一度瓦を取り外して防水シートや桟木を更新し、瓦を戻す「葺き直し」が選択肢になります。 ただし、瓦の割れや欠損、交換用瓦の確保、下地の状態などを確認して判断する必要があります。
瓦屋根を金属屋根にするとどのくらい軽くなりますか?
屋根面積や使用する材料によって異なります。 今回の住宅では、約5,500kgあった和瓦屋根からガルバリウム鋼板へ葺き替え、新しい構造用合板を含めて約1,280kgとなりました。 すべての住宅で同じ重量になるわけではないため、今回の施工実例としてご覧ください。
ガルバリウム鋼板へ葺き替えれば地震に強くなりますか?
屋根を軽くすることで、建物上部にかかる重量を減らすことはできます。 ただし、住宅の耐震性能は屋根だけではなく、基礎・壁・柱・接合部など建物全体で決まります。 そのため、屋根を軽量化しただけで「耐震性が保証される」「地震に強くなる」と断定することはできません。
瓦の割れやズレを見つけても、最初から大規模な葺き替えが必要と決まっているわけではありません。
部分補修で対応できるのか、既存瓦を活かして葺き直しができるのか、それとも今回のように屋根材まで交換したほうが今後の維持計画に合っているのかは、住宅ごとに異なります。
街の屋根やさん松本諏訪平店を運営するイトウ住建では、安曇野市をはじめ松本・塩尻・諏訪地域で屋根の点検・診断を行っています。
「瓦が割れているが、どこまで直せばいいか分からない」
「瓦を残す方法と金属屋根への葺き替えを比較したい」
「これから長く住むので、今後のメンテナンスまで考えて相談したい」
といった場合もご相談ください。
確認できる範囲で屋根材・防水シート・下地などの状態を調べ、部分補修・葺き直し・葺き替えのどこまで必要なのかを整理してご案内します。
地域密着27年。
外装劣化診断士・2級建築士・施工管理技士が在籍する
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