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松本市波田|モニエル瓦の色あせ・割れが気になる方へ塗装できる屋根・できない屋根の判断ポイント
更新日:2025年11月19日
🔍“塗れるはず”と思っていた屋根に潜む落とし穴】
屋根の色あせや汚れが気になってきたとき、最初に思い浮かぶのは塗装かもしれません。
松本市波田でもご相談の多いモニエル瓦は、表面の塗膜が劣化すると白っぽく乾いたような見た目になるため「そろそろ塗り直さないと」と感じる方が多くいらっしゃいます。
しかしモニエル瓦には“他の瓦と大きく違う特徴”があり、塗装できる状態かどうかの判断がとても重要になります。
今回は塗装をご希望で現場調査をご依頼いただいたお客様のお宅で、実際に確認できた破損や雨漏りの痕跡をもとに、モニエル瓦のメンテナンス判断を詳しくお伝えします。
「うちも同じ瓦かも」と感じた方の参考になるよう、工程をていねいにまとめました。
松本市波田のお客様から「モニエル瓦の色が抜けてきたので塗装をしたい」とお問い合わせをいただきました。
モニエル瓦は1980〜90年代に多く使われた乾式コンクリート瓦で、今でもたくさんの住宅で現役です。
しかし現在は製造されていないため、破損した場合は代替品が入手できず、修理そのものが難しくなるケースがあります。
お客様のお宅は築20年ほどで、屋根の色が均一に褪せており、瓦の表面を守る塗膜がほとんど残っていない状態でした。
まずは塗装で対応できるのか、雨漏りの危険はないかを中心に、しっかりとした現地調査からスタートすることになりました。
屋根全体を見上げると、茶色だったであろう表面がすっかり色を失い、白っぽく粉を吹いたように変化していました。
これはモニエル瓦特有の“スラリー層”という砂状の層がむき出しになり、防水性能がほとんど無い状態を示します。
スラリー層は簡単に剥がれやすく、この上に通常の塗料を塗ると密着せず、短期間で剥離してしまいます。
モニエル瓦を塗装する場合は専用塗料を使うか、スラリー層を完全に除去する特別な工程が必要になります。
一般のセメント瓦と同じ感覚で塗装すると、すぐに失敗してしまうほど扱いが難しい屋根材です。
屋根に上る前に、まず軒天を見上げると雨染みが薄く残っていました。
これは屋根からの漏水が一度でも発生したことを示す大事なサインです。
染みの位置が屋根の端に近かったため「ケラバ部分に問題があるのでは」と予測し、原因を探るために屋根上の調査へ移りました。
雨漏りは屋根の破損だけでなく、防水紙の劣化や釘浮きなど複数の原因が重なることもあります。
早期発見ができたことは大きなポイントです。
ケラバとは、屋根の一番外側にある縁の部分で、風雨の影響を最も受けやすい場所です。
そのケラバの瓦が大きく割れ、表層が欠けて内部が露出していました。
瓦の欠損部分から雨水が入り込み、軒天の染みに繋がっていたと判断できます。
モニエル瓦は製造されていないため同じ形の瓦が手に入らず、単純な差し替えができません。
この「交換部材がない」という特徴が、モニエル瓦のメンテナンスを難しくしています。
屋根中央部(平瓦)にも複数の割れが見つかりました。
踏み割れや経年劣化による亀裂など原因はさまざまですが、防水紙がまだ機能しているため室内への雨漏りには至っていない状態でした。
しかし防水紙も永久ではなく、紫外線や熱で少しずつ劣化が進みます。
瓦がこれだけ破損している状態では、塗装で表面だけ整えても根本的な解決にはなりません。
🟩湿気を含んだ瓦に広がる苔
屋根の一部には苔が生えており、常に湿気がたまる環境になっていることが分かりました。
モニエル瓦は表面が乾式コンクリートのため、水を吸いやすく、劣化が進むと苔が発生しやすくなります。
苔は水分を長く保持するため、防水紙や木部への影響も懸念されます。
断面が“ギザギザ”ならモニエル瓦
瓦の断面を見ると、特徴的なギザギザの形状が確認できました。
これがモニエル瓦の大きな特徴で、見分けるポイントのひとつです。
この構造はデザイン性が高く美しい反面、対応塗料が限られたり、破損時に交換ができなかったりと、メンテナンスの難しさを持ち合わせています。
📘メンテナンスは塗装ではなく“葺き替え”が最善
今回のように、
・瓦自体の破損
・スラリー層の露出
・雨漏りの痕跡
・苔の繁殖
が複合的に進んでいる状態では、塗装では延命できません。
葺き替えがもっとも合理的かつ長期的に安心な選択となります。
お客様にも現状をご説明し、葺き替えをご提案する運びとなりました。
モニエル瓦は独特の構造とスラリー層の存在により、塗装の判断が非常に難しい屋根材です。
破損した瓦が手に入らない点も、メンテナンス方法の幅を狭める要因になります。
今回の松本市波田のお客様のように、表面の色あせから調査を依頼したことで、隠れた破損や雨漏りの痕跡を早期に発見できました。
「塗れるかどうか」を早めに確認することが、結果的に最小限の被害と適切な工事につながります。
気になる症状があれば、まずは点検をおすすめします。
【お客様の声|💬実際に調査を依頼して】
屋根の色が抜けてきたので塗装を考えていましたが、まさか瓦自体が割れているとは思いませんでした。
写真で状態を説明していただけたので、とても分かりやすく納得できました。
葺き替えが必要と聞いたときは驚きましたが、放置するともっと大変になると知り、早めに相談して本当によかったと思います。
丁寧な調査と説明に安心感がありました。
【担当者より|🧑🔧今回の現地調査を通じて】
モニエル瓦は非常に美しいデザインですが、塗装や補修に独自の注意点があります。
今回の現場では、ケラバ部分の破損が雨漏りに直結しており、早期発見ができたことが何よりのポイントでした。
葺き替えという判断は簡単ではありませんが、お客様の将来の安心を考えると最良の方法だと考えています。
「この瓦って塗れるのかな。」
そんな疑問が出たら、いつでもご相談ください。
松本市波田は昼夜の寒暖差が大きく、乾燥した風が吹きやすい地域です。
この気候は屋根材の伸縮を繰り返し、コンクリート系瓦の微細なヒビを進行させることがあります。
また、北側の屋根は湿気が溜まりやすく、苔が発生しやすい環境になります。
波田地区は北アルプスからの冷たい風が流れ込むため、冬場は特に屋根の劣化が進みやすい特徴があります。
地域の気候と屋根材の特性を理解することが、適切なメンテナンスに繋がります。
「塗装できるのか知りたい。」
「モニエル瓦かどうか見てほしい。」
そんな小さな疑問からで大丈夫です。
街の屋根やさん松本諏訪平店では、
現地調査から写真付き報告、
最適な工法の提案まで無料で行っています。
地域密着27年。
外装劣化診断士・2級建築士・施工管理技士が在籍する
**「街の屋根やさん松本諏訪平店(イトウ住建)」**にお任せください。
「屋根の不安」を「安心」に変えるお手伝いをいたします
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