ある日、インターホンがなり出ていくと近くで工事をしているという業者

するとこんな屋根の指摘をしてきたそうです

「下から見て屋根が白くなっていて、放置しておくと雨漏りします　いまなら無料で点検しますがどうでしょうか？」


お施主様は不安になりましたがとても不信感があったのでその場では断られたそうです
そして街の屋根やさん岐阜店にご相談を頂きました。

その後、自分でも屋根の方を確認したところ

お施主様「屋根の表面がはげて白くなっている。指摘を受けてから屋根が気になってしようがない」

この様な事をおっしゃておりましたので早急にお伺いました。

屋根の傷み具合を確認するには屋根に上がって見て触れて確かめる必要があります。

さっそく現地調査してみます

屋根の状態はかなり劣化していました。屋根の表面の塗膜が剥がれて白くなっていました。

屋根はカラーベスト葺きです。カラーベストとは平板化粧スレートのことでセメントとけい砂を原料として繊維質で補強して形成された屋根材です。
以前はカラーベストは見た目はカッコよく人気の瓦でした。軽く価格も安いのでよく使用されていました。

カラーベストの素材はもともと水をよく吸い込む性質を持っているため表面が塗装して防水してます。

常に日陰の状態が長く続いているので谷樋に苔が生えていました。
カラーベストが水分をかなり含んでいることがわかります。
放っておくとカラーベストの表面の痛みだけでなく屋根材の下地まで影響してきます。

カラーベストの表面がめくれて素地がで出ているのでかなり雨水を吸い込んでいる状態です。
雨の日に雨水を吸い込んで晴れた日に乾燥します。乾燥するときにかかる収縮の力により瓦が割れてしまいます。

表面の劣化がかなり進んでいますので、屋根に上ってもどこかにつかまっていないとズルズルとすべってしまう状態でした。表面は剥がれ落ちた砂粒のようになってすべりやすくなっていました。

現場調査結果ですが
①塗膜剝離　
②苔発生
③ひび（クラック）の発生

以上の様な症状がありました。

今なら塗装で間に合いますが、
「工事後何年この家に住むか」が問題です。現状のカラーベストの上にガルバリウム鋼板横葺きの重ね葺きを提案しました。