関市にお住まいのお客様より、雨漏りについてのご相談をいただきました。築16年程になるスレート屋根のお住まいにて、5年前に雨漏りが発生し、一度別の業者に補修してもらったが再発してしまったとのことでした。

早速現地へお伺いしました。スレートには全体的に色褪せや雨染みが目立っています。目当たりの悪い北側の面では、コケや藻の繁殖も確認できました。

天井材が水を吸いこんで劣化し、今にも剥がれ落ちてきそうな状態になってしまっていました。野地板に雨染みが出来ている所が至る所にあり、雨漏りの発生箇所は一箇所では無さそうです。染みの範囲から考えると雨漏りの原因は防水紙の劣化で間違いないでしょう。

屋根に上がり、状態をチェックしていきます。雨水を吸ってしまっている影響でスレートが脆くなり、ひび割れてしまっている箇所が目立ちます。また、おそらく以前んおこなわれたという補修にて誤った施工がなされていたことがわかりました。スレート屋根は屋根材の下に防水紙が敷かれており、屋根材の下に雨水が入り込むことが前提とした造りになっています。そのため、屋根材と屋根材が重なる部分などには、入り込んだ雨水を排出するための隙間が設けられているのですが、その隙間がコーキング材で塞がれてしまっていました。これでは一度入り込んだ雨水が滞留してしまい、雨漏りリスクが高まります。おそらく前回の補修時に雨漏りの原因がわからずに適当な施工がされてしまったのでしょう。

　今回のお客様は屋根葺き替え工事を検討されているようでしたが、屋根の状態や費用・工期を考慮して金属屋根による屋根カバー工事をご提案させていただきました。