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大垣の瓦屋根では漆喰が剥がれ、隅棟の銅線が切れている箇所もありました
更新日:2021年11月28日
大垣市にお住まいのM様より、街の屋根やさんにっくい補修のご依頼をいただきました。瓦屋根のメンテナンスフリーとの認識が広まっておりますが、今回ご相談いただきました漆喰の異常を放置してしまうと、雨漏りや棟の崩壊に結びつきます。他の屋根材と違って塗装の必要はないのですが、瓦屋根を構成する部材には適切な交換時期がありますので、いい状態を保つためには定期的なメンテナンスが欠かせません。
棟部分の調査を始めますと、四方に伸びている隅棟では漆喰が劣化してひび割れが発生しておりました。さらに大棟と隅棟の取合い周辺では漆喰の剥がれも目立ちますので、補修が必要な状態となっております。漆喰は塗った直後では柔らかいのですが、年月を経るごとに硬くなるため、ひび割れが起きやすい部材です。そのため築年数を参考に点検を行い、早めに漆喰の不具合を発見する必要があります。
剥がれた漆喰は雪止めに引っかかって止まったものもありました。このまま漆喰の剥がれが増していくと、棟内部の土が雨を引き込んで防水紙を劣化させてしまいます。
また、問題点としては劣化だけではありませんでした。隅棟では固定のためにも設けられている銅線が切れており、こちらも棟の崩壊などを招く危険性があります。そのためM様にはお住まいの築年数を考慮し、漆喰の補修だけではなく棟の一部再形成するために取り直し工事をご提案させていただきました。取り直し工事は棟瓦の歪みを直すと同時に、下地と漆喰の補修を行う事が可能です。
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