今回は、仕上がりを美しくするサイディングの横目地補修をご紹介します。

サイディングとはパネル状の外壁材で、セメント質と繊維質を主な原料とした外壁材です。
サイディングは、デザインが豊富なことに加えて、軽量で耐久性があり、防火性も兼ね揃えているので現在多くの住宅で使用されています。

サイディング同士の継ぎ目、縦の目地には必ず防水の目的のコーキングが施工されています。

サイディング同士の継ぎ目とは？
サイディングの継ぎ目とは、壁材であるサイディングボード同士の接合部分のこを言います。

横向きの目地からは雨が浸入しない作りになっている（高圧洗浄のように強い水圧を下から上にあてると入る場合があります）のでそのままの状態ですが、下から見ると隙間が開いているのが分かります。白っぽい色で塗装をすると、この横目地のサイディングの隙間が黒くて目立ってしまうので、先にコーキングを充填することになりました。

サイディングが劣化する原因は？
✅太陽光に含まれる紫外線が長時間当たることで、表面の塗膜が分解・退色し、防水性が低下してしまう。
✅雨水や湿気が繰り返し当たることで、ボードに水分が浸透する場合がある。
✅夏と冬、昼夜の温度差による膨張・収縮の繰り返しで、材料に負荷がかかる。
✅施工から10年以上経過すると、塗膜やボードそのものの耐久性能が低下する。
✅継ぎ目にあるコーキングは5～10年で硬化・ひび割れ・剥離してしまう。

今回ご紹介した作業は防水性能を高めるためのものではなく、あくまでも美観性を考えた工事です。

建物を防水することも大切ですが、せっかく塗装するなら美しく仕上がったほうがお客様にも喜んでいただけるので、ひと工程加えました。

次は、外壁の縦目地の劣化したコーキング打ち替えをご紹介します。

前回はこちら（貝塚市の反り返ったサイディングの補修）